表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
完璧のユスケだよ  作者: アシュラギ
1/1

第一話

 『プロローグ』




「んっ――むぅ~...」


 かなり大きの豪華な部屋のなかで、いつもの寝起きで意識が眠気と戦っている喘ぎ声をした。眠っている少女の身体はベッドの上に伏せて、手がぶらんとベッドの端からぶら下がっている。

 悪夢を夢見ているのか顔が断続的にしかめて眉をひそめる。


「へへぇ~、...む――んっ...」


 童顔の横顔がふと綻ばせてちょっとだけよだれが口の端から垂れている。

 つい意識が勝って、少しずつ夢を横に置いていく。目を閉じたまま眉は目覚ましアラームのようにしわを寄せて、自分を起こす。

 重い瞳をそっと開けていくと、どこから覚えのない朝の日差しが目に照らして、また閉じさせる。

 俺の部屋に窓があったけ?

 戸惑いに眉間を寄せる。朝のせいか、頭があんまり使えない状況かも。

 その疑問を放っておいて、体勢を正すように身体を百八十度回転する。体を再起動するため、ちょっと早ペースで手を大きく伸びてベッド運動をしたいそのとき、突然鈍い音が部屋に響いて鋭い衝撃が手に感じた。


「いぃって!!...つ!」


 痛みを右手に感覚した、すぐこぶしになって巻きまきがいのように胸元に縮めた。

 歯をぎしりおさえて、もう片手が泣いている右手をそっと撫でて、痛みを追い払う。どうやら、硬い何かにぶつかったようだ。


「痛えな...、俺の部屋はいつの間に小さくなってんだよ?」


 歯ぎしりのまま喉声で唇だけを動かして吐き捨てた。

 不意打ちを受けたと意識が我に戻した。

 目を開いている瞬間、日差しの眩しさに刺さる。まぶたを半分閉じて、あまりの明かりを必死に遮る。その時、ちょっとおかしいなことを気付いた。


 なんか()()()、長くね?


 ちょっとだけ妙に思うだが、いつも自分の目から見る視界は睫の邪魔は一度もなかったからだろう。

 目を瞬かせ、確認するように人差し指で長い睫毛を明るい光の中で撫でる。チクチクとした感触と弾力が指先に感じ取る。

 まあ...長いかどうかは知らんことだ。どうせ短くても日常生活には不利はないだろう。

 そう思うと頭を小さく振って、無駄考えを払う。その仕草をすると肩になんか細い何かが伝わって痒く感じる。髪が腕を触れたかと、そのあたりに無意識に掻いた。

 髪が長くなったのか?

 もう何ヶ月散髪しなかったからだろう。それが髪の長さなんて気にしなかったのか、それとも疲労のせいで忘れたのか。

 いつも顧客満足第一の主義で裁縫の仕事に没頭して、少しだけでも一日に稼げる金ができればとそう思った。

 怠惰は許されないだから。

 やれやれ、貧乏はつらいな...

 貧乏って言っても無一文ではない。ただ、まともな仕事ではないだけで仕方がないことだ。

 最初は服の作り方に興味があるから、自分の手で自分が好みのパターンを縫製したかった。そうして、上達になった時、家族や隣人にかっこいい服とか綺麗なブラウスを作ってあげて、そしてすごく褒められた。

 それがモチベーションになって、裁縫のスキルを育てる。時間が過ぎ、今は誰かが依頼して服を縫製するの裁縫師になった。だが、これがフリーランスの仕事から、金は固定的に手に入れるわけがない。

 有名でもないし、プロでもないし、流行りのファッションではない、自分のファッションで服の作成をする。

 したいことをして何が悪い?

 でもやはり現実は厳しいものだ。

 まあ、それはともかく、今日も仕事があるから早く準備をしないと。

 仕事のことを考えて、欠伸を治った右手で殺したと、身体を手で支えて起きる。

 起きる瞬間、ちょっと頭が重く感じる。確か昨日は徹夜をしなっかたはずだ。それとも、髪のせいか?

 髪にそう思うとちょっと悪いけど。生物じゃないし、まあいいか。

 一応体にエネルギーを入れようと、手を真っ上に突き、もう片方の手を頭の後ろに肘を掴んで背伸びをした。

 胸を前に、三日月になって深く呼吸を吸い込んで、そして声混ぜて大きく息を吹いた。


「はあぁ...んっ...!はぁぁ~~......え?」


 おい...、いま俺、ちょっとした()のかわいい声をしたよな。

 後は甘い匂いもした気がするけど...

 ストロベリーかハニーの甘い甘い匂いが宙に漂わせ、鼻にやさしく撫でる。


 それ…錯覚か?


  とにかく、落ち着け!

 問題解決にはまず一つ一つから解決するんだ。

 思考に巡らせてふと周りを見てみると、思考が一旦止まった。


 ............


 普通なら起きる前に上階の隣人さんが早起きの習慣で、まずは風呂に入った。

 上階の風呂からの水が下階に流れ、自分の私室経由で溝まで流れる。

 だが、建物はもう古いし、錆び壊れたパイプのいくつかも存在するだろう。そして水が古錆びたパイプの穴からこぼれて、自分の部屋に一部の天井を濡れにした。

 数ヶ月そのまま放って、染みと水滴が出るほどのレベルになった。

 なんだ、金がないから罪がないぞとそう思っているユスケだった。

 自分が貧乏のせいで部屋の修理の金を持っていない。



 いつもの暗がりに忍び込む本棚がない!

 いつもの右側からの水滴音がない!

 いつもの朝起き景色が見当たらない!

 どうしたんだ?夜遅く突然誰かが自分の身体を運ばれてここまでやさしく寝かせたのか!?

 待って!これ、





やほおみんな!アシュラギです~

ここまで来て、読んでくださってありがとうございました!

面白い小説を書くから、楽しみにしてくださいね!~

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ