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猫と旅する漂流者  作者: 與吉
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春を迎えて②

ジンが『革細工』で作られた装備品は『革の腕輪』『革手袋』だけではなく

普段着使いしている革の上下にも手を加えていく。

材質は革で作られるのだがジンが最初から裁縫をし

新たな革の上下は裾を結び上着を紐べ結ぶ『作務衣さむえ』になっていた。

和風な革の上下を完成させ『開拓村』で最初こそ驚かれたが

着やすさや動きやすさが予想以上に良かったこともあり

気が付けば『開拓村』での普段着へとなっていく。

綿の肌着に革の作務衣を着るので普通に革の上下を着るよりも蒸れる事も無く

何よりジンの戦闘スタイルである『格闘』向きの衣装になっていた。


戦闘時は作務衣の袖を縛り腕には『革の手甲』を装備し

裾を縛り『革の足甲』を装備し『革靴』を装備する。

『革の手甲・足甲』には『身体強化』を付加し

『革靴』には『風魔法』を付加し攻撃時に斬り裂く事を可能にした。

『革の腕輪』には『魔法弾』を付加し全ての攻撃を付加魔法で底上げされていく。


ジンの革の作務衣と革装備はチコとリコ同様に付加されている魔法が多少変更してあった。

二人は後衛でのサポートをお願いしているので『身体強化』よりも『魔法障壁』を

『魔法弾』よりも『土壁』を付加し即席で足止めを展開できるようにしていた。

それ以外の装備と言えば『弓と矢』があったが

弓は店売りの物で矢に関しては『魔法弾』が付加されていた。

剣や盾もあるのだが二人には短槍があるのだが

修練不足で実戦で使用できるほどの腕前ではなかった。

ジンの朝練に付き合っていたので二人もまた『格闘』スキルを習得し

今では『格闘』Lv3になり『鉄拳てっけん』『剛拳ごうけん』『蹴撃しゅうげき』を習得していた。

ジンも最近では『格闘』スキルがLvUpし『連撃れんげき』を習得し

技の連携がスムーズになり、『鉄拳』からの『剛拳』や『鉄拳』からの『蹴撃』など

技から技への連携がスムーズになり最大で十の技を連携させる十連コンポを完成させた。

この十連コンポはチコやリコも朝練で修練していたが五連コンポまでしか続かず

二人に言わせると『連続技は息が切れて無理。』との事

確かに呼吸法と技の連携は体に覚えこませて無意識で繋げる事が大事なので

朝練だけでなく時間が空いた時には二人とよく組み手をしていた。


『開拓村』での種まきも終わり畑の管理をる形にお願いした。

畑の作付はサラダ用の葉野菜を三割の畑に種をまき

ジャガイモやダイコンなどの根野菜を三割の畑に種をまく。

残り四割の畑を山羊が担当し食事代わりに雑草を食べている。

果樹園では去年植えたリンゴなどがすくすくと育っていたが

実るのはしばらく後になるのだが『開拓村』の管理がいいのかクロの影響なのか

リンゴの木の生長が早い気がする既にジンよりも大きく育ち枝振りもいい。

クロも果樹園で寛いでいる事が多く何やら魔法を使っているみたいなのだが?

草木への育成促進の魔法は属性魔法とかで無いというのと

果樹園の事はクロに任せていたのでジンは何も聞かず『お願いね。』と

クロ撫でながら果樹園の事を任せるのだった。

畑や果樹園の仕事はルカ達五人が交代でやっていたので

『開拓村』でジンが不在でも農場の管理が出来ていた。


それから数日後、ルカ・カミル・ミミル・ルルス・ロシンは新たに『青空旅団』に加入することになる。

ジン達が夏頃に南の森への遠征を考え『開拓村』に『青空旅団』が不在では問題があるとの事だった。

それは『青空旅団』の『開拓村』なのに『青空旅団』不在でギルドが管理すれば

『開拓村』を奪い利権を採取したと思われる可能性もあり『青空旅団』のメンバーを置く事になる。

『青空旅団』のルカ達が『開拓村』の畑と果樹園を管理し

『草原の風』のアリス達が『開拓村』の警護と警備を管理し

ギルド職員のリーナは『開拓村』とギルドとの納品と村の資金管理をし

リンダ・リスター・リムルの三人はギルドへ『開拓村』の品の運搬と買い出しを担当していた。

ルカ達の旅団加入により調理場での料理をする事になり

チコとリコの二人は料理を教えることになり夏前には調理場を任せる腕前になる。

この日から『開拓村』は『青空旅団』のホームとなりジン達が遠征する機会が増えることになる。


『青空旅団』の荷馬車も危険な旅に備え作り変える事になる。

乗り心地よりも頑丈で壊れにくい箱馬車を設計し

最低限な居住スペースと快適な調理スペースを備え付ける。

夏場と言う事で『虫よけ』と『虫さされ』の軟膏とポーションを常備し

野営時や森の中での散策に備える事になる。


『開拓村』の事、装備の事、箱馬車などが出来上がり

ジンはアイテムボックス内に食糧を保管したり

調理場で『角煮』や『煮込み料理』を調理し遠征時の調理時間短縮をする。

『串焼き』なども焚き火で炙れば食べられるようにし

移動時や休憩時に『串焼き』を頬張れるようにした。

それとソバ粉を薄焼きし野菜や焼き肉を巻き大量に作り置きした。


このソバ粉のクレープは食事でも晩酌でも人気があり

肉巻きクレープや焼き魚クレープなど種類多く作られる事になる。

手で掴みながら食べれると言う事でと酒を飲む時に指が汚れずにすむので

手軽に食べれて自分で好きな組み合わせが出来るので

野菜抜きとか肉増し増しとかいつも以上に食べ飲む事になる。


ジンは野菜と肉をバランスよく巻いたクレープが好きだし

チコとリコは焼き魚の切り身を巻いたクレープが好きだった。

ソラ・シロ・クロはクレープ包みよりも『串焼き』のみの方が好きだった。


魚介スープでソバ麺にして食べるのも美味しかったし

薄味の野菜スープにソバの実を入れ御粥にして食べるの美味しかった。

ジャガイモ料理に加えてソバ料理も『開拓村』の定番料理になる。

ソバの実を用いた料理より、ソバ粉料理の方が調理しやすいと言う事で

ソバのクレープやソバの麺を作り置きし調理時間の短縮をする事になる。


遠征と言う事で果実酒を持っていく事は無いが

代わりに果実を大量に持っていく予定であった。

夏場の長旅なので着替えも準備したり

箱馬車の修理用の車輪なども買い込み

夏頃の予定の南の森への遠征は春の終わりに出発する事になる。


クロの甲羅に箱馬車を取り付けてから

ジン・チコ・リコの三人がクロの甲羅に座り

ソラとジンの頭の上に乗り、シロはジンの腕の中で丸くなる。


「それじゃ、南の森へ行きましょうか!」

「「おぅ!」」『『『おぅ!』』』


クロに乗り込みジン達が『開拓村』から離れて行く。

甲羅の幼木は成長し枝が伸び葉が生い茂り小さな花まで咲いている。

幼木を囲むように座布団を敷きジン達が座る。

『開拓村』の入り口ではリーナ達が並び「いってらっしゃーい!」と手を振り

ジン達もまた手を振りクロと箱馬車は街道を南に突き進む。


街道を南に進み『南の森』へ到着したのは夕方になり

森の探索を明日に控えジン達は野営をするために箱馬車を囲むように『土壁』を展開する。

食事もアイテムボックスから取り出し焚き火を囲み食事をし

明日からの探索に向けてお風呂を早々に済ませ早く寝る事になる。


頑丈な『土壁』により森の手前にも関わらず寝ずの番がいなくても大丈夫だった。

久しぶりの遠征と言う事でソラやシロも移動中いつもより騒ぎ

晩御飯後には疲れてお風呂に入る前に寝落ちしていた。

クロもまた箱馬車を引き疲れていたのか早々に寝てします。

ジンは疲れて早く寝たソラ達に疲れが取れるように『回復魔法』を唱える。

チコとリコも晩御飯をしお風呂を済ませると同時に眠くなり

箱馬車に布団を敷きチコとリコを寝かせてから

MAPを展開し野営地から南の森を確認していく。


南の森は街道を逸れて木々が生い茂る森を形成していた。

森からの反応は赤マーカーが豊富に存在しており

草原よりも赤マーカーの数が多そうだった。

それに緑マーカーも確認でき薬草採取場所が数多く点在しているようだった。

少し気になるのが群れで行動している赤マーカーがいないことだった。


「さて、群れずに活動している個体が多いか・・・。

実力がある危険なモノがいるのか・・・?」

ルカ達が『青空旅団』に新規加入。

『開拓村』でのお留守番要員となる。

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