表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
神の意図  作者: maow
5/36

第五話 残された活路

明日は休むかも

ブクマよろしくお願いします

アイアンドッグA:「ガア」


ミゼル:「っ」


アッシュ:「危ない」


アイアンドッグA:「ギャン」


ミゼル:「あ、ありがとう」


ミゼル:(アイアンドッグが空中止まったと思ったら近くのアルケミスツリーにたたきつけられた。さっきの弾丸もそうだけど、アッシュ君、いや、テレーゼさんのあの力も人間業と思えない。何か裏がありそうね)


アッシュ:「ミゼルさん」


ミゼル:「う、うん、なに」


アッシュ:「僕たちは今どこに向かってるんですか、またあてもなく森の中を走り回ってるだけですか」


ミゼル:「目的地はあるわ、それでこの状況を打開できるかわからないけど」


アッシュ:「それって」


ミゼル:「今は私の後ろをついてきて。アイアンドッグには私の銃は全く効き目がないみたいだから、アッシュ君のその不思議な力で私を守って」


アッシュ:「っ、わ、わかりました」


アイアンドッグB:「ガウ」


アッシュ:「く」


アイアンドッグB:「ギャウ」


アイアンドッグC、D:「ガオ」「ガフ」


アッシュ:「うおりゃあ」


アイアンドッグC、D:「ギャン」「ギャオ」


ミゼル:(すごい、どんどん襲ってくるアイアンドッグを全くよせつけてない。これなら、思ったより早く目的の場所に)


アイアンドッグE:「ガウ」


アッシュ:「っ、ミゼルさん、危ない」


ミゼル:「え」


アイアンドッグE:「ガー」


ミゼル:「きゃ」


アッシュ:「この……おりゃ」


アイアンドッグE:「ギャフ」


ミゼル:「あ……」


ミゼル:(危なかったぁ、もうちょっとであの極悪な爪で八つ裂きにされる所だった)


ミゼル:「ありがとう、アッシュ君」


アッシュ:「い、いえ、それよりそろそろ目的地に着かないんですか。結構森の深くまで来ましたけど、はあ、はあ」


ミゼル:「近いはずよ、アルケミスツリーばっかりだから確証はないけど、確かここら辺に……あ、あった」


アッシュ:「え、どこですか」


ミゼル:「ここよ」


アッシュ:「…………っ、こ、これは」


ミゼル:「アークシップ、ここまで私を運んできてくれた、長年私と一緒に冒険をしてきた戦友よ」


アッシュ:「すごい、僕、初めて見ました。これが、空を自由に飛んで世界中のあちこちを旅できる夢の船、天空船」


ミゼル:「早く乗って、一刻も早くここから脱出するわよ」


アッシュ:「え、でも……」


ミゼル:「システムは生きてるからここから一番近い町までの道はわかるけど…………」


アッシュ:「オルランドさんたちは、見捨てるの」


ミゼル:「……見捨てるわけじゃないわ」


アッシュ:「じゃあ」


ミゼル:「どうしようもないのよ」


アッシュ:「えっ」


ミゼル:「私たちは人間、できることには限界がある。オルランドさんたちを犠牲にしたいわけじゃない、助けられるなら助けたい。でも、私たちにできることは二人が作ってくれた時間を使って逃げること、それしか、ないの。私たちには」


アッシュ:「そ、そんな」


ミゼル:(オルランドさんたちには申し訳ないけど、私は、こんなところで死ぬつもりはないの。衝突の衝撃でエンジンがだいぶやられちゃってるけど、なんとかアルケミスツリーが届かない上空まで上がることができれば)


ミゼル:「っ、だめ、やっぱりエンジンが動かない。このままじゃあいつらに」


ガシャン


ミゼル:「な、なに」


テレーゼ:「あんたらまだこんなところで油売ってたのかい」


アッシュ:「お、おばさん」


ミゼル:「テレーゼさんどうして……て、ちょ私のかわいいダーリンに何ぶつけたんですか」


テレーゼ:「あん、仮面女」


ミゼル:「仮面女って……えっ」


ムーン・パルティエナ:「き、貴様」


ミゼル:「ちょ、なに危険人物を私のかわいいアークシップに」


テレーゼ:「とっとと逃げろって言ったろなにでかぶつのなかで遊んでるんだい」


ミゼル:「でかぶつじゃない、アークシップ」


アッシュ:「エンジンが動かなくなってるから飛べないんだ」


テレーゼ:「エンジン、んなものがなくても……どっこいしょ」


ミゼル:「うわっ、て、嘘でしょ」


ミゼル:(アークシップを持ち上げちゃった。何トンあると思ってるの)


テレーゼ:「どっちの方向に投げればいいんだい」


ミゼル:「な、投げるって」


アッシュ:「テレーゼさんも一緒に」


テレーゼ:「アッシュ、すまないね。でもあんたは生きるんだよ。」


ムーン・パルティエナ:「貴様、私を無視するな」


テレーゼ:「無視、無視なんてしてないだろ、ほれ」


ムーン・パルティエナ:「な」


ミゼル:「へ、あああああああああああああああああああ」


ミゼル:(この人、人の船を投擲武器みたいに投げやがったああああああ)


アッシュ:「テレーゼさああああああん」


テレーゼ:「今だよ、翼を安定させな」


ミゼル:「ぐ、ぐおおおおおおお…………と、飛んだああああ」


アッシュ:「………………おばさん、おじさん」


ミゼル:(アッシュ君…………)


ミゼル:「とりあえず、この近くにあるダストレイクっていう町に向かうわ」


アッシュ:「………………はい」





評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ