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中間試験 課外実践

^^


 課外学習当日。

 まさかの事を伝えられる。


「課外学習は3人班を組んで貰う

 危険度は低いから安心しろ我々教師がしっかり見ているからな、下手な動きしたら進級にも関わってくる

 手を抜かない様に!」


 3人班、まあ1人は良しとして、あと1人。

 俺は浮いた残りの1人をとっ捕まえて入れようと考える。

 流石のイリムもローブでは無く戦闘服を着ている。


「……よろしく、で、あと1人は……あの彼がいいわ」

「どうして?」


 普段絶対に喋らなそうなイリムが積極的に人を選んでいた。

 幸い、選んだ男は周りの人と班を組む事ができず余っており、困った様な顔をしていた。


「彼、一般受験生で見た事ある、相当強いわ」

「へぇ てことはイリムもそうなのか」

「そうね、だからあんたみたいな裕福な人が嫌い」

「別に裕福って程でもないけどなぁ」


 俺は嫌われた事を伝えられて少し落ち込んだが、喋ってはくれる事に感謝しながら、イリムが選んだ彼の所に向かう。


「余ってるよね、俺達と組まない?」

「……いいの?」

「当たり前だろ?」


 そう言うと彼は少しホッとした様子で自己紹介を始める。


「俺はワノン=ルガディア、ワノンって呼んでくれたら嬉しい」

「よろしくなワノン、俺はウィルフレッドで、隣の彼女が……」

「イリム=スターライトよ」

「うん知ってる、受験の時にいたよね?」


 その瞬間、俺が孤立する事が確定した。

 案の定、2人は昔話をする、俺は当然そこには入れない。


「全て組み終わったな

 では順番にこの転移石に触れてくれ」


 1番最初の班が転移石に触れ、目の前が光に覆われて、光が消えると姿を消していた。


 俺たちの順番は後ろの方、そしてバラけるために少し時間を置くためまだ時間はあるみたいだ。


「2人は受験生なんだよね?フェールイスって人は知ってる?」

「……知らない」

「うーん、分からないなぁ」


 2人は俺の言葉に首を傾げる。

 しかし、ワノンが思い出したかの様に顔をこちらに向ける。


「あれかな?荒らしに話しかけられてた……グランだ!」

「おお!多分そいつだそいつ

 ルイスはどうだった?」


 俺は詳しくはルイスからは聞きにくく、聞けるチャンスが来たので聞いてみる事にした。


「うーん、外れくじ引いた事くらいしか分からないからなぁ

 でもその、ルイスって人合格したんでしょ凄いね」

「外れくじ?」


 俺はその言葉に引っかかると、イリムの方が口を開く。


「試験ってのは名ばかりで、有名貴族や学院に繋がりのあって特待生には出来ない人を裏口で合格させる、

 その被害者が君の友達って訳」

「だからあいつは特待生になれなかったのか」


 俺はその言葉を聞いて納得した様だが、残念ながらルイスは元から特待生になるつもりはなかったと話していた。

 そのことはすっかり忘れていた。


「特待生にも受験生は私達以外にいるけど、実力の合格者は私とワノンだけ……」

「って事は2人は凄く強いって事か!」

「特待生を推薦されてるウィルフレッドの方が凄いよ」


 ワノンも俺も謙遜し合うが、イリムがそこを遮る。


「推薦は所詮見た目だけの、金持ち貴族……実践になった時に使えるかは別」

「だから違うって言ってんだろ……」

「2人とも……」



 彼女の言葉が3人の空気を悪くしたのは誰の目から見ても分かった。

 絶対に友達いらないって思ってるタイプの人間だ、、


 そしてついに俺達の番が来た。


「俺が実践でも役に立つってのをイリムに証明すれば良いんだな」

「……好きにして、私は死にたくないの」

「2人とも!仲間で喧嘩は良くないって」


 俺とイリムが静かに、喧嘩しているのをワノンは慌てた様子で止める。

 

 流石に始まるとなると、喧嘩の事は忘れて任務に集中する。

 彼女は元ハンターをしていたみたいだ。


「ここら辺にモンスターはいないみたい……奥は他の人がいる横に進むわ」

「分かった」


 俺とワノンは経験者のイリムの指示に従うだけ。

 急造で組んだ割にはバランスの取れているパーティーだ。


 ワノンのおかげもあるが、


 イリムは圧倒的近接型の剣士。

 全ての剣で1番短いとされる双剣を使っている。

 俺は背中に魔剣を抱えた魔術師ハリボテ

 ワノンは腰に剣を着けているが、メインの得物は弓らしい。

 かなりマイナーな武器を扱う人だ。


 しかし、そのマイナーな武器を使っているだけあって実力は申し分ない。


 俺とイリムが気付かなかった50m先、一体のモンスターに素早く気づき、弓の射線が通りそうな場所を素早く見つけ、矢筒かは矢を一本取り、1射で撃ち抜いた。

 木々があって狙いを定めにくかっただろうに、当たるならまだしも、仕留めていた。

 それはとても鮮やかな動きだった。


「……やるわね」

「ありがとう!うちは代々弓を使っているから、扱いには慣れてるんだ」


 ワノンの家は別にハンターの一家ではない。

 しかし、元弓の名家であり、護衛として弓を使っていた事もあり小さい頃から弓には触れていたと言う。


 ワノンは駆け足で俺たちのところに戻る。


「次からは一応見つけたら教えて欲しいな」

「分かったよ!」

「やるからには1番目指すわよ

 あいつはには絶対に負けたくない」


 うまくまとまった3人のチームが動き出した。



 


読んでいただきありがとうございます。

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