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猫と旅する漂流者  作者: 與吉
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南の森への遠征⑦

南の森からの道すがらジンはMAPを展開しながら薬草を採取したり

襲いかかる黒犬などを討伐しながら帰還する事になる。

それ以外にも黒熊や大蜥蜴も襲われる前に全て倒していく。

ジンがMAPで事前にチコやリコに知らせ目視と同時に魔法で撃ち抜いていく。

ソラやシロは倒した黒犬や黒熊をマジックバックに回収していく。

クロは万が一に備えて『魔法障壁』を即座に展開できるようにしている。

ジンは撃ち漏らしが無い様にMAPで赤マーカーをチェックしている。

ソラとシロのマジックバックが容量ギリギリまで保管するという事態になり

ジンは新たにマジックバックを手渡して対応するのだが

夜までには容量オーバーになりそうな勢いだった。


「なんか南の森へ来た時より魔物の数多く無い?」


MAP上には魔物を示す赤マーカーが無数に点滅しており

その中でも好戦的な赤マーカーは襲いかかりチコとリコにより撃たれているのだが

それとは別に赤マーカーでありながらジン達から離れて移動している赤マーカーもあり

全ての赤マーカーから襲撃を受けているわけでは無いみたいだが・・・


「確かにいつも以上に黒犬の出現頻度が気になります。」

「黒犬の群れはいつも通りだとしても黒熊が複数で向かってくるのは初めてです。」


確かに黒犬などは群れで行動をしているが黒熊などの成体は単独で行動する。

親熊と共に小熊が行動を共にすることもあるが・・・先ほどの個体は成体の様だったし

黒熊が群れで行動しているか・・・普通で無いことが起きている?


「明らかに僕らが『開拓村』を出てから状況が変化している気がします。

『開拓村』が何事もなければいいんですが・・・。」


「『開拓村』にはギルド職員のリンダ姉さんもいるし

『草原の風』のアリス姉さん達もいるから大丈夫。」

「それにルカ姉さん達も黒犬ごときに負けません!」


「そうだね、ギルド職員の三人に『草原の風』の五人がいれば大丈夫。

ルカ達も最近では畑作業の合間に魔法の修練をし『魔法弾ボルト』を習得したはず

日々の生活の合間に欠かさず魔法の修練をし魔力が向上しているので

よほど無駄撃ちをしなければ魔力が枯渇する事は無い。

実戦経験が少ないだけで実力と能力は並の冒険者よりも高いと思う。」


「ルカ姉さん達は『開拓村』のある意味主力戦力です。」

「既に私たちよりルカ姉さんやカミル姉さん達の方が野菜作りが上手だったりしますし。」

「帰ったら野菜の収穫を手伝わなくちゃ。」

「そろそろ冬の野菜のことも考えなきゃいけないかな?」


「冬場は北の町とは違い雪も降らないし葉野菜と根野菜があれば十分。

『開拓村』に篭ってのんびり修練の日々でいいと思うよ。」


「『裁縫』も覚えたいしジン兄さんと同じく『革細工』も覚えたい!」

「私も『裁縫』覚えて洋服作りたい!」


「それなら冬の間はのんびり『裁縫』の日々かな?

『蛇革』以外の材料も買い込んで色々試すのも面白そうだな。」


「ジン兄さんとお揃いの『作務衣』も良いんですが

自分でも手作りの『作務衣』を作ってみたいです。」

「私は手作りのエプロンとか作りたい!」

「それに私が作った服をジン兄さんにも着てもらいたいし。」

「それ良いかも!私が作ったエプロンで料理をば!」


「二人からのプレゼント楽しみにしてるね。」


「冬前には渡したい・・・。」

「お揃いのエプロンでお料理・・・。」


まぁ、何にしろ楽しみが増えたので嬉しい限りである。

討伐も一段落つき休憩をしながらMAPを確認していく。

『開拓村』までもう少しだが街道を含め『開拓村』や街道などの周辺にも冒険者の反応は無かった。

野犬の群れや黒熊の討伐にギルドが対応していない事に首を傾げながらジン達は『開拓村』へと到着した。


『開拓村』を囲む『土壁』は強固で頑丈に作っられたはずであったが

一部砕けて補修してあるのがみて取れる感じがしてジンはクロから降り補修と補強をしていく。

高さと厚さがあり難攻不落と考えていたのだが予想以上の攻撃を受けたか

魔物の襲撃を受けたか・・・黒熊よりも大型の魔物か・・・。


『開拓村』の大型の扉もまた魔物の襲撃を彷彿とさせる大きな傷があり

『開拓村』を囲む土壁の上には周囲を警戒しているギルド職員のリスターとリムルが確認できた。

ジンが二人に手を振ると気が付いたのか手を振り返してくる。


「いつも以上に警戒しているのか・・・。

それより気になるのが『開拓村』の周辺にある無数の反応・・・。」


「早く中に入りましょ!」

「なんか周囲の気配が怪しい・・・。」


チコとリコは周囲をキョロキョロしながら微かな反応に向け弓を構えている。

ソラとシロは周囲を見渡し脅威になるものでは無いと感じのんびり構えている。

ジンとクロは襲われても即座に反撃できるようにしていたし

リスターとリムルも同じく即座に魔法を放てる状態でいるのを確認できた。


「襲われる前に中に入るか。」


ジンはクロから降り『身体強化』を唱え『開拓村』の大きな扉を開けて行く。

開けている間チコとリコもまたクロから降り周囲警戒をしている。

ギギギギギギギ・・・・とゆっくりと確実に扉が開きクロ達が『開拓村』に入るのを確認し

次にチコとリコが急ぎ入ってからジンがゆっくりと『開拓村』の扉をくぐり最後に扉を閉め

ギギギギギギギ・・・・バタン!!と20日ぶりに無事に『開拓村』への帰還する。










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