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聖女エリザの戦い
・歴史の歪みの生贄にされ、後に聖女として祀られた
戦場を駆けた、ある少女の物語――――――
『エリザベータ・ルーデンヴェルグ』
突如として戦場に咲いた華であり
滅亡寸前の母国を勝利へと導いた女神
衰弱していた兵士〈男〉達を奮い立たせ
先陣を切って戦いに赴いた
“祖国を愛する者は、私の後に続け!!”
少女の力で、愛する祖国は、その存続を赦された
しかして、歴史とは残酷なもの
女神と謳われた娘は、ある日を境に魔女の烙印を押され
火刑へと処された
“それでも私は、祖国を愛した”
少女の信念を、愛を知るものは
今はもう、誰も居ない
――――そして時が過ぎ、少女と同じ空色の瞳〈め〉をした青年が
彼女の活躍を、静かに口ずさみ詠いゆく――――




