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死亡そして転移

初投稿となります。


 今年の夏休みももう終わりか...


 16歳の高校一年生の俺、神崎虹汰(かんざきこうた)は強敵に追われている。


今日は8月31日、明日は始業式だ。そう、誰もが絶望するのだ。課題という魔物によって。


 今は数学の問題集を解いているところだ。夏休みの課題なんてすぐ終わるからと、遊び惚けていた20日前の自分を呪いたい。


 目の前には今まで一回も手をつけなかった課題の山がある。これは今日中には終わりそうにないな...居残り確定か...ははは...はは...


 はぁ、それにしても暑いな。只今の時刻は午後1時。


腹減ったし、一旦中断してコンビニにでも行くか...


 課題を残したまま、虹汰は外に出た。


 コンビニへ向かう途中それは起きた。

 記録的な大地震だ。


歩道では5歳くらいの少年が黄色の買い物かごを抱えて泣いている。おつかいの途中だったのだろう。


 街の住人は皆パニックに陥っている。


 虹汰も焦って混乱していた。だが、先ずは家族の安全を確保するため、来た道を戻って家へ帰ろうとしたとき、猛スピードで走る車が宙を舞った。コンクリートの道が隆起したのだ。


 その車の軌道は歩道で蹲っている少年へ向かった。


「危ないッ!」


 虹汰は咄嗟に走り出し覆うようにその子をかばった。


「ドォォォンッゴゴゴッッッ」


 黄色い買い物かごが転がった。


---☆---☆---☆---☆---☆---☆---☆---☆---☆---


 気が付けばそこは何もない真っ白な部屋

なんでこんなとこにいるんだ?


 確か俺は少年を助けようとして...もしかして、俺...死んだのか?

いや、ここが病院だという可能性も...


「ここは病院ではない。ここは魂が通る下界と天国の狭間だ。」


 黒い布を羽織った男が突然視界に現れた。脳内パニックフィーバーだ。


「え?下界?天国?俺、やっぱ死んだの?誰?なんで俺が考えている事を...」


「慌てるな、順序立てて1つずつ話してやる。下界はお前が住んでいた地球、天国はお前が考えるものに等しい。そして、お前は事故死した。」


 やっぱ奇跡的に生き残った的な展開はないか。


そうだよな、あんな海外映画に出てきそうな衝突のされ方して生きてるほうがすごいか。


「俺死んだのか...あ、あの、俺の近くにいた少年は...」


「決して軽傷ではないが命に別状はないそうだ。」


 その言葉に、混乱しつつも虹汰は安堵した。助けた甲斐があったということだ。虹汰が死んで良かったわけではないのだが。


「助けた甲斐はあまりないだろう。あの少年はお前が助けなくとも奇跡的に死から逃れることができたのだからな。」


「ぇぇ...俺、死に損したのか...なんでそんなこと...」


「まあ聞け、俺は死神だ。俺はここらで魂の管理をしている。未来をある程度読むことだってできるし、ましてやお前の魂の声を聞く事など容易い。」


 死神って本当にいたんだ。敵に回したら痛い目を見るだろう。タメで話してて大丈夫なのか?まずいだろ。


「ああ、そういうことですか...あなたは魂の管理をしていて、俺死んだんですよね?」


「ああ」


「じゃあ、俺は天国に送られるんですよね?地獄は勘弁してくださいっ。」


「いや、お前は今からでは天国に行くことはできない。今回の大地震の影響で膨大な数の魂が狭間を通過したわけだが、お前だけ魂の流れから外れて彷徨っていたのだ。そして、一度軌道から外れてしまうと再度戻すことは不可能になってしまうのだ。」


「それって僕が悪いんですか?」


「俺の責任だ。魂をしっかり天国へ送ることが俺の使命だからな。そこで、お前には2つ選択肢を用意した。一つ目はここに何百年か留まって俺の手伝いをすること。二つ目は異世界へ転移すること。」


「地球へ転移することはできないんですか?やりたいこといっぱいあるんですけど。」


「できない。同じ世界に転移させることはできないし、転生するには少なくとも300年はスパンが必要だ。ちなみに俺はここに留まることを推奨すr」


「異世界へ転移でお願いします。」


 絶対にそう言ってくると思っていた。死神も寂しいのだろう。だが、さすがに300年は嫌だし、男と二人でとなればなおさらだ。


「そうか...これで5人目か。まあ、俺の責任だからな。いいだろう。」


 まじか。この人前に4人に同じこと言って断られてるのか。かわいそうだな。だからと言って残ることはしないが。


「今から転移するんですか?」


 この状態で転移したら1日でまたここに戻ってきてしまう気がする。


「ああ、ただ、そのまま転移するのはさすがに無理があるだろう。今回は俺の責任でもあるから、スキルルーレットを一回やらせてやる。当たったスキルを与えよう。」


「おお!ありがとうございます。」


 これはいい。ここでチートスキルゲットか!!!


「時間もない。さっさとやるぞ。手を出せ。」


 やっぱ、断ったこと気にしてるのかな。

俺の手の平に虹色のコインが現れた。目の前にはルーレットが。


「ここにメダルを入れろ。」


 投入口にメダルを入れると金色の球がルーレットの上を回った。ルーレットの上には数字とその横にもらえるスキルが書かれている。


 そこには《グラヴィティー》や《星詠み》《天空竜召喚》などwktkなスキルがたくさんある。

しかし、ハズレスキルであろう、《たわしマジック》や《増毛》などもある。完全にふざけているだろう。


 ここで俺の異世界人生は決まるな。


「神スキルこいッ」


───カコンッ


 ゴールデンボールが止まった数字は...16!!!

 16のスキルは..............................


《カラーパレット》


...ああ、だめだ。こりゃ死んだな。俺は近日中に二回目の死を迎えるだろう。

名前からは強い点が見つからないし、漫画やWeb小説でも見た事がない。


「《カラーパレット》だな。俺的にはまあまあいいと思うが...まあ、使ってみてからのお楽しみだな。」


「俺、また死にますかね。」


「それはお前次第だ。ただ、この異世界には強い魔物もうじゃうじゃいるから気をつけろよ。それと、一応説明しておくが、ステータスオープンと唱えると自分のステータスを見る事ができ、職業やスキルを押すと詳細が見れるから、そこで色々確認してくれ。異世界生活が便利になるおまけも付けておくから転移早々死ぬ事は相当運が悪くない限り無いと思うぞ。」


安心は出来ないが、少し気が楽になった。


「俺も今回の地震の件で忙しい。そろそろ転送させるぞ。お前にとって第二の世界を楽しんでくれ。」


「えっ、ちょっと待って俺どこn」

 

 そこで俺の視界は光に包まれて...



---☆---☆---☆---☆---☆---☆---☆---☆---☆---



───うっ、眩しい


 俺は深い森の中に放りだされた。

俺、この世界で生きていけるのか?

誤字・脱字等ありましたらお願いします。

週1.2回の投稿で初めは行きたいと思います。アドバイス等ありましたらお願いします。

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