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神の意図  作者: maow
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第一話 はじまり

久しぶりの連載です。

第一章はすでに書き終えていますので(直しますが)それまではできるだけ連続して投稿していきたいと思います。

フォトナ村


恰幅の良いおばさん:「アッシュ、アッシュ、あれ、あの子はどこに行ったんだい」


木こりのおじさん:「ああ、アッシュなら森の中に朝早く斧持って走って行っちまったよ」


恰幅の良いおばさん:「森ってアインレストかい」


木こりのおじさん:「ああ、たしかそっちの方角だったよ」


恰幅の良いおばさん:「なんでまた、そんなところへ朝早くから行っちまったんだい、今日は木こりの仕事はお休みのはずだろう」


木こりのおじさん:「少しでも早く俺みたいな立派な木こりになりてえからその修行って言ってたぞ」


恰幅の良いおばさん:「全く、森の中には危険な動物がうじゃうじゃいるから一人じゃ行くなってあれだけ言ったのにあの子は」


木こりのおじさん:「まあまあ、あの約束はちゃんと守ってるんだからいいじゃないか」


恰幅の良いおばさん:「そうだけど、あの子はまだ十歳なんだよ、どうしてついて行ってあげなかったんだい。もしあの子に身に何かあったら」


木こりのおじさん:「あの子なら大丈夫さ。森の中の獣ぐらいあの子にかかればどうってことないだろう。それにあいつも男なんだ、一人でやってみたいんなら何でもやらせてみた方がいいだろう」


恰幅の良いおばさん:「そりゃそうだけどさ」


木こりのおじさん:「あの子は強くたくましく育ってくれた、ワシらの役割ももうすぐ終わりなのかもしれないな」


恰幅の良いおばさん:「あたしは強くなくてもいいからあの子には幸せになっていってほしいよ」


木こりのおじさん:「………………そうだな、ワシもそう思うよ」


アインレスト


灰色髪の少年:「ぐおお、っかったあい、おじさんならもうとっくに切り倒してるのに、僕じゃヒビ一つ入らない、ああ、くそ……僕じゃまだおじさんみたいな木こりにはなれないってことか……はあ、これは当分荷物運び決定だな、そろそろお腹もすいてきたし、おばさんも心配してるだろうから帰ろうかな。」


金髪女性:「くう、くう、ん、むにゃむにゃ、そんなに食べられないってもう……え、こんなに頂いちゃっていいんですか、え、いや、そんな、こんな美人だったらいくらでも構わないって、そんな、じゃあ、遠慮なく、むにゃむにゃ」


灰色髪の少年:「何だろう、この人……」


金髪女性:「んふふ、こんなにいっぱいあったらもう仕事しなくて済むわ、やったあ、人生勝ちぐみい」


灰色髪の少年:(なんか幸せそうな顔してるし、起こさないほうがいいのかな。でもこの森、結構獣が住んでるし、ここはやっぱり起こしてあげた方がいいよね。)


金髪女性:「まずは何をしようかしらかわいい服を買って、広いお家に住んで、あ、シップも改造したいわね、もっとかっこよくて快適になるよう、あと、それからそれから……うにゃ」


灰色髪の少年:「お、おはよう、ございます」


金髪女性:「う」


灰色髪の少年:「う」


金髪女性:「うきゃあああああああああああああ」


灰色髪の少年:「え、え」


バンバンバンバンバンバンバンバン


金髪女性:「だ、誰あんた、もしかして私によからぬことをしようとしたんじゃないでしょう、ね……え、どういうこと」


灰色髪の少年:「ち、違いますよ。僕はただ、意識を失っているあなたを見つけて、獣に襲われないよう起こそうとしたらたまたま」


金髪女性:「いや、それも大切なことなんだけれども、そうじゃなくて、なんで、なんで私の銃の弾が空中で浮いてるの」


灰色髪の少年:「え……ああああ、やっちゃったあ、あれだけおばさんやおじさんに人前では絶対にするなって言われてたのにい」


金髪女性:(え、急に頭抱えだしたけど何、この子)


灰色髪の少年:「ああ、怒られるううう」


金髪女性:(なんだかよくわかんないけど悪い子じゃないみたいね)


金髪女性:「ね、ねえ、君、名前はなんていうの」


灰色髪の少年:「え、僕、ですか。僕の名前はアッシュです、この近くにあるフォトナという村で木こりをやっているオルランドさんの息子です」


金髪女性:「そう、私の名前はミゼル、宇宙一かわいいトレジャーハンターよ」


アッシュ:「トレジャーハンター、す、すごいです」


ミゼル:「ふふん、そうでしょそうでしょ」


アッシュ:「……で、トレジャーハンターって何をするお仕事なんですか」


ミゼル:「ず、し、知らないのに驚いたの」


アッシュ:「あはは、村では聞いたことない仕事だったので」


ミゼル:「……はあ、トレジャーハンターってのは世界中に眠ってる宝を探すためにあちこちを冒険して回るとてもロマンにあふれたお仕事のことよ」


アッシュ:「うわあ、冒険かあ、僕もやってみたいな。ん、ミゼルさんがここにいるってことはこの辺りに何かお宝が眠ってるんですか。僕が知ってる限りじゃこの辺りはただの木だけですけど」


ミゼル:(うーん、トレジャーハンターとしては宝物の情報をあんまり口外するのは良くないんだけど……まあ、いいか。私もちょっとこの子から聞きたいこともあるし)


ミゼル:「確かにこの辺りにあるのは木ばっかりね、でもただの木じゃないでしょ」


アッシュ:「え、どういうことですか、僕はこの木しか知らないんですけど」


ミゼル:「ふふ、村から出たことのないアッシュ君には分からないかもしれないけど、普通木って言われると表面が茶色でざらざらしててある程度育つと花や実をつけたりするもなのよ」


アッシュ:「え、そうなんですか、僕が知ってる木は表面も中も黒色でとってもつるつるしてますよ。それに成長しても大きくなるだけで花や実なんてつけませんし」


ミゼル:「そう、このアインレストに生えている木は普通の木じゃない。木本来のしなやかさに併せて鉄の硬さをも持つこの土地でしか生えない特別な木、アルケミスツリー」


アッシュ:「へえ、ここの木は特別だったんだ」


ミゼル:「その中でも私が狙ってるのは十年に一度しか生えないと言われている、特別なアルケミスツリー、ブラックアルケミス」


アッシュ:「ブラックアルケミス」


ミゼル:「何でもそのアルケミスツリーを加工して作った道具は他のどんな素材で作ったものよりも高品質で性能が高いらしいのだからその素材でもあるブラックアルケミスは一メートルもない小枝だけでもかなりの高値で取引されているの」


アッシュ:「そ、そうなんですか」


ミゼル:「今回私が狙ってるのはそのブラックアルケミスの幹、今までブラックアルケミスの幹は出回ったことがないの、市場に出回っているブラックアルケミスのほとんどはブラックアルケミスの枝、だからもし私がブラックアルケミスの枝を持ち帰ることに成功すればたちまち大金持ち、リッチなセレブ人生の始まりなのよ」


アッシュ:「うわあ、がんばってください、ミゼルさん、応援してます」


ミゼル:「ありがとう、それでアッシュ君に聞きたいことがあるんだけど……」


ぎゅううぎゅるるるる


ミゼル:「あ」


アッシュ:「お腹、すいてたんですか」


ミゼル:「ブラックアルケミスの情報を手に入れてから他の事が全く手につかなくなって」


アッシュ:「じゃあ、僕の家でご飯食べて行ってくださいよ、たぶんおばさんがもうお昼ご飯の準備を済ませて待ってくれているはずですから」


ミゼル:「い、いやそんな」


ぎゅううううぎゅるるるるるるるるる


アッシュ:「………………」


ミゼル:「………………お邪魔させていただきます」



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― 新着の感想 ―
[一言] 小説にするのか、台本にするのかどちらかに決めて、どちらかに寄せて書いてほしい。 現状ではどちらでもない。 御自覚とは存じますが、これは小説ではないし台本にもなっていない(ト書きがないので)。…
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