3話
俺はいつになったら本が読めるんだ。
俺は今星崎美桜と一緒にあるカフェに来てる。
ちなみにエデンではない。
従業員の人が俺達に飲み物を持ってきた。
俺はアイスコーヒー、星崎はカフェラテ、お店の人はどうぞごゆっくりと言い次に来たお客さんの方へと行った。
俺は早速一口飲む。うん美味しい。と思っていると前方からあの!と声が聞こえた。
「私は星崎美桜です。その秋月君に聞きたいことがあって、ここに連れてきてごめんなさい」
「謝罪はいい。それよりなんで俺の名前を?」
星崎は一年で知らない者はいないと言われるほど有名人だ。そんな彼女が何で俺の名前をと思っていると星崎は。
「秋月君って結構人気者だよ。私のクラスの女子でもよく話してるんだよ」
「だから私も名前覚えちゃった」
えっ人気って何?ちょっと怖い。
俺は震えているらしく、コーヒーがめっちゃ揺れた。
そんな俺に気付いたらしく星崎はあのねと言ったので俺はコーヒーを机に置いた。
危なかったあと少しでこぼれるところだった。
「あの秋月君はあのエデンのお店の人と知り合いなんだよね」
「お店の人って碧兎か?まぁ幼馴染だな」
「幼馴染!!」
幼馴染って言葉に星崎はピクッと反応をすると、目がキラキラしながら俺を見た。
その時俺は次に出る言葉を予想し、その前にやらないと告げた。
「えっ?」
「アイツに自分を紹介してくれって頼むのならやらないと言ったんだ」
「どうして?」
彼女の問いに答えた。
「俺が中学の時に一人の女子が碧兎と俺が幼馴染と知って紹介してと言われた。まぁ結構仲がいい友人だったから紹介したら次の日別の女子がやってきて私もって言ってきたんだ」
俺の言葉に星崎も気付いたのか少し顔が青くなっていた。
「ってな訳で俺はもう恋関係にはノータッチで行くと決めた」
俺はまた一口飲み星崎の方を見た。
「見てるだけじゃ碧兎は気付かないぞ。彼女たちみたいに行動してみたらどうだ」
思い出すのは店で碧兎に話しかけていた女性達。
知り合いになろうと何度もお店に通ったり話しかけて恋する人って強いんだなと思っていると、急にガタンと星崎が立ち上がり。
「………私頑張ってみる」
と言いあっという間に居なくなってしまった。
俺は机に残ってるコーヒーを飲み終え、やっと本が読めると少しウキウキしながら帰った。