アジ・ダハーカと古の魔王城
洞窟の中は結構広くて車2台ぐらいは余裕で通れるぐらいです。
とてもひんやりして暗くてとても周りが見えません。
「ライト」
光魔法で最初に使える魔法を使い照らします。
「ノワ達はどんな魔法持ってるの?」
「私はー、血魔法だねー。自分の血や周りにある血を使って攻撃できる魔法だよー。」
吸血鬼らしい魔法ですねぇ。
「私は呪魔法持っいてる。相手に呪いをかけて弱らせる魔法だな。」
悪魔は呪いですか…
「へえみんなそれぞれの種族にぴったりだねー。」
あれから二時間、蜘蛛やら蛇やら蝙蝠やらと色々な魔物とあっていますが、余裕で撃破しています。
「うん?」
「なんだろー?あの扉ー」
「ボス部屋みたいなものじゃないか?」
「まあとりあえずここ以外に道はなかったから入ってみよ」
ギーー
扉を開けて中に入ります。中は意外と明るいです。奥にも大きな扉があります。
バタン
みんなが中に入ると扉が閉まってしまいました。
私達はとりあえず大きな扉に向かって歩き出しました。
すると部屋の真ん中にとても大きな魔法陣が浮かび上がりました。
「みんな!気を付けて‼︎」
「「わかってる‼︎」」
魔法陣からなんととても大きな黒竜が出てきました。
「我は邪竜アジ・ダハーカ。この先の魔王城を守護し、献上するにふさわしい人物を待つ者」
「私達はこの先の魔王城があると聞いてきましたー。」
「あると言ったらどうする?」
「誰もいないのならそこを拠点に魔王軍を作ろうかとー。」
「ほう?何故魔王軍を作ろうと思ったのだ?」
「かっこいいからかなー。」
「なるほどなー。うん?」
アジ・ダハーカがこちらを見てきます。
「どうしました?」
「お前、ルシファーか?」
「違いますよ」
「ルシファーの気配がしたのだが…。まあいい、我はお前たちを気に入った。
魔王城は使っていいぞ。」
「ありがとうございますー」
「あと…ひとつ条件がある。」
「なんですかー?」
「魔王になるのは誰だ?」
「私ーだよー」
「お前か…なら我も魔王軍に入れて欲しい。
あとほかにも入ってくれそうな奴らの場所も教えてやる。
どうだ?」
「私はいいと思うよ。」
「私もだ」
「なら決まりだねー。」
「ありがとう。ならついて来い。」
するとアジ・ダハーカは人間の姿になって扉のほうに歩き出します。
奥の大きな扉を出て、地下道を歩いていきます。
道中は先程よりも整備されてるし、魔物にも遭いませんでした。
「出口だー」
出口が見えてきました。
どうやら外は昼間みたいです。
「付いたぞ」
アジ・ダハーカにそう言われると同時に外に出るとそこは周り全てを山に囲まれた土地で、魔王城と壮大な景色が広がっていました。魔王城が奥にあり手前には小川が流れている広い土地があります。緑も豊かです。
「魔王城、古いねー」
「古の魔王城だからな。まあ、魔王軍に奴らが加われば新しいのを1日で作れると思うぞ。」
「奴らとは?」
「奴らのことはまた後で話す。とりあえず今日はゆっくり魔王城で休め。」
「わかったよー。部屋案内してー。」
私達はそんな会話をしながら魔王城の中に入ります。
中に入ったら少し古いですが豪華な家具ばっかの広いホールでした。
「魔王の寝室は1番上5階の1番奥だ。幹部の部屋は4階だ。」
「わかったよー」
「了解だ」
「じゃあ、ログアウトもしなきゃだし、解散だね。
夕飯食べたら。またできる?」
「私は用事があって、食後は無理かなー。」
「私も用事があるから無理だ。すまん」
「いいよ。じゃあまた明日。じゃあね」
「ばいばいー」
「また明日」
私達はそれぞれ教えてもらった部屋に行ってログアウトしました。
食後はソロで冒険しよ。
次はルシエル初のソロプレイかな…
周り全てを山に囲まれた土地はクレーターのイメージかな