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入学式

高校デビューを果たそうとする主人公の犬蓼いぬたであきと幼馴染でテンションがやたら高い三色みしきすみれ、見た目は真面目で綺麗、でも実際話してみると罵倒の嵐の未草ひつじぐさはるのの3人をメインとした、ちょっとへんてこで中々距離が縮まらない青春?の物語である。

「ねぇ、花は好き?」

彼女にそう聞かれたとき、そのときから俺はその花に興味を持ち出したんだろう...


            【四月】


 「今日は待ちに待った入学式!俺の輝かしい高校生活が今、この瞬間から始まる!」

自信に満ち足りた両足を前へと前進させ、クラスの名簿が貼られた掲示板へと向かう。

 「え〜っと、いぬたで、いぬたで...」 「あった」

        一年C組 犬蓼いぬたであき


       「アッキーは何組だった?」

    横槍を入れるように誰かが話しかけてきた。

    「三色か..なんでお前がここにいるんだよ」

 「なんでってアッキーと同じ高校を受験したからだよ」


そう返してきた彼女の名前は三色みしきすみれ、俺の幼なじみだ。正直こいつのテンションは好きじゃない、更に言えば俺の隠キャ時代を知ってるから他の人に言われると思うと少し怖い。そんなことを考えているうちに彼女の口がまた開き始めた。

「アッキーもC組なの?一緒じゃん!これからよろしくね」

「あ、あぁ。よろしくな..」(最悪だ..)

入学早々これだ、高ぶっていた心も平常心を取り戻した。

 「みんな体育館に集まってるよ、行こアッキー!」

言われるがまま人の波に沿って体育館へと足を運んだ、、、


入学式開始の5分前、ほとんどの生徒が列になって座ろうとしていた。あと数名、いや多分俺が最後だろう。そんなことを考えながら自分の組の列に座った。

「ちょっとアッキー遅くない?」「いやちょっとトイレに...」そんなことを小声で話しているうちに先生が開始の合図を口にした。

「これより新入生入学式を始めます。まずはじめに新入生代表の答辞です。」

そう言われて席を立った彼女はとても綺麗で花のように凛とした姿だった。

「このたびは、私たち新入生のために、心のこもった祝辞をいただき感謝いたします。


先輩の祝辞を受け、私たちはこれからの高校生活が、日々充実し実りあるものにしていこうと新入生一同まさに今、決意したところです。


本日私たちは、伝統ある高校の入学の日を迎えました。


これからこの高校で過ごす3年間、勉学・部活動・生徒会活動などに積極的に取り組み、今までに経験しえなかった事をたくさん経験し人間的にも大きく成長したいと思っております。」

そう長々と丁寧に答辞を読み終えた彼女は一礼をし、自分の列へ戻っていった。

「彼女は多分人当たりもよくて、みんなから好かれるんだろうな〜。」そんな羨望せんぼうの眼差しを向け、退屈な校長の話を聞き終えた俺は自分の教室に戻った。当初の目的だった『陽キャになる』という考えに向かって一歩踏み出そうとした俺は「あの..どこ中からきたんですか?」と

ど定番の質問を投げかけて安泰を取ろうとしたが、案の定うまくいくわけがなく、無言が返ってきた。質問の内容どうこうの話ではなく、声が小さすぎて聞こえてすらないのだ...。そんな敗北を喫した俺の横からは大きな笑い声がしてきた。声の方を見ると何人かがグループになって話している。もう友達ができているのだ。気づくのが遅かったのかもしれないが他にもグループがいくつかできている。同じ中学の仲間同士で話している者、なんとか話にこぎつけている者、自分からどんどん話しかけて友達を増やす者、中には女子に話しかけることになんの躊躇ためらいもない者までいる。そんな光景を見ていると当初の淡い期待もかき消されてしまう。始めから分かっていたことだか、俺が陽キャになるのは無理がある、そう再確認させられたら休み時間を過ごした。

 教科書を配られたり、学校案内をされたりしながら、少し寂しい時間がたち昼休みになった。トイレからでて教室に戻ろうとした俺の前に異様な数の人がある教室を覗いているのが見えた。少々気になり近寄ってみるとなんと告白が行われていたのだ。しかも告白されているのは今朝、答辞を読んでいた彼女『未草ひつじぐさはるの』だった。彼女はとても綺麗で誰からも愛されやすい、そんな感じの少女だからこの告白をどう対応するのかがとても気になった。が、

彼女の口から出た言葉はこの場にいる全員の予想の範疇を超えてきた。「あなたいったいどういうつもり?こんな短期間、ましてや入学初日に告白して付き合えると思ってるの?まだお互い何もしらないのに、はい付き合いましょう〜ってなるわけがないでしょ。頭が悪いのか能天気すぎるのか。高校デビューして彼女を作りたいだけとしか思えないわ。」

罵倒に罵倒を重ねて相手を潰しにかかっている。あの綺麗でおしとやかなイメージの彼女からは想像できない回答だ。

みんなが口をポカンと開けている中、彼女は堂々と「じゃ、私用事があるから」と言って教室を出て行った。













今回初めて小説を書いてみることにしました!言葉足らずや文法の誤りなど、不手際なところがあるかもしれませんが、暖かい目で見守っていってください...

アドバイスなどがあればコメントなどよろしくお願いします。更新頻度は具体的には決まっておりませんので、暇つぶし程度にお読みください!

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