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水の宮の小さな神様
・水の宮の御池の中に
小さな小さな カエルの神様がいました
神様は力が弱いから
いつもいつも ひとりぼっちでした
その御池の祠の前に
黄色い雨合羽の子供がやってきました
『私とお友達になってください』
小さな小さな神様は とても驚きました
今までそんな事をいう人間は
見たことがなかったからです
神様の中の寂しさと
雨合羽の子供の寂しさは
同じ色をしていました
『未熟な私でいいのなら 貴方が人の世を全うするまで おそばにいましょうね』
神様はそういって
黄色い雨合羽の子供と指切りしました
泣いてばかりの人間の子供と↔泣いてばかりの小さな神様は
やっと、笑うことができました




