嫉妬滴る蜜の味
注意事項1
起承転結はありません。
短編詐欺に思われたら申し訳御座いません。
注意事項2
恋愛です。ガールズラブと本当の意味でR15です。
そろそろ本当にヤバい気がする( '-' )。
苦手な方はご注意下さい。
私が好きになった人は、何時も横から攫われた。目の前で口付けを交わされる時もあれば、次に会う時には何時も木偶人形にされる事もあった。そうして全てを奪って、徹底的に辱めた後、その張本人は何時も私の元に来た。口にするのは罵声ばかりだった。そうして詰り尽くした後、口直しと言わんばかりに、連れ込まれて、好き勝手にされた。
「昨日も君の大好きなあの人と寝ちゃった。つまらなかったし、下手だったなぁ。ただ触れ合うだけのキスをして、手っ取り早く自分が良くなる方法で進めて来たよ。だから今日はもうさようなら。君、あの子の事好きだったよねぇ? 実践してあげようか?」
「聞きたくない。あっちへ行け。この色ボケ」
何時も横から惚れた男をかっ攫う女は、だらしなく脚を崩し、さも退屈そうに昨日の出来事を話す。スカートから覗く太腿や、首周りには何の痕もない。鬱血痕も、噛み跡も、さぞ丁重かつ丁寧に扱った事が見て取れる。お前にとっては、さぞ退屈な行為だろうよ。なんせ色ボケだから。
体育座りして耳を塞ぐ。以前、似たような事があった時、荷物を振り回して追い払おうとした。しかし荷物を毟り取られ、さっさとその場に押し倒された。
その後は色ボケ宜しく私にキスを落とし、そのまま行為に及ばれた。此奴らしからぬ優しい手付きで素肌に触れ、永遠と頭を撫でてきた。……私から奪ったであろう、あの人の手付きなのだろう。
「どうせ好きな人と添い遂げられないんだ。だったら複写した私の方がずっと楽しませてあげられるのに、どうしてそうやって私を拒絶するのか」
「お前が手を出さなきゃ良い話だろ!!」
疑問符塗れなと問いを掻き消す様に絶叫した。あぁ、さっさと忘れたい。淡い恋心も、砂糖菓子のような過去も全て全部。
啜り泣く声を嘲笑う様に、軽快な足音が近づいて来る。顔を上げたらどうせ流されてしまう為、そのまま蹲って拒絶を貫く。ふん。何時も見たいにキスして見ろ。顔なんか上げてやらないから。しかしその意思は意図も容易く砕かれた。
「顔上げてくれないなら、昨日のとった彼の写真、皆にばらまこー」
「なっ……」
ふと顔を上げた途端、唇を奪われる。しっかりと首に巻き付いて、体を密着させた後、ゆっくりと私の体を床に下ろす。慣れた奴の常套句だった。それからさり気なく服の中に手を差し入れにかかる。
「可愛いねぇ。本当に可愛いねぇ。何度も何度も泣かせたくなるほど、本当に可愛いねぇ」
「最低、屑、ろくでなし、色ボケ、あばずれ」
「その悔しそうな顔で負け惜しみしか言えないのが最高に可愛い」
一通り食い尽くした後、彼女は衣類を戻しながら、上機嫌で歌う。対する私は鬱血痕やら、噛み跡こそないものの、到底外を歩ける状態ではない。結局始まりと同じ。縮こまって文句を言うことしか出来やしない。
「まだまだ序の口だよ。続きは帰ってから。あの反応じゃ満足してないもん」
以下、何でも許せる方向け。
“不憫な”主人公ちゃん
真面目に誠実な人を愛する普通のいい子ちゃん。
本人も真面目に誠実。
好きになった相手は□□に横取りされる。
目の前でキスする、全て終わった後の姿を目撃させた事もある。
縁を切りたいけど、相手が縁を切る気が全く無いので、切れない。
清々しいまでにクズな相手ちゃん
主人公ちゃんの悔し泣く姿が物凄く好きなクソ野郎。
本人への執着心と嗜好から、大抵横から攫うのがザラ。
そうして関係が終わった後、主人公ちゃんの元に来て、相手への暴言を吐くだけ吐く。そしてお布団に連れ込む。
大抵最初は、関係のあった相手の触れ方。
一段落したら、恋愛慣れしてる“碌でもない”触れ方する。
ほれほれ〜? 結局私の方がいいんじゃん。と満足する。
(最後の奴ですね)
何れ同棲予定。嫌がったら監禁する予定。
どうしよう。清々しいまでのクズになった( ¯−¯ )
清々しいくらいにクズですけど、大好きだし、愛してると思います。
ただ愛し方が徹底的なサディストです。物凄いいじめっ子。
なんの興味も持たない奴を悪食して、戻ってきて、口直するって、本当に好きな相手じゃなきゃ、しないんじゃないかと。
お互いがお互いに嫉妬まみれなこの小説。
でもこの子、相手の、自分の嫉妬さえも蜜として啜ってます。
故にこのタイトル。
嫌いではないですし、清々しいのである意味好きなキャラ性。
でも、お近付きには“決して”なりたくないキャラ。