#7 居酒屋料理は喉が砂漠
某大学に通う3人のお話。
話が噛み合っているの、噛み合っていないのか。
仲が良いのか、良くないのか。
3人の会話が絡み合ってなんとも言えない1日が今日も始まる。
#7 居酒屋料理は喉が砂漠
3人で学食を食べている
テンドウ:昨日の夜、駅に人が倒れていたんだ。
ドッチ:えっ、めちゃくちゃ大変な事態じゃん。
テンドウ:なんか周りの人がスルーしていて通り道だから近くを通って様子を見てみたんだ。そしたら、酔っ払いが寝てただけだった。
ドッチ:なんだよ、心配して損したわ、そんなヤツは風邪をひいてしまえ。
テンドウ:その人を見てて思ったんだ。「オレ、こんなに酔った事ないな」ってね。
ドッチ:ん、どういう事?
メガネ:ふーん、オレはわかったぞ。さてはテンドウ最近嫌な事でもあったんだな。それで、「オレもこんな人みたいにお酒を飲んで、嫌な事を忘れたい」なんて思ってるんだろ?
テンドウ:いや、嫌な事は別にない。
メガネ:…飲みたい気分になったよ。
テンドウ:単純に自分が酔っ払ったらどうなるか興味があるんだ。前にもめちゃくちゃ酔っ払ってる人を見た事があるだけど、両サイドで人の肩を借りてたけど全く歩けてなくて、例えるならゼリーのようだった。
ドッチ:人がゼリーになったらめっちゃ重そうだなー。絶対抱える側にはなりたくない。
テンドウ:オレはゼリー派なのかどうか試してみたい!
ドッチ:ゼリーになったら抱える側だから私はヤダ。
テンドウ:メガネ…
メガネ:オレはお前のおかげで飲みたい気分だぞ。
テンドウ:よし、今日酔っ払ったらどうなるか試してみるぞ!
ドッチ:どうなったかは興味あるから、明日教えてねー。
テンドウとメガネが居酒屋へ移動
テンドウ:まずは一杯目だ、どうする、メガネ?
メガネ:今日は酔っ払う事が目的だからな、アルコール度数が高いお酒からいってみるか!
テンドウ:ダメだぞ、メガネ。急性アルコール中毒になったらどうするんだ、しっかり飲める土壌を作るべきじゃないか?まずは空っぽの胃をしっかり埋めて、そこからが勝負だ。
メガネ:これから酔っ払う前提なのに、身体に気を使うなんて真面目だな。まぁ、一理あるか。じゃあ、テンドウは何がお勧めなんだ?
テンドウ:そうだな、まずは空きっ腹には米だろ。この海鮮丼を食べよう。後は揚げ物で唐揚げとフライドポテトは外せないな。餃子も欲しいな。卵焼きもいいな。
メガネ:おいおい、めちゃめちゃ食うな。で、何飲むんだ?
テンドウ:言ったろ?まずは土壌作りだ。その為にはしっかり食べる。そこに酒は邪魔だ!ウーロン茶だな。
メガネ:おい、普通に飯食ってるだけじゃん。それじゃ、牛丼とか食ってから居酒屋でも良かったんじゃないか?
テンドウ:それも一理ある。しかし、今日は飲むと決めた。準備が整ったら直ぐに飲みたいじゃないか!
メガネ:そうか、じゃあ、オレも酒は後に取っておくか。
黙々と食べる2人
テンドウ:もうウーロン茶がないな、おかわりで。メガネも飲むか?
メガネ:確かにやたらと飲み物飲みたくなるな、お願い。
黙々と食べて飲む2人。
テンドウ:よし、舞台は整った。早速酒を飲むか!
メガネ:なんか、お腹いっぱいになって飲みたいっていうよりも、眠い。後、ウーロン茶もたくさん飲んだから、なんか飲み物ももういいというか。
テンドウ:そうか……実はオレも同じ気持ちだ。居酒屋料理は美味いな!
メガネ:そうだな、なんかきた料理を直ぐに、真剣に食べると美味いのな。
テンドウ:最後にゼリー食っとくか?
メガネ:よくわからないけど、なんか今日のことが報われる気がする。
今日もいい1日になりますように