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魔導のファンタジスタ  作者: ルジリオ
序章
16/130

ストライカー少女 後編

 レイカのシュートを止められなかったとはいえ、失点を防いだシュンにドーロン達が集まってくる。

「シュン、ナイスだ! 今のシュート、百パーセントのパワーで打たれてたら決められてたかもしれなかったからな」

「間に合ってよかった。だがしかし、ブロックしたのにあの威力。彼女のマジックシュートはゴールキーパーが誰であっても止められない威力だ。魔法では確実に負けているな」

 シュンは自身の足に手を伸ばしてそう言った。

 ブロックしたからこそわかるレイカのマジックシュートに秘められたパワー。

 それほど魔法の実力が高いということが今のプレイで理解した。もしかしたら現役の魔術師にも負けていないほどだ。

(魔術の才女ってことか)

 だがしかし、それで勝敗は決しない。

「だがマジックサッカーと言ってもサッカーは魔法だけじゃない。サッカーの技術も大事だ。それなら俺たちはレイカに負けてない」

「確かにな。サッカーも上手いのは確かだが、それでも抜かしたりボールをとれることはできるはずだ」

「おう! さっきは止められなかったが、次は止めて見せるぜ!」

「ゴールキーパーもキャッチするよりパンチングでとにかく弾くことを優先するんだ。でないと恐らく止められない」

「わ、わかったよ。真っ正面からあんなシュート受けたくないしな」 

 味方のゴールキーパーも若干レイカのシュートにびびっているも、なんとか止めてやるぞ、といきこんでいる。

「フン、次こそは決めてやるわ」

 相手チームのレイカもゴールを奪ってやると意気込む。絶対にシュートをゴールに叩き込んでやるという意思が見える。

「よし、絶対に先に一点とるぞ! みんな!」

「「「おう!」」」

 シュンの言葉に掛け声で返して、試合を再開しようとする。

「シュン! 受け取って!」

 ゴールキーパーはシュンにボールを渡すため、ロングパスで中央にいるシュンにボールが渡る。

「アイツだけに頼るな! 俺たちも止めてシュートを打ちにいくぞ!」

 シュンからボールを奪い取ろうと相手チームが接近。

 チャージやスライディングで強引にボールを奪い取ってきた。

 だがドリブルが得意なシュン。この程度では焦らない。

 ショルダーチャージには左右の大きなフェイントで、相手を迷わせた瞬間に抜き去る。次の相手は味方にパスをするため足を振って――ボールを足の裏で転がすように蹴ってキックフェイントで抜き去る。

 三人目はスライディングタックルしてきたので前方向に大きなステップで華麗に回避して進んでいった。

「「「なに!?」」」

「あの男! なんてテクニックなの!」

 あんな多種多様なドリブルを披露してくるとは。

 この異世界サッカーのドリブルは強引な力押しのドリブルが基本。それなのにあんな優雅に動いて抜き去っていくとは。

 レイカはシュンの実力を見誤っているわけではないが、あのドリブルに関しては驚きを隠すことができなかった。

「ドーロン! パスだ!」

 相手を抜き去ったあと、周囲を確認してみるとフリーになっているドーロンを見つけた。

 この状況なら、ドーロンにシュートを打たせる方がいい。そう考えたシュンはすぐさま、ドーロンにパスを渡した。 

 胸でトラップしてすぐさまシュートの構え。

 フリーで決めるのがフォワードの勤め。

 いつもはシュンにサポートのセンタリングばかりだったが今回は自分が打つ。

「よしっ! 俺もフォワードだぜ! 決めてやる!」

 魔方陣を展開。

 すると地面から砂が吹き出て、ボールに絡まって土になる。ボールに土を纏わせたのだ。

「『ソイルシュート』!」

 ボールに土をまとわせて蹴りこんだ。

 重い土を纏ったボールはそれだけで重量が増し、威力が上昇する。

 その重たいシュートでゴールの隅を的確に進んでいく。

 得意のパスで培ったコントロールと魔法での重量感ある土のパワー。

 この二つが組合わさったシュート。そう簡単には止められない。

 ――普通にシュートが決まっていれば、だが。

「この! 土玉でゴールを破けると思っているの!」

 シュートコースの横からレイカが飛び込んできた。

 そしてそのままジャンピング。そしてバリアを纏ったボレーキックでドーロンのシュートをブロックした。

「マジックシュートをバリアで相殺した!?」

「マジかよ!?」

 ドーロン、信じられない、そんな表情をした。自分のシュートを簡単に止められるとは思ってもみなかった。土属性の『ソイルシュート』の威力はかなりのものだと自負しているのに。

「おお! レイカもシュートをブロックしたわ!」

 シュートを防いでもらって、レイカのチームメンバーも驚く。

 突然、横からシュートをブロックしてもらうとは。しかもフォワードの彼女が自陣のゴールまで戻ってきて。

 そしてシュートを防いだレイカは、ボールを足で持ったまま地面に着地してダッシュ。向かう先には、

「今度はそっちは攻める番か!」

 シュンが立ちふさがっていた。

 再びの一騎討ち。今度こそ負けないと両者体に力が入った。

(迷わない! 直線で突っ走る!)

 当然、強引なチャージを加えたパワードリブルで抜き去る。そう選択したレイカはすぐさま肩を前に突き出しながらドリブル。

 シュンを吹き飛ばしてやろうとハイスピードで突っ込んでくる。

 このまま激突すればスピードの乗っているレイカの方が押しきる。常人離れした身体能力なら簡単に弾き飛ばせる。

 チャージしながらのドリブルにシュンは冷静に構えて、

「フッ!」

 レイカのチャージに当たらないギリギリの距離で横を通り抜けつつ、ボールを奪っていった。

 力で攻めたら負ける、なら技で攻める。鮮やかなボールカットだ。

「えっ!?」

「力押しは俺には通じないぞ!」

 まさか奪われると思っていなかったレイカ、驚愕の表情をしながら後ろを向いた。

 視線の先にはボールを取ったシュン。そのままゴールに向けて素早くドリブルで進もうとした。

「まだよ!」

 レイカは右足を地面に強く踏みつけてそのまま方向転換。そして地面を跳ね飛ばすように蹴って、シュンを背後からスライディングタックルをお見舞いしようとした。

「なんだと!? うお!?」

 まさかの奇襲に、シュンはレイカのタックルを浴びてしまい、空に吹き飛ばされる。

 なんとか地面に着地するも、レイカがボールを奪ってシュンのチームのゴールに向かって走っていた。

「なんて勝利への執念……てか、ファールだろ……いや」

(異世界のサッカーではファールにならないんか)

 異世界のサッカーでは相手を背後から吹き飛ばしてもファールにならないのだ。この世界ではボールを奪い取るためならしてもいい行動!

「くっ、まさかボールを取られるなんて……まあいいわ。ボールを取り返したし、シュートを打って点をもぎ取れって勝てばいいだけの話よ」

 悔しそうに顔を歪める。先ほどの一騎討ちは引き分けではあるが、ボールは完璧にとられてしまった。

 技術では彼の方が上なのではないか?

(そんなことはないわ! この試合に勝てば私が強い! そういうことよ!)

 後ろ向きな気持ちにとらわれるも、首を振って振り払う。試合中に後ろ向きな考えは無用。たとえドリブルはシュンの方が上でもフォワードの価値は点をとること。

 自分で点をとって勝てばいいだけの話!

 そう考えを決めたレイカはすぐさまゴールに向かう。

 だがレイカの前には再び、カガリとリズルが立ちはだかる。

「みんな! レイカがきた! 協力して止めるぞ!」

「さっきとは違うぜ!」

 今度は四人集まってレイカに突撃。

 レイカにシュートを打たせてはいけない。そのことは先ほどのシュートの威力をみて理解している。

 ゆえに連携プレイでボールを奪いにきたのだ。

 対してレイカは不敵に笑う。

「数に頼る! そのプレイは弱者のそれよ!」

 再び体にバリアをまとい始めるレイカ。

 前と同じように敵陣ど真ん中を力ずくで抜き去りにきた。

「「うおおおお!」」

 シュンの味方メンバー二人がバリアを纏ってレイカにチャージをしかけるが、

「「うわああ!?」」 

 一瞬で空に吹き飛ばされて悲鳴をあげる味方二人。

 ただのバリアのぶつけ合いでこの力量の差。

 カガリはレイカの魔法の実力に冷や汗を流す。

「ま、魔法のレベルが違いすぎる! だが!」

 それで背中を向けて逃げる、なんてことはしない。こちらも向かって守るのみ。

「俺が使える魔法はバリアだけではないぞ! 『ファイアチャージ』!」

 カガリが使った魔法は下級魔法の『ファイア』を体に纏ってショルダーチャージを仕掛けた。バリアよりも火力を高めたマジックブロック。

 炎の体がレイカに衝突した。

「その程度で!」

 燃え盛る炎さえもバリアで弾き返して、そのままカガリの体にショルダーチャージ。

 カガリも先ほどの味方同様、空に吹き飛ばされていった。

「くうっ! だが! リズル!」 

「OK!『ウォータータックル』!」

 だがもう一人いる。

 リズルが足に水をまとわせて、高速スライディングタックル。

 カガリ達の連続のディフェンスによってバリアが消えた。

 その隙をついてのスライディング。レイカのボールを見事奪い去った。

「なっ!?」

「サッカーはチームゲームだぜ! よしシュンに渡せ!」

 リズルがスライディングの体勢のまま味方にパス。そしてそこからの連続パスでシュンまで繋いでいく。

「よし! そこの君! 俺のサポートを頼む! パスを渡すぞ!」

「うん!」

 チームメンバーとのパス連携で相手ディフェンダーを抜き去っていく。左右に揺さぶられて相手チームも戸惑ってしまう。

「甘い!」

「うわっ!?」

 迷いが生まれている相手なんて通ってくださいと言っているようなもの。ハイスピードのドリブルで一気に抜き去った。

「この!」

 しかし相手も止まっているだけではない。ボールを奪い取ろうとシュンのパスコースを読んで遮るように相手が現れた。

「ほら!」

 しかしシュン。ここは焦らない。足の不利を変えてることによってループパスに切り替えて、カットしてきた相手の頭上にボールを飛ばして味方にパス。ボールを取られることなく味方に渡った。

「ああ?」

「シュン! 戻すよ!」

「おう! どんなパスでもこい!」

 味方から素早いパス。コントロールが乱れてやや高いが、ジャンプで受け止めて着地。

「やはりお前がシュートを打つか! 止める!」

 前から待ち構えていた相手デイフェンダーがシュンを止めに来る。ドリブルでもシュートでも止めてやると言わんばかりに立ちふさがっている。 

「待ちなさい! この!」

「――!? レイカも!」

 さらに背後からもレイカがディフェンシブサードまで下がってきて、シュンからボールを奪おうとしてきた。

 完全な挟み撃ち。いまここでシュートを打っても前のディフェンダーに止められるし、マジックシュートを打とうというなら後ろのレイカに奪われてしまう。

 ならどうすればいいか。

「ならば!」

 シュン、ここは迷わず後ろにパス。

 今はシュートを決めれない、そう思ってのパスだ。

(フン、ここで打てないようじゃストライカーは名乗れないわね)

 逃げの姿勢に見下すような視線を向けるレイカ。

 どんな場面であろうと、シュートを打ってこそフォワード。点をとる姿勢を見せてこそストライカー。

 なのにあの場面で他のメンバーにパスを出す、すなわちシュートを打つことから逃げた。

 だから呆れた。

 シュンはバックパスをしたあと、

「シュン! 受けとれ!」

 ドーロン、ボールを受け取った瞬間、ロングパス!

 シュンもすかさず相手を無視して前に出た。

 パスの軌道はシュンがいる場所の前、相手のペナルティーエリア。そこにパスを出した。

「いや、違う! これは逃げじゃない! むしろ攻めのバックパス!」

 そしてその行動にレイカはすぐさま気づく。

「ノートラップでボレーシュートを打つつもりなの!?」

 ノートラップ。トラップはパスボールを受け止めること。すなわちノートラップというのはボールを受けとる姿勢をせず、そのままダイレクトにシュートをかます高等技術。

(練習のときは上手くいかなかったが、あのレイカを欺くにはこれしかない!)

 今のバックパスはノートラップボレーシュートをかますための行動。そしてその行動によってレイカ達は守りの意識が甘くなっている。

 現に、シュンは相手ディフェンダーを抜き去っており、魔方陣も展開している。

 完全なフリーの状態だ!

「フリーで決めるのがストライカーだぜ!」

「くっ!?」

 レイカは魔方陣を転換しながら子供達の目にも止まらぬ速さでシュンを追いかける。

(負けたくない! 負けてたまるか! サッカーで負けるなんて! そんなこと!)

「させてたまるか!」

 レイカの体から冷たい空気が漂う。

 白いもやのようなものがレイカの体から放出されている。

(あれは……冷気か!?)

 観戦していたリーザンにはもやの正体がわかっていた。

 冷気、すなわち触れたものを凍らせる冷たい空気。

 今発動した魔法は氷属性の魔法だ。

(魔力の属性で氷属性を持っている人間は少ない。そしてレイカという名前……やはり彼女は!)

 リーザンが確信めいた表情を浮かべるが、今はサッカーの試合には無関係。

 レイカは右足を地面に強く踏みつける。

 すると地面から冷気が伝わっていき、シュンの目の前に大きな氷の壁が現れた。

「――!?」

 突然の氷壁に戸惑ってしまうシュン。しかしここまで来てシュートを止めることができない。

 そのままシュートを打つことを決断した。

「『ウィンドボレー』!」

 風のシュートを氷の壁に叩きつけた。

 渾身の力を込めたボレーシュート。氷の壁は――ヒビ一つ付かなかった。

(これ、本当に氷か!? 鋼鉄の壁を殴っているような堅さだぞ!?)

 ボール越しに伝わってくる氷壁の感触。あまりにも冷たく、そして堅い。

 シュートを拒んでいる氷の壁に弾き返されてしまった。

「うお!?」

「よし!」

 敗北の危機が去ったことに、さすがのレイカも思わず微笑む。そしてダッシュジャンプしてボールを奪いに行った。 

 地面に向かって落ちているシュン。しかし彼の目には諦めはなかった。まだ攻める気でいる!

(運がいいことに……ボールはまだ俺の足元にある……)

 シュートは氷壁で完璧に威力を消された。その結果、自身の体の近くにある。

 まだ攻撃のチャンスはあるということ。

 ではどうすればいいか。

「ドーロン! 今度は決めろ!」

「えっ!?」

 オーバーヘッドキックでドーロンにパスをしたのだ。弾き飛ばされ、体勢が悪いのにパスをしてきたシュンに対して、レイカは驚く。

「おっと!?」

 一瞬、急にこちらにパスを出してきたことに驚くドーロンだが、すぐさま冷静になってボールを受けとる。そしてシュンの言葉通り、シュートを決めることにした。

(レイカは今、シュンからボールをとろうとして空中に飛んでいる! まさに今が最大のチャンスだ! その最大のチャンスを繋いでくれたシュンのために! ここで決めなきゃフォワード名乗れねえぜ!) 

「決めてやる! 『ソイルシュート』!」

 岩かと見違えるほどの土塊シュートが炸裂!

 今度はゴールバーの下隅に狙いを定めて蹴った。

 相手チーム、反応しているがボールに追い付かない。

「う、うそよ!」

 当然、空中にいるレイカも追いかけれない。

「止め――うぎゃあ!?」 

 相手ゴールキーパーはドーロンの『ソイルシュート』を止めようとしたものの、バリアをまとった手で触れた瞬間、バリアごと弾いて回転しながら吹き飛ばされる。

 そしてシュートはゴールのなかに入っていった。

「や、やった! 決まったぜ!」

「ドーロン! さすがだ! 今のシュート、完璧だったぜ!」

「シュン、お前がレイカを抑えてくれたおかげだよ。でなければフリーで打てなかったからな!」

「パスだけじゃあなかったんだな」

「なんだよパスだけって! 俺もフォワードだぞ!」

 ドーロンに味方チームのメンバーが集まって勝利の声が響き渡る。

 価千金のシュートに誰もが彼を褒め称えた。

「レイカ、俺たちの勝ちだぜ」

「そ、そんな……」

 勝負の結果にレイカは膝を崩す。レイカのチームメンバーもまさか負けるとは思ってなかったのか唖然としていた。それほどレイカの実力の高さを認めていたのだろう。

「くっ……うぅ……」

 すると突然、彼女の目から涙がこぼれる。

 涙を流し始めたため、周囲の子供達は戸惑い始めた。

「おい、泣かせたのはまずくないか?」

「うぅ……」

「謝った方がいいんじゃない?」

「おい、泣き止めよ」

「もう一回よ!」

「えっ?」 

 彼女が発した言葉にドーロン達、おもわず首をかしげた。

「この私が、一回負けたぐらいで引き下がれるか! もう一回! もう一回勝負よ!」

 シュンに再戦を申し込むレイカ。 

 今流した涙は悔し涙だ。

 負け犬が流して同情を誘う涙ではない。

 負けて悔しい、次は勝つ、勝利を誓う涙だ。

 彼女の目は悲しみよりも、勝利に飢えた目をしている。

「なあ、カガリ、リズル。こいつあれだ、あの負けず嫌い、シュンと同類のタイプだ」

「それ、俺も思った」

「なるほど、シュンと同じぐらいサッカーが好きなんだな」

 ドーロン達はあの行動にシュンと重なった。好きなサッカーでは絶対に負けたままでは終わらせない、そんな勝利の執念。

 それをレイカから感じ取った。

 そしてシュンはそのレイカのリベンジに笑みを浮かべて、

「いいぜ! 来い! 今度も俺が勝つ!」

「勝つまで何度でも挑んでやるわ! もっとも次は私が勝つけど!」

「いいね! 俺は勝つまで何度も挑むタイプ、好きだぜ! いくらでもかかってきな!」

「その余裕! すぐにへし折ってやるわ!」

 二人とも勝負の炎を燃やし、互いに見つめあっている。

「ほら、もう仲良くなっている」

「レイカのやつ、サッカーをする前まではシュンのこと、冷ややかな目で見ていたのにな」 

 どうせ日が沈むまでやるんだろうな。

 ドーロンたちはそう思った。

 

 一方、先ほどレイカに対してなにかを感じ取ったリーザンは、

「うーん、本当に彼女は……いやでも、やっぱりこの場所に一人で来るわけないだろうし……」

 確信していたようでいまだに悩んで唸っていた。

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