勉強
順番間違えました
まさかの試験があるとは思わなかった。
入学手続きって書いてあったからつい入ったもんだと思っていたのだが、流石は貴族や上流階級のご用達名門校だ。
平民は品定めするって事か。
(そう考えるならウィルは父の推薦って事なのか?)
ウィルの父のアーノルドもパルナもこの学院の特待生の卒業生らしい。
そこの繋がりなのだろうか。
他にも普通科、医学魔法科、魔法専門科等あるが、人気なのはやはり総合魔術科だ。
魔術とはあるが、勿論治癒魔術や、近接戦闘も習える。
試験があるのはこの総合魔術科のみ。
「流石に看板学部なだけあって、周りの奴も引き締まってる奴が多いな!多少は貧弱そうな奴もいるが……」
「…………」
試験官の様な男が受験生を部屋に誘導する。
言われるがままに指定された席に座ると紙が1枚とペンが置かれる。
訳のわからないまま、試験官の合図で皆が一斉に動き出す。
(これ、大学入試と同じ方式かよ……別に勉強は苦手じゃないが、この世界の知識なんてないから終わる……
悪いなウィルこりゃ落ちるわ)
俺も試験に取り掛かる。
内容は特段難しいことは聞かれない。
だけど俺には難問だった。
(くそ、こんなんがあるならちっとはやっとくべきだったか)
俺は分かりそうな問題だけ、書いて誰よりも速いペースで解いていく。(分からないからめくるのが速いだけ)
半分終わったところから、問題が様変わりして、一気にハンター試験の様になった。
魔術の基本中の基本の所からちょっと奥に踏み込んだ問題を少し、俺からしたらこっちはイージー問題。
俺はさらにページをめくるスピードが上がる。
側から見れば超エリートに見えるだろう。
(まあ、後ろは満点だろうし、これで大丈夫だろ)
「今日はこれで試験は終わりになる
翌日昼前にこの場で合否の発表をする
合格者は翌日、朝から2次試験があるから遅れずにくる様に」
「終わったあ」
一仕事終えた様に手を伸ばして、疲れを取る動きをする人や
「今年簡単だったよね?」
「ええーまじで?結構解けなかったんだと
ウチ今年も筆記で終わったわ」
この世界でも、テストの達成度を話す意味の分からない奴らがいた。
聞いたところで、自分が出来てても相手が出来てないかもしれないのにどうしてこんなことを聞くのか、俺には理解出来ない。もしかしたら仲悪くなるかもしれないのに
まあ、聞かれたら答えるけど、、
俺は1人で受けたので帰る人なんて勿論いない。
そのまま立ち上がって、ウィルの家に戻った。
「どうだった、余裕だった?」
めっちゃ心配そうに、ウィルが俺の方を見て喋ってくる。
そんなにこいつは1人が嫌なのか、八神の時なら1人を好んでいたはずなのに、
まあ、1人は怖いからな。
「五分だな、正直後は周りの奴等次第」
「マジで?受験生そんなに強い奴ばっかなのかよ」
「いや、試験は戦闘じゃ無くて普通に筆記だった
やれるだけやったんだが、周りの出来次第で落ちるかもな
ベストは尽くした」
そう言うと、ウィルは俺をまるで疑ってるかの様な目で見てくる。
本当に頑張ったんだけどな……
「明日1次の合否発表があるので早目に出ます」
「分かった、ウィル君もご飯はルイス君と同じでいい?」
「……いいや、俺は自分のタイミングで食べる
取り分けておいて下さい」
ここら辺のマイペースなのは面影がある。
「じゃあ、俺は部屋で魔術の練習するわ」
「俺もお前の練習見るわ」
「恥ずかしいだろ2次の勉強でもしておけよ」
「いんだよ2次は実技だ俺が負ける訳ないだろうが」
ウィルは俺の事をもうちょい信じて欲しいんだが、いまいち伝わらない。
何考えてるか分かってたつもりだったけど、本当はこいつも……




