順調な物語
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翌日の朝に、パルナから朝食だけ頂いて、家を出た。
今日もいい天気だ。
「よし!じゃあ俺の家に戻るか」
「ちょっと待って」
俺はルイスが帰ろうとするから、肩に手をかけて動きを止める。
「約束が違う、俺は学院の承諾のために来てないんだけど、
レベルアップする為に来てるんだけど?」
「分かってる、分かってる、でもお前弱い敵と戦って楽しいか?もう少し練習して、魔神くらい倒せる力をつけた方が楽しくない?無双できるし
てかお前そっちの方がタイプだろ?」
流石は長年の仲だ。
俺のツボをよく理解している。
俺は理詰めをするタイプだったが、心では想像を発展させる厨二病だと言う事を。
その対応も慣れている。昔から順応だけは誰よりも上手かった男だ。男1人扱うのなんて容易いもんだった。
「許す……代わりにルイスがこれから的になって」
「え……」
「当たり前じゃん、約束破ったんだし、強くなる為には対人戦が大切だって、
…あと、前言った消すやつあれもやり方だけ軽く教えてよ出来る様になるまでやり続けるから」
「そんな時間……」
「時間だけはある、それが出来なきゃ学校で殺される。
強く無いと俺は脆いから、自分を守れる様に、いざとなったら仲間の助けになれる様に」
俺の言ってる事は正しいと思う。
実際正しい。
なのだが、ルイスは難色をしめす。
自分もそこまであつかえないのか、やっぱり感覚派というのか。
「まあ…やれるだけやっても良いんじゃないか?
でもその対象の実験失敗したら死ぬけどいいの?」
「それは、何とかなる」
ここは俺の謎の自信を通させてもらった。
それからは順調な数ヶ月だった。
日中はルイスを的にした攻撃魔法の練習、そして回復魔法の練習も並行して行うが、残念ながら回復魔法も最弱だった様で、やはり役割はミドルのオールラウンダーしか無かった。
「随分と上手くなったもんだな、そのレベルまでいけば目を凝らさない限りは不可避にまでなった
後はそこに工夫をして、爆発魔法を取り入れたり、毒を付けたりすれば十分妨害としても役に立てるだろう」
「ありがとなルイス、その毒も爆発も引き受けてくれるんだろ?助かるわあ…
持つべきものはやっぱり、前世からの親友だな」
「お前…コロス」
俺が完全にノリと言うのもルイスは感知したからか、脅しも怖く聞こえない。
何なら笑ってしまいそうだ。
とは言え本当に感謝はしている。
攻撃が1だからって諦めてた俺に仲間と生き残り方を教えてくれた。
「まあ、そこまで来ると数も欲しくなる。
攻撃は弱いから当て続けないと、毒もすぐ効果弱くなるし、爆発も目眩しにもならん事もあるかもだし、本丸を作って他はダミーとかそう言う工夫もすれば完璧になるが…」
「とりまやってみる下がって」
そうして2人は戦闘に良くありそうな程よい距離を取り、相対する。
(やっぱ、俺はサポート向きだよな、どう考えても、
でも何か俺が主役になれる方法もあるはず…)
俺は数秒考えて、導き出した答え、それは……
「黒炎領域」
ド派手に見せる事だった。
「おいおい、さっきまで何やってたんだよ
流石に怒るぞ俺……」
そう言って、ルイスは前と同じ様に、指で銃を作った。
(それは前に見たし、俺も練習してる技だ
どうだ、俺の新技は聞くのか?)
俺は興味本位だった。
出来るかわからないこと、それこそに意味を求めた。
可能性が0じゃないと思ったから。
ルイスは魔法を放つ。
俺は自分で同じ魔法を練習してるから分かる。
これはごく僅かな特別な(恐らく魔力を離散させる)振動、又は衝撃波が発生している。
それにより、魔力を集める事が出来なくなって、魔法が打ち消されるってトリック。
それなら、これもダメじゃんって? 否!
これは一つの塊ではない。
この黒炎領域は闇の魔法と炎の魔法を一つずつ合成している、繋がっているが、一つの魔力分子として独立しているから、特定部位だけ破壊されても、すぐに再生できる!!
想定通り、ルイスの消す魔法は俺の物量によって意味を成さない。
「勝った……」
俺はこれが練習だと言う事を忘れたわけではないが割とムキになって、人1人殺せそうなレベルの物を出してしまった。
「だから攻撃1じゃ意味無いって」
しかし、俺の最高傑作が見事に打ち砕かれた。
完全に魔力の気配が無くなった。
「結局最初のやつと同じ、1は1何しても2には勝てない、
でもこれは俺以外には通用するかもな、まず消す魔法は使われて無いし、使う奴がいたとしても俺のとは違うから有効かもな」
「じゃあ成功か?」
「悪くは無い…」
「ありがとう!!でも待って素直に褒めて欲しい!
俺は褒められて伸びるタイプになったから」
これで後は、俺も消す魔法を使えるようになるだけだ。
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追記─失踪してました─────




