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この世界の私は堕天使です  作者: 千蹂ムラマサ(旧パンドラ)
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始まりの街でのトラブルと召喚士の少女

休日が終わってしまう…

夕飯を食べてログインしました。



夜は初めてのソロです。とりあえず始まりの街に行きましょう。

「飛んで行きますか…」

私は背中についている堕天使の翼で山を越えていきます。

道中は何もありませんでした。今度山の頂上に行ってみましょう。何かあるかもしれません。





山を超えた後森の上を飛んでいると、だんだん始まりの街が見えてきました。

一度上から街を見てみましょう。

「ほう。始まりの街は以外と大きいんだな」

うん?中央の広場で何か人だかりがあります。面白そうなので行ってみましょう。


人だかりに近づくにつれてだんだん話し声が聞こえてきます。

大学生ぐらいのチャラそうな男3人と女の子が言い合いになっています。

「おい、てめえ‼︎早く召喚獣を見せろ‼︎」

「いやです。そんな強引な人に見せたくありません。」

「いいから見せろ!!」

「キャッ」

強引に腕を掴もうとしたので女の子はころんでしまいました。

ちょっとこういうやつ見るとイラつきますね。とりあえず間に入りましょう。

「何やっているんですか?」

私は人だかりの中心に降り立ち、黒い翼を広げながら話しかけます。

「な、なんだ、てめえ!?」

「ん?ああ自己紹介を忘れていましたね。私は魔王軍最高幹部のルシエルと申します。」

「ま、魔王軍!?」

「はい。でも私もプレイヤーなのでまだ魔王含めて4人しかいませんが。

 まあ、それは置いておいて何やってたんですか。」

「こいつが召喚獣見せねえから、頼んでたんだ。」

「違います。無理矢理出させて奪う気でした。」

「なんだてめえお願いしただけなのに大袈裟にいうな」

「お願いなんかじゃなくて脅されました。」

「俺らは攻略組だ。」

「攻略組かどうかは、関係ないと思うぞ。」

「てめえぶち殺すぞ」

「はあ、こうやってまともに話もできない奴は嫌いだよ。」

「うるせえ。馬鹿にするな。お前ら殺っちまえ。」

このパーティーのリーダーらしき人が言うと後ろの二人が切りかかってきました。

「悪人断罪…」

グシャ

私に触れられた二人はバラバラにされました。

「な、な…」

「ひっ‼︎」

リーダー格も女の子もびっくりしています。

「ああ自己紹介間違えたよ。改めて、私は七つの大罪が一角、傲慢のルシエルだ」

「な、な…」

「今回は見逃してやるから。もうこんなことするなよ。」

「…。フン、何が傲慢だ。俺を舐めるなー‼︎」

リーダー格の男が切りかかってきました。

「バカだな。悪人断罪」

「うぎゃあ!?」

グシャ

悲鳴と共に八つ裂きにされた男は粒子になって消えていきました。



称号 PKプレイヤーを獲得しました



お、PKプレイヤーという称号を獲得しました。

別にPKプレイヤーになりたいわけではないのですが、まあいいでしょう。

「あのー、助けていただきありがとうございます。ルシエルさん?」

「ルシエルであってるよ。で、貴方の名前は?」

「私、くるみと言います。」

「くるみちゃん、とりあえず話したいこともあるし、どこかいいカフェとかある?」

「あ、それなら近くに新しくできたNPCの店が…」

「じゃあそこにしよう。おごるよ」



今私達はカフェでケーキを注文して待っているところです。

「お待たせしました〜。苺ショートケーキ二つとコーヒーとレモンティーです。」

おお、きました、きました。

早速食べてみましょう。

「おお、美味しい。」

「美味しいです…」

「それで、なんであんなに詰め寄られてたの?」

「私は召喚士で、最初に召喚したのがフェンリルだったんです。」

「それはまたすごい。」

「それでフェンリルにご飯をあげようと広場で召喚したら、攻略組の人が来て…」

「なるほどねえ。フェンリルとかいかにもほかと違うやつ召喚したら、そりゃそうなるわな。」

「うう…」

「まあ、だからこれからは気を付けろと言いたいんだけど、

 もうあの広場結構人いたからばれてると思うんだよねえ。

 だからこれから勧誘とかたくさん来ると思う。」

「そんなぁ…」

「それで相談なんだけど、私達の魔王軍に入って、私達の国に来る?

 それなら、勧誘とか来てももう入ってるからって断れると思うけど」

「是非入らせてください‼︎」

「決まりだね。私達の国はまだ4人しかいないし安心してフェンリルも外に出せるよ。」

「本当ですか?ありがとうございます」

「ああ、これからよろしくね。」

「はい、よろしくお願いします」

「で、くるみちゃんは弓を作ってもらえるところ知らない?」

「ならいいところ知ってます。ついてきてください。」





くるみちゃんについていくと、木で作られた[そうびや]と平仮名で書かれた看板のお店に案内されました。

「ここです私の杖を作ってもらったお店です。」

「ありがとう」

二人でお店に入ります。

「いらっしゃい」

奥のカウンターにいたおじさんが声をかけてきます。

「すみません、弓を作って欲しいのですが」

「素材はあるかい」

「はい。これです」

私はアジ・ダハーカに頼んで用意できる1番いい弓の素材をもらっていたのでそれを渡します。

「おおー…すごい、これどこで手に入れたんだい。」

「それは秘密です」

「まあいい、人生で1番いい武器が作れそうだ。お嬢ちゃん金はいいから是非作らせてくれ」

「お願いします」

「おお、じゃあ二時間後に取りに来てくれ」

「わかりました」

意外と早いんですねぇ。

「とりあえず、二時間自由だけどどうしますか?」

くるみちゃんが聞いてきます。

「とりあえず、冒険者ギルドに行って素材とか売りたいのだけど、それでいい?」

「いいですよ」

「じゃあいこっか。」

「はい」

私達は冒険者ギルドに向かって歩き出しました。





次は冒険者ギルドでの出来事とルシエルの弓についてかな…

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