5話 美桜視点
店から出てきた彼、私を助けてくれた人。
黒髪に眼鏡姿がとっても似合っていて私は一目で恋に落ちてしまった。
あと彼の幼馴染の秋月君に会って彼 月城碧兎さんって名前を知れて嬉しかったな!
「助けた人に出会えて彼の名前を知るなんて運命ですわね!」
「っっっ///」
花蓮ちゃんの言葉に私は顔が熱くなって頬に触れた。うん冷たい。
「ではこのメモは必要ありませんでしたわね」
花蓮ちゃんの言葉に私は机を見るとそこにはメモが置いてあった。
メモにはたくさんの文字が書いてあった。
花蓮ちゃん必死に探してくれたんだよね。
「花蓮ちゃん聞かせてくれないかな?」
「えっ?ですが」
「その月城さんの事、知り……たいんだ」
「………美桜ちゃん今の姿とっても可愛いですわ!お任せください私のボディーガードのお姉さんたちと調べたことしっかり報告させて頂きますね!」
「うん!」
花蓮ちゃんとボディーガードのお姉さんが調べたことは凄かった。
「では報告しますわね。まず名前は月城碧兎、学校は青葉学園の2年生、部活動は入ってないようですが助っ人などでよく活躍してるそうですわ。性格はおっとりさんで優しい性格。女子には人気だそうですが恋人はいないようです」
「あと好きなことは食べる事らしく、よく食べ物を食べるのを見たそうですね。それとネコ派ですわ」
最後のに私は思わずズッコケてしまった。ネコ派ってまぁ私も猫好きだから嬉しい…かな。
でも恋人いないんだよかった。だってあんなにカッコいいんだもん恋人いたらどうしようって思っちゃった。
放課後部活はお休みって事で私と花蓮ちゃんは彼がバイトしてるお店エデンにやって来た。
やっぱり女性客が並んでると思ったら後ろに男の人が並んでいた。
見知った私たちの学校の制服姿に誰だろうと思っていたら、男の人が振り向くと秋月君だった。
「秋月君!」
「お知合いですの?」
「うん月城さんの幼馴染で私に教えてくれた人だよ」
「そうでしたのね。私は九蔵花蓮と申します」
「………ああ俺は秋月紅狼。秋月でいい」
「わかりましたわ秋月君」
ほほっと笑う花蓮ちゃんと見つめあう秋月君。うん画になる。
その時次の人と月城さんがやって来た。
「あれコウと」
同じ学校の制服の三人がいて、花蓮ちゃんと秋月君は見つめあってた為、三人一緒に同じ席になった。