第一話 異世界への転移
「痛ってー」
目を覚ますとそこは見覚えのない真っ白な空間だった。
「ここは?」
見覚えのない場所にいるが、そんなどうでもいいことは置いといて最後に覚えていることを思い出す
「う~ん」
(確か強い衝撃に襲われたはずなんだよな?)
家を急いで出たと後、全身に強い衝撃が走ったところまでしっかり覚えている
(何で無事なんだ?)
色々な考えが頭をよぎるが全て現実的ではない、
「天野和也よ。お前は不幸にも暴走車に轢かれ死んでしまったんだ」
そこにたっていたのは、某魔法学校の校長先生を思わせるような髭とローブのようなものを着ているおじいさんだった。
「ここは…あなたは誰ですか?」
「此処は…天国といった方がわかりやすいんだろうな。お前は死んだ、だからここに来たというわけだ」
「やはり、私は死んでしまったようですね・・・」
短い人生だったな、置いてきた家族のことが心配だ。多分だがこの人は神様なのだろうな。
「すいません。あなたは一体?」
「ε=(・д・`*)ハァ…そこから話さなければいけないのか?」
「あ、すいません。」
「とりあえず、君達の世界で一般的に信仰されている神ではあるが…」
「神様、私はこの後どうなるのですか?」
「あぁ、ちょうどそのことで話があるのだが」
「話ですか?」
「お前には三つほど選択肢を与える」
「三つの選択肢?どんな内容か教えて頂いても?」
神様が教えてくれた内容はこうだ
・一つ目の選択肢は、記憶を持ったままの地球への転生
・二つ目の選択肢は、記憶などを全て消去し、真っ白にして輪廻の輪に戻す
・三つ目の選択肢は、異世界へ転移し、望みを一つだけ叶える
これが、神様が与えてくれた選択肢だ
「神様、質問をしてもよろしいでしょうか?」
「なんだ?言ってみろ」
「異世界とはどんな場所ですか?」
「お前が行くと望んだ場合には、俺が管理している世界に送ろうと思っているが、まぁ生きやすい世界ではあるな。
お前のおった地球風に言うと、剣と魔法の世界だな。ステータスがあり、魔物がおり、そして勇者や魔王も居る世界だ」
異世界か行ってみたいな。俺はこれでも小説やアニメなどをよく見ていた方だ。その中でも異世界に行ってダンジョンマスターになっていろんな事をする小説が好きだった。
できるのならダンジョンマスターとかやってみたいな。
「それで?お前の望むものはどれだ?」
「出来れば、異世界に転生させてください」
「わかった、お前は一体何を願う?」
「神様、僕は異世界に転移しダンジョンマスターになりたいです」
「ダンジョンマスターか、ではお前に聞いておこう、ダンジョンマスターになり何をしたいのだ?」
「ダンジョンマスターになり、楽しく暮らしたい」
「なぜそんなことを?」
「自分のダンジョンならあまり危険がないし、自分のやりたいようにできるから」
「そうか、それでは転生する際にお前にスキル、アイテム、能力等、好きな物をやろう」
「向こうに行った後に役に立つ、スキルを下さい」
「わかった」
そのとき頭の中に機械音声に近い声がした
≪システムメッセージ、天野和也にスキル≪暴食≫を進呈
システムエラー、天野和也にステータスがないためスキル≪暴食≫を進呈できませんでした
最上位管理者からの、システムへの介入を確認
システム起動
天野和也のステータス作成中
天野和也のステータスを作成しました
天野和也にスキル≪暴食≫を再進呈
天野和也にスキル≪暴食≫を与えました
天野和也の設定に最上位管理者からの介入がありました
天野和也にスキル≪鑑定≫と加護≪世界神の加護≫を与えます
天野和也の生命データを測定しています
天野和也の生命データを確認完了
天野和也の体では世界に適応できません
システムメッセージを終了します ≫
そして、機械音声のような声が終わるまでほんの数秒程度
(世界に適応できない?どういうことだ?)
「神様、世界に適応できないってどういうことですか?」
「おっと、忘れていた君の身体をあっちの世界に適合させるのを忘れていたよ」
「それじゃあ僕は、異世界に行けないんですか?」
「大丈夫だよ、行けるようにする」
「それじゃあいくぞ」
神様が僕に向けて手を出した、そして、手から光のようなものが伸びてきて僕の身体を包み込んだ。
そして、だんだんと意識が遠のいていく…
次に目が覚めたのは、どれくらいたった後なのだろうか、神様は椅子に座って、何かをしているようだこちらに気づく様子もない
「神様」
「おぉ、やっと起きたか 体は大丈夫か?」
神様に言われて体を動かして見たがなんだか身体がかるい
「神様、僕の体は大丈夫です。それどころか、意識を失う前よりもいいような気がします」
「そうかそれなら良かった、これで向こうの世界に行けるようになったはずだ」
「神様、僕が転移する場所はどのような場所ですか?」
「お前を飛ばすのは一応ダンジョンの目の前だ。
儂も詳しくは知らないがダンジョンコアに触れれば、声が聞こえてくるはずだからその声に従えばいいぞ」
「わかりました」
「そうだな、向こうの世界に言ったら何かと不便だろう。このスキルをお前にやろう、使い方は話したい相手選ぶと、スキルを使えるぞ」
≪システムメッセージ 天野和也にスキル≪念話≫を与えました≫
「神様ありがとうございますm(_ _)m」
「そうだ、伝え忘れていたがステータスを見るときは
≪ステータス≫
と念じると見れるから覚えておくんだぞ」
「分かりました」
「よし、これでおしまいだな、それじゃあ、天野和也よこれでお別れだが、そっちの世界でも頑張るんだぞ。」
「分かりました」
そして、神様の手が僕に向けられた 足下が光り出し足から光の粒子となって消えていく
「さようなら神様 何から何までありがとうございます」
「うむ、またな」
そして僕の意識はそこで途切れた
誤字、脱字などないと思いますが、もしも見つけた場合は、教えて下さい
そしてついに次回からダンジョンマスターとして動いていきます
応援や感想待ってます
ここまで読んでくれてありがとうございます
ここまで読んで下さった、皆さんに感謝を
次回をお楽しみに