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猫と旅する漂流者  作者: 與吉
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南の森への遠征①

南の森は今まで探索してきた森とは木々の種類が違っていた。

ジン曰く『亜熱帯の緑豊かな森』でシダ植物の原生林が広がっていた。

未開の森林と言う事で森への入り口も無く獣道を見つける事も出来ず

クロと箱馬車が通れるスペースを見つけてから

ソラが『風魔法』で草を刈りシロも『風魔法』で草を吹き飛ばし

クロが『土魔法』で地中を埋め均一に均していく

クロと箱馬車は少しずつ慎重に南の森へ進入していく。


簡易の道として十分すぎる道になっており

細い木々を薙ぎ倒し道を拡張し

細木は薪用に回収し箱馬車の後部に結び積載する。

森を移動中魔法による道作りをソラ達に任せ

チコとリコは箱馬車の屋根に乗り弓を構えて周囲を警戒する。

ジンはMAPを展開し赤マーカーが接近するのに備えた。


「右手から接近する敵あり!」


「数は?」

「群れで?」


「数は三つ!」


「「了解!」」


次の瞬間ソラが右手方向に『風魔法』を展開する。

シロも『風魔法』で刈り取った草を吹き飛ばす。

接近する赤マーカーが一瞬動きを止め再び接近する。

吹き飛ばした草の中から小さな猿に似た野獣が襲ってきた。

次の瞬間チコが射る矢が突き刺さり続けざまに二体の猿が襲いかかる。

リコが連続で弓で矢を射り一撃で野獣を葬る。

頭に一撃で撃ち無駄撃ち無く倒す事に成功し

チコとリコは『よし!』と声を揃える。

クロは移動の足を止めジンが野獣を回収する。


「これはギルドで買い取るかな?」


「初めて見るけど食べるのは不向きな気もする。」

「毛皮とかも価値がありそうに見えないけど?」


「そうなんだよな。個体は小さいしなぁ。」


「それでも襲われたら倒さなきゃダメでしょ。」

「凶暴過ぎて危険な野獣だから討伐依頼が出てそうな気が?」

「討伐依頼があるとしたら大量に倒す必要があるかも。」

「森の入り口で襲われたから毎日凄い数襲われそう・・・。」


「警戒は任せてね!方向と数は知らせるからチコとリコは弓矢で狙い撃ってね!」


「「はい!」」


「ソラとシロには二人のサポートをお願いね。

周囲の草刈りをすれば野獣から不意打ちを食らう事は無いでしょ。」


『『任せて!』』

『それじゃ~、前進~!』


ゆっくりとクロが進み南の森を突き進む。

猿に似た野獣を倒した事で南の森ではジン達に近づくモノ離れるモノ

そして、ジン達が森に進入した事により深部から接近するモノがいた。


その後、猿に似た野獣以外にも鮮やかな孔雀にも襲われたり

川辺では大蜥蜴より凶暴そうな鰐に似た野獣にも襲われ

ジン達は見た事も無い野獣に連続に襲われ無数の矢と魔法で葬る事に成功し

数多くの野獣を回収しギルドへのお土産ばかりが増えていく。


野獣の襲撃の合間に薬草採取場所を探し地図に書き込む

薬草の採取は周囲の安全を優先し採取せずに素通りしていた。

薬草の種類も豊富で薬草自体成長し大きく育っていた。

ジンはめずらしい薬草だけを採取していたが

遠征中ではゆっくりとポーション作成出来ず

『開拓村』に戻ってからの宿題となる。


この日は木々の合間の薬草採取場所の一部で野営をする。

箱馬車を囲み『土壁』じゃなく『茨の森』を展開する。

箱馬車の上部まで囲みジン達は安心して休めるスペースを確保する。


焚き火を囲み『串焼き』や『焼き魚』を炙り

ソバのクレープに包み食べていく。

ソラ達は『串焼き』を串から外し食べている。

ソバのクレープは焼肉と野菜を包み美味しそうにチコとリコ食べて

ジンはソバの実のスープを飲み「今日は疲れた~。」と呟いている。


数多くの野獣を倒し矢の消費は二十本前後・・・。

午後からは魔法で倒していたのでアイテムボックス内に矢の在庫は大量にある。

今日は人喰い蛇を見かけなかったがMAPを見て思ったが

数個の赤マーカーが常に一定の距離を保って接近していた。

距離的に問題無いと思いジンは勿論だがソラやシロも気にせずにいた。

チコとリコは南の森の雰囲気にのまれていたのか

寝る時もジンに抱きつく様に眠るのだが

ジンは二人の頭を撫でながらソラとシロに


「『茨の森』があるし箱馬車を中心に『結界魔法』を展開してるから安心していいよ。」


『それにしても南の森の野獣は凶暴と言うか獰猛と言うか・・・。』

『猿が凄い顔で襲ってきたね!』

『移動を優先で行動していたから攻撃できなかった・・・。』


ジンの枕に小さくなったクロが前足を掛け攻撃できなかった事に少しだけ凹んでいる。

移動を任されていたクロは『身体強化』と『速度強化』を展開し

尚且つ箱馬車には『魔法障壁』を唱え、長時間安定した速度を保つ事になる。

『虫よけ』の香を焚きクロや箱馬車内に蜂や蚊などの害虫を寄せ付けないようにしていた。

休憩時には倍の数の香を焚き『虫よけ』の結界を形成していた。

寝る時ももちろん箱馬車を囲む様に香を炊いた事により

虫だけでなく野獣も警戒し近づく事に躊躇している感じがした。


次の日の朝は日が昇ると共に森に住まう野獣の叫び声で目覚める事になる。

甲高い鳥の鳴き声や猿に似た野獣の遠吠えなど

『茨の森』を囲う様に威嚇する様に何重にも声による威嚇をしている。

あまりに煩くクロは『茨の森』の中心して無数の『土の槍』を森中に展開する。

ズガガッガガガッガガガガガッガッガガガガッガガガガガガ!!!!!

木々よりも高く鋭い『土の槍』は敢えて野獣を避けて展開し

『土の槍』の発動と共にジン達のいる『茨の森』が離れていく。

それは一目散に逃げていく・・・。


「これで静かになればいいんだけど・・・。」


「ジン兄さん朝ご飯にしよう~。」

「クロの魔法で野獣の反応が減った気がする。」


「ここから距離があるけど強い反応がある方に向かおうと思うけどいいかな?」


ジンはMAPを常時展開し近づく赤マーカーを倒してきた。

今朝のクロの魔法で逃げ出した赤マーカーは再び近づく事は無かったが

それでも一定距離でジン達を狙う赤マーカーは存在していた。

ジンは逢えて赤マーカーへと近づくのだった。

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