フェンリルとミスリー山頂に住むもの
次の朝9時
「ルシエルさん昨日ぶりです。」
「おはようくるみちゃん。
今日はみんなログインしてるから魔王城行って自己紹介しよう。」
「はい、楽しみです。」
「それじゃあいこっか」
「あとみんなに会った時は私が名乗った傲慢とかの話はなしでお願い。」
「わかりました。」
私達は北門を出て森の前につきました。
「フェンリル!!」
「おお、この子がフェンリルめっちゃかっこいいしモフモフなんですけど。」
「ガウ」
「フェルって名前です。」
「フェルちゃんよろしく」
「ガウ」
「で、くるみちゃん。
魔王城は空飛んだほうが早いから抱っこしてあげるから一回フェルちゃん戻して」
「大丈夫ですよルシエルさん。フェルは空走れるんで。」
「空走れる⁉︎何それめっちゃ有能じゃん!!」
「じゃあ、くるみちゃんはフェルちゃんに乗ってついてきてね。」
「はい」
「それじゃあ出発」
あれから30分ぐらい経ちました。
もうすぐそこに山があります。
「この山を超えたら目的地に着くよー」
「はーい」
「うん?くるみちゃん、フェルちゃん気を付けて‼︎
向こうから何か来る!!」
わたしは迫ってくる何かを鑑定します。
ケツァルコアトル
神話に出てくる鳥と蛇を合わせた生き物
主にミスリー山頂上付近の空にいるとされている。
ケツァルコアトルはこっちに突っ込んできます。
早速試してみますか
私は黒蝶を持って…
「黒蝶剣矢ー!!」
そう叫んだ途端弓に黒い蝶の形をした先が剣になっている矢が形成されました。
私はすぐに放ちます。
矢は真っ直ぐケツァルコアトルの方に向かって行って躱されます。
「残念」
しかし、矢は躱された後、弧を描いてケツァルコアトルの羽を貫きました。
「グギャアー」
もう一発。片方の羽を怪我したケツァルコアトルは避けることができません。
「グギャア⁉︎」
結果羽を失ったケツァルコアトルは地面に叩きつけられ粒子となって消えていきました。
インフォが脳内に響きます。
ケツァルコアトルを討伐しました。
報酬はイベントリを確認してください。
中に入っていたものは…
ケツァルコアトルの召喚紙
これを魔導書のページと合わせることで
ケツァルコアトルを召喚できるようになる。
ケツァルコアトルの羽ペン
魔導書作成などに使用できる羽ペン
これはもう魔導書作れと言われているようなものですねえ。
「くるみちゃんみんな私達を待ってるだろうし、そろそろ行こうか。」
「そうですね、行きましょう。フェル後少しよろしくね。」
「ガウ‼︎」
こうして私達は色々あったけど無事に魔王城の近くまで来ることができました。
次は合流と魔導書作成かな…
短めです。すみません時間がなくて…。