12/24
とある精神病患者の墜落論
嗚呼、私には分からないのです
大凡人が出来る空気の読み方が
感情の機微が
思えば沢山他人を、無意識下で傷つけた気がします
沢山自分も傷ついた気がします
失う事が怖いのです 嫌われる事が怖いのです
それでも円満な言の葉は
私の手のひらから滑り落ち
また無意識下で傷つける
病気と分かれば、人は指を指し
子供は手を叩いて笑い
家族は私を隠匿したがる
誰が悪いのでしょうか
何が悪いのでしょうか
そうして私は何もしなくなり
そうして私は何も出来なくなり
見えない闇に
垂直に堕ちて行く――――――