#4 結局どこでもいいが1番困る
某大学に通う3人のお話。
話が噛み合っているの、噛み合っていないのか。
仲が良いのか、良くないのか。
3人の会話が絡み合ってなんとも言えない1日が今日も始まる。
#4 結局どこでもいいが1番困る
授業が終わってドッチとテンドウが立ち上がる。
メガネ:2人ともこの後時間ある?
ドッチ:まぁ、あたしは今日平気だけど、テンドウは?
テンドウ:オレも特に用事はない。
メガネ:じゃあさぁ、3人でどっか遊びに行こうぜ。
ドッチ:どっかって、どこ?メガネ:えっ……決めて無いけど。
ドッチ:言い出したんだからメガネが決めなよ。
メガネ:えっ……、ドッチはどっか行きたいとこないの?
ドッチ:うーん、今は思い浮かばないなぁ、どこでもいいよ、合わせる。
メガネ:テンドウはどっか行きたいとこある?
テンドウ:ないな、どこでもいい、任せる。
メガネが困り、震える
メガネ:どこでもいいってなにさー!全く興味ないわけ?全く考えてないじゃん、テンドウに関しては脳までいってない、脊髄反射じゃん!
テンドウ:メガネ、落ち着け、あとメガネズレてる。
メガネがメガネを恥じらって直す
テンドウ:提案した人がまず候補を提示する。何も興味がないわけじゃない。まずはメガネの意思を尊重したいから反射しただけだ。なぁ、ドッチ?
ドッチ:あ、あぁ……
メガネ:そうなのか、まぁ、それならいいけど。じゃあ、アレだ……カラオケだ、カラオケに行こう!こう、スカッとした気分になりたい。
テンドウ:カラオケはないな。
メガネ:なんでだよ!どこでもいいって、尊重したいって言ってたじゃないか!しかも、また脊髄反射じゃないか!考えたのか?もう、言う前に決まってたスピードだぞ。
テンドウ:どこでもいいっていうのは、100%じゃない。天気予報とおなじだ。100%の降水確率でも雨降って無い場所だってあるだろう。
メガネ:じゃあ、どこでもって言うなよー。上げて下がられるのが1番堪えるんだからな!じゃあ、どこか行きたいとこあんのかよ?
テンドウ:ない。任せる。
メガネ:行き先に意見するんだったら、別案提案しろよ!任せるなよ、こっちはもうボロボロで代案なんて出せる状況じゃないんだよ。
ドッチ:まぁ、まぁ、メガネ落ち着け、メガネズレてるよ。
メガネがメガネを恥じらって直す
ドッチ:まぁ、確かに今のはテンドウが悪いよ。メガネの言う通り、どこでもいいんだったら行くべきだし、違うんだったら他に行きたい所出してあげなきゃだめっしょ。
テンドウ:そうか、ごめんな、メガネ。今度こそどこでもいいぞ、メガネの行きたい所を行ってくれ。そこに今日は行こう。
メガネ:そうか…じゃあ、メイド喫茶。
ドッチ:あ、ごめん、それは無いわ。
今日もいい1日になりますように