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日時計台の駅
・夕暮れ時の茜色の空と 高くそびえる時計台
伸びる延びる影は長く しかして針の長さとは重ならず
小さな子供と母親が 手を繋いで 駅前から出てくる
母の片手には小さな手 もう片方に抱えた鞄からは
焼きたてパンの 良い匂い
遠くに広がる 泣きたいほど柔らかな 紅い空
踏切の鐘の音と 時計台の鐘の音が 広い空に鳴り響く
長い長い 一日の終わり
たくさんの行き交う人の営みを眺めながら
日時計台の駅は ひそやかに時を刻んでゆく
遙か彼方から聞こえてくる
銀河列車の汽笛をききながら…………




