南の森への遠征④
少しばかり更新が停まってました。
引き続き更新していきます。
『蛇』討伐後、疲れと緊張により森の探索よりも体を休めることにする。
もっとも『蛇』との遭遇を困るので森の入り口付近に戻ることになる。
そこは数日前になるジン達が多彩な南国フルーツを『土壁』で囲った『果樹園』だったりする。
MAPで確認した限り赤マーカーの反応はあるものの『蛇』などの大型の反応は無い。
小さな赤マーカーの反応は『土壁』を越えることは無いと思いながらも
クロとシロは『果樹園』を囲むように『魔法障壁』を展開していく。
ジンは『果樹園』に着くなり『蛇』での戦闘で破損した箱馬車を見ながら
「やはり『蛇』の攻撃を完全には防げなかったか・・・。」
扉は開くものの隙間はあり、何より箱馬車の天井部分が屋根としての機能が皆無なほど壊れていた。
車輪もギリギリ繋がっているものの破損の危険があり走らせることは不可能な状態だった。
調理場の煙突も半ばで折れており・・・暫くは野営をすることになる。
「これでは箱馬車は修理か新調ですか?」
「直すにしても壊れ具合をみて直せるかな?」
確かに箱馬車の形はギリギリ保っているが乗ることは不可能だし足回りも作り直す必要もある。
「一応、箱馬車用の修理用の部品もあるけど・・・。」
「車輪を付け直しても再び旅を続けられるか不安がありますね。」
「それに壁や屋根は隙間だらけだし床もボロボロですよ?」
「使えそうなものを取り出してアイテムボックスに保管するしか無いかな?
とりあえず調理場のコンロは問題ないだろうし・・・。」
「調理場のコンロがあれば野営でも問題なく料理が作れますからいいと思います。」
「荷馬車にコンロを取り付けたりはしないの?」
「荷馬車にか・・・箱馬車より小型だからバランスが悪いから無しかな?
調理時にはコンロを使う予定だから二人には料理を引き続きお願いするね。」
「「はい!」」
ジンは箱馬車からコンロをアイテムボックスに保管していく。
『蛇』との戦闘を考えると馬車類は使わず体一つで探索をする方がいいのかもしれない。
それ以前にジン達が今まで遭遇した魔物や野獣は一部を除き黒熊や大猪だったが
数十メートルを超える『蛇』の遭遇は想定外だった。
「ん?」
アイテムボックスの『蛇』を取り出し『解体』でもしようと思ったが
取り出す寸前で『『蛇』を『解体』しますか?』と表示していた。
ジンは悩みながらも『解体』を選ぶと解体する量と解体後の表示が映し出される。
『蛇』一メートルでの蛇肉と蛇革の量が表示される。
『解体』で生じた血や骨などは廃棄物として消去しますと書かれていた。
「これは便利なのか?それとも・・・。」
ジンは悩みながらも一メートル分をアイテムボックス内で『解体』していく。
解体後の蛇肉と蛇革はしっかりアイテムボックスに保管されており
蛇肉を『鑑定』すると「蛇肉・・・食用可」と記されていた。
追加で蛇革を『鑑定』すると「蛇革・・・装備品への加工可」と記されている。
実際にアイテムボックスから取り出した蛇肉は血抜き済みで調理可能な状態だったし
蛇革も加工済みで直ぐにでも装備品や衣装への加工可能な状態だったりする。
「便利というか便利すぎるな・・・これは普通の仕様なのか?」
チコとリコは箱馬車で眠る事は無理だと思い『果樹園』に魔法で小屋を建てていた。
食べ物はマジックバックに保管しているが寝る場所に関しては作る必要があった。
小屋は寝る前にクロに『茨の森』で守りを固めれば大丈夫と考えていた。
仕事が一段落して次は焚き火の準備でもしようと思い人に声をかけようと思ったら
ジンが一塊の肉を取り出した黒熊や大猪とは違う肉塊に首をひねりながらも
「あのジン兄さん・・・その肉は?」
「初めて見る肉?」
「あぁー、どう説明したらいいものか・・・。
簡単に言えば『蛇』の肉だな・・・一応食用可能だ。」
チコとリコは首と傾げながら「はて?いつ解体したの?」と思い
「いつの間に『解体』したんですか?」
「それに血抜き終わってるっぽい。」
「それなんだが実はな・・・。」
そこでジンは「みんなには内緒な。」と付け加えてアイテムボックス内での『解体』を説明する。
二人は驚きつつも最後には「ジン兄さんなら可能か・・・。」と呟き
「ジン兄さんのアイテムボックスと言われる魔法は『収納魔法』の一つだと思いますが
収納量や使用に関してギルドでの資料よりもハイスペックだと思われます。」
「『解体』が出来るというのは内緒にした方がいいと思います。
もっともギルドへ納品する時は解体料が無くなるのでいいと思いますが・・・。」
「そっか、了解。」
「それにしても前からアイテムボックスで『解体』出来たんですか?」
「あの、『蛇』を『解体』したということは肉以外では何かあったの?」
ジンは蛇肉を仕舞い蛇革を取り出す。
「『蛇』を解体したら蛇肉と蛇革になった。」
「それ以外の骨や内臓とかは?」
「『解体』すると一面血だらけになるはずなんだけど・・・。」
「それに関してはわからないんだ。アイテムボックス内には存在してないし・・・
もしかして、肉と革以外は価値がないから廃棄したとか?」
「ジン兄さんの魔法が勝手に消したと?」
「もしくは、捨てたと?」
「それについては不明ということでお願いします。
それとアイテムボックス内での『解体』は『蛇』を倒した後からかな?
さっき気がついたし便利すぎるから堕落しそうな気がする。」
「便利だから堕落するのは言い過ぎです。」
「便利なのはいいことです。」
「それならいいんだけどね。」
「とりあえず蛇肉の試食をしませんか?」
「蛇革に関しては『開拓村』にも持って帰ってから!」
「蛇肉は初めてですが塩胡椒で串焼きにでもしましょうか〜」
「「おぅ!!」」
『『『串焼き!!』』』
どうやらソラやシロ、クロはチコ達との話より蛇肉に夢中だったみたいだな。
ジンのアイテムボックスがLvUpしました。
アイテムボックス内での『解体』が可能になり少しだけ利便性向上です。




