入学と生徒会長
白宮学園ーそれは、全国唯一のアイドル学校
そこに、一人の男が入学する
白宮京ーたまたま学園と同じ名を呈する男だ
「なんで、俺ここに居るんだろ……」
白宮京はアイドルではない
ここに居るのは、母親にここに入れと言われたからだ
「アイドルやる気もそんなになかったんだが」
ここに入ったんだから、やるだけやってみよう
そう、決意を決めた時だ
「会長ーーーー!!!!」
黒髪眼鏡の真面目そうな男が叫びながら走ってきた
「あ、貴方、会長…ピンクの髪の男を見ませんでしたか?」
「いえ、ここで人は見てないで」
あ、と言いかけた
「そうですか、ありがとうございます」
その人はまたどこかへ走っていった
「えっと……なにしてるんですか、会長さん」
物陰に隠れている会長に声をかける
「へへへ…、ありがと」
「いえ、気づいた時にはあの人走っていったので
どうして、隠れていたんですか」
「説教から逃げたくて…」
「説教から?」
「うん、だってゆう君の説教、ネチネチネチネチしつこいんだもん」
「説教されるようなことするのがいけないのでは?」
「それは……」
片手で抱きしめるような形で会長を捕まえると
制服のポケットを探った
「これか」
スマホを取り出し指紋認証なため、スマホに会長の指を押し付けた
「やめてー!!!」
そんなふうに騒いでいるが気にせず、ゆう君とやらに電話をかけた
プルルルル
『会長!』
「こんにちは、ゆう君さん
会長は捕まえました」
『今どこですか?』
「正面玄関のすぐ近くの廊下です」
『ありがとうございます!そのまま捕まえていてください!』
「はい、わかりました」
「やめてーーー!!!!」
『一般生徒に迷惑掛けないでください!!』
そう聞こえ、電話は切れた
「本当ですよ
あまり他の人に迷惑掛けないでください、生徒会長なんでしょう?」
「うー、生徒会長だときちっとしなきゃだめなのー?」
「当たり前でしょう
生徒会長は生徒の模範となるべき存在なんですから」
「模範はゆう君で足りてるでしょー」
「足りてるとか足りてないとかの問題じゃありません」
「じゃあ、どういう問題?」
「生徒会長として、そうであらなくてはならないんです」
「でも、僕はおんなじような人ばっかなのはいやだよ」
「それは同意見ですが、それとこれは違う問題です」
「こんな生徒会長が居ても良くない?」
「そうだとしても説教から逃げるのは良くないですよ」
「それは……」
「会長!!」
「あ、ゆう君」
「ある程度説教しておきましたので」
「会長、迷惑掛けないでくださいと言いましたよね」
「ごめーん」
「なんでニヤニヤしているんですか」
「怒り方が昔の友達にそっくりで
ねえねえ、君名前は?」
「俺ですか?」
「うん」
「白宮です、白宮京」
「けいちゃん?」
「その呼び方……誠司兄、か?」
「やっぱりけいちゃん?」
「おう、ひさしぶりだな」
「ひさしぶり〜」
「お知り合いですか?生徒会長」
「昔の友達だよ」
「あの誠司兄が生徒会長、ねえ」
「んー?なあに?」
「いや、こうなるわなあと思ってな」
「話してるのはいいですが、遅刻しますよ」
「あ!本当だ!」
「さようならゆう君さん、誠司兄」




