第五話ダンジョンマスター、ダンジョンから出る
ダンジョンから出てすぐに目に入るのは広い空きスペース、縦に2キロと横に4キロ程の大きさがある、ここはダンジョンの拡張を行って、ダンジョンの能力で平坦な土地へと変えてある。
ダンジョンから出たとはいったが、ここら辺はダンジョンの管理下にあるので実際には出ていないことになる。
そして広場の周りは草木が生い茂った森以外には何もない。近くにはこのあたりを縄張りにして住んでいるゴブリン達がいる。ゴブリン自体は弱くて、数だけが多いという前の世界と同じような解釈をしても問題ないようだ。
だが、この近くのゴブリン達は生まれてすぐに自分自身の餌を自分で取らせているようなので普通のゴブリン達とは違い少しだけ強いようだ。まあ、一般的なゴブリンよりも強いだけで弱いのに変わりはない。
そういうことで、町に行こうと思うわけなんだが… 実際、町の場所はまだ分かってはいないのだ。
神様は近くに町があると聞いていたのでここ数キロをモンスターたちに探させたのだが見つからないのである。なので正確にはどれくらいの場所にあるかはわからないのだが、道に出るまでは狼型のモンスターに乗って移動をしようと思う。
今回使う乗り物がDPを100くらい使って召喚したフォレストウルフ(大きさは、大きくなると馬ほどの大きさを持つのだが今のこいつは大型犬並みの置きさしかない)というモンスターである。コイツは森の中ではかなりの速さで走れるのだが、ここらへんは既に探索済みなので、町を見つけるのは大変な作業となりそうだ。
あとはコイツに乗って道に出るだけだ。それではダンジョンの未来の為に出発。