ハイタッチ
先生なんて、僕には居ない。
憧れの人も居ないし、目標な人も居ない。
僕のずっと先に見えるのは、ずっと先の僕だけ。
まだかって、早くって、振り返って手を伸ばしてる。
これでも突っ走って来てるんよ。
そりゃあ、弱音だって吐いちゃったり。
泣いちゃったりしちゃったりたり。
壊した壁も、叩いた地面も、痛かった手も。
全部僕と僕しか知らない。
振り返って歩みを止めないで。
僕は知っているでしょ。
僕が絶対追いつく事を。
だからそのまま突っ走って。
追い付いたら呼ぶからさ。
そしたら僕とハイタッチしよう。
そこからはもっと、もっと先へ行こう。
肩も貸せるし借りられる。
背中も預けるし、預けてよ。
待たないで前を向いて走ってよ。
僕には僕を信じてほしい。
先はまだ長いけれど。
高い高い、ハイタッチを望んで飛び込むよ。
思い切り、思いっきりのね。