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入学

ゆっくりですが頑張ります


 試験が終わり、ウィルの家に戻った。

 家に戻ると3人は特段いつもと変わらず、家事をしてたり魔術を教えてたり、ルイスの合否を心配する感じは一切なかった。

 むしろ、無視をしているくらいに帰ったことに気づいてない様だ。


 

「帰って来たぞ!」

「おお、お疲れ」


 何気もない話で会話が上手く噛み合わない。


「試験はまあ、大丈夫か」

「おう!合格だ」

「流石だな」


 それだけ言って、ウィルはアイリスの所に戻り魔術の勉強を教えていた。


 ルイスはその後に一応パルナさんにお話だけしっかりした。


「一応、合格しました」

「ええ分かってたわ、おめでとう」

「分かってたって……」

「言ってなかったわね、私はヴァルドの卒業生よ貴方達のOGなんだから

 そして、ヴァルドの教師よ、元になったけどね…」


 流石のルイスもこれには驚いた表情を見せる。

 ウィルはあらかじめ知っていたらしい、伝えに行ったが「知ってたけど?」見たいな反応で1人だけ置いてけぼりだ。

 そして、昨年限りだった様で今は教師ではないらしい。


「そ、そうだったんですか」

「だからルイス君のした事全部見せてもらったわ

 圧倒的な強さだった、はっきり言って学院必要ないんじゃないかって思った

 上の人もアーノルド以来の天才が現れたって騒いでたよ

 17歳の若さで反射魔法を使えるなんてトップハンターでも使いこなすのなんて容易では無いのに

 相方が可哀想って思っちゃったよ」

「やっぱ、そうですよね

 この学院は入る事に意味があるって言ってましたし、他の学院とは違うんですかね」


 ルイスはやはりアーノルドの事を思い出してしまう。

 あいつは今年で最終年だった。

 そんな最終年に限ってルイスに当たってしまった残念な人だ。

 

「もちろん、特待生はハンターとしての優位性が強いけど、特待生じゃ無くても将来は基本的に確約される

 希望した道に進める事が多いんだよね

 あとは他と比べて自由度も高いのが人気なの」

「自由度、ですか」



 その後もルイスは学院について、もう少し詳しく聞いていた。


 数日後、


 

「入学式か、何年ぶりだ?」

「知らね、何歳で死んだか覚えてないし

 まあ、とにかく俺は死なない様に頑張る」

「自分で頑張るのはいい事だ

 でも少しだけ俺を頼ってくれてもいいからな

 その為に俺もこの学校、、学院に来たんだからな」

「うん……頼りにしてる」


 2人はクラスが違う、俺が特待生でルイスは一般生、始まりの待遇からして大きな差があると言うことをすぐに知る事になる。


「何だよ、朝はえーな

 俺、朝弱いだよな……あっ」

「あっ」

「よっ、ルイスも来てたのか」

「グラン……またお前かよ」


 

俺は「えっ誰?」と思ってしまったが、ルイスの友達みたいだ。

 俺はすぐさま距離をとって、互いに頑張ろうな見たいな挨拶だけしてすぐにその場から離れた。

 やっぱ、ルイスは友達作りが上手だ。

 どの世界でもあいつなら上手くやっていけるだろう。

 


 クラスに入ると、初日とは思えないほどに賑やかだった。

 特待生、とは言え推薦が大半を占め、そして、貴族などの上流階級の子供が多い。

 小さい頃からの繋がりもあるのだろう。


 俺は大人しく、自分の席に座る。

 すると、驚いた事に喋ってた1人の男が俺の所に来て話しかけて来た。


「お前、誰?どこの奴だよ」


 こっちも誰だよ、って言ってやりたかったが、残念ながら知ってる人だ。

 同い年、12歳で1番有名な男、リヒト・M(マギア)・ファースト、

 ファーストと言ったら、数年前に何者かに殺された国王の子供だ。


 第一級では無くなったが、それでも一般人からの支持も良く殺した者も殲滅する事が無かったため地位は未だ健在だ。

 

 権力だけで無く、実力も高く評価されている。

 ハンターとしての経験は無いが、ある盗賊を単独で討伐したのだとか何とか。

 それがどれくらい凄いのかは詳しく知らないが、まあ、1人では特に強く無い俺に比べれば凄いと言うのは分かる。


「……ウィルフレッド」

「あ?ウィルフレンド?誰だそりゃ

 せっかくこの俺が話しかけてやってんだから少し敬意を持って喋れよ!」

「ご、ごめん」



 そう言うと、さっき喋っていたとこに戻ってしまった。

 俺と相手するのはつまらなかった様だ。

 正直に言わせてもらうと、俺もあいつと喋っているのは退屈で仕方ない。

 そんな無駄な時間を過ごすくらいなら、アイリスと座学をしていた方が何倍も楽しくて何十倍も有意義だ。


 俺は魔術そのものが好きだ。

 それは日本にいた時からそうだろう。

 厨二病って奴だろうな、

 だから俺はさらに理解を深めようとここに来た、そんな誰を倒したとかの自慢話とかしに来た訳じゃ無い。

 

 特待生には入学式の様なものはない様だ。

 その代わりに教室に来て教師が挨拶と学院の概要を伝えた。


「特待生に選ばれたお前達はそこら辺にいる一般人とは比べ物にならない才を持っている

 その力をこの学院で存分に発揮してくれ、お前達は基本的に自由、講義も演習も出るかは各自の自由、学外実践、進級試験以外は基本自由にしてもらってかまわん」


 と言う事らしい。

 これは本当に都合がいい。

 俺は選択を全て、座学にして、実践は全て本で自学習でもしておくとしよう。

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