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猫と旅する漂流者  作者: 與吉
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のんびり釣りをしながら育つ。

『青空旅団』の1日は朝錬から始まるのだが

ジンは朝錬を半分で切り上げ食事の準備をする。


それはメンバーの中で一番料理が上手と言う事と

ソラ達が美味しそうに食べるのを見るのが好きだと言う事。


一応、メンバー内でチコが料理をするのだが

朝錬後には疲れてしまい・・・朝ご飯だけはジンが担当する事が多かった。


昼ご飯と晩ご飯はジンとチコとリコの3人で作る事が多く

味付けや料理に関してもジンが教えていくのだった。


ジンの料理はソラ達が美味しそうに食べるのを知っていたので

チコとリコは一生懸命に料理を覚え食事中にソラとシロに「おいしい?」と聞くのだった。

最近はソラにはチコがシロにはリコが食事の手伝いをする事になっていて

ジンはクロと一緒に食事をし仲良くなったチコ達を見ながら

クロと一緒に『仲良くなって良かった。』と思うのだった。


野うさぎなどの解体はジンと共に3人が行い

倒したその日のうちに素材で分ける事にし

大きく分けて毛皮と肉と言う感じに仕分けし

肉は料理の下準備を始めジンのアイテムボックス内には

調理済みの『串焼き』や『ステーキ』が大量に保管されていた。

ジン指導のもとチコとリコが調理した料理。

ソラとシロが好きな『串焼き』や『ステーキ』が得意料理で

煮込み料理は絶賛修練中となっていた。


パンを焼くのは試行錯誤しながらだったのだが

ふっくらしたパンを焼上げると言うより

薄焼きパンを焼き上げる感じで『串焼き』をサンドして

ジン達が食する事になる。



この日もクロに騎乗し街道を南下していた。

ジンもMAPを展開し薬草の生い茂る場所を探したり

それ以外にも森や草原での食糧採取をしたりしていたが

季節的に初夏になりジン達は街道を進むより

川辺で釣りをする事が多くなっていた。


訪ねた街の露店で焼魚を発見しチコとリコが美味しそうな匂いに誘われ

両手に焼魚を手にしニコニコしながら食べていたので

ジンは道具屋で釣り道具一式を購入し

この辺で釣れる魚を実際に見せてもらい

今現在も川辺で一人釣りをしていた。


そして、釣り上げた魚は即座にチコとリコに焼き炙られ

仲良く魚に齧り付いている。

最初そこソラやシロも一緒に食べていたのだが

焼魚を一匹食べたら満足したのかチコとリコの護衛に徹していた。


「それにしても焼魚が好物だったとは・・・。

今のうちに魚を確保した方がいいかもしれないなぁ。」


ジンも実際に食べてみたが川魚特有の匂いも無く

味付けが塩だけだったのが良かったのか大変美味しく

ジン的には食事で頂くより晩酌時に酒を飲みつつ肴にしたいと思うほどだった。

これから向かう南の街は魚が美味しいという話だったが

川魚と言うより海の魚と言う事なので釣れる時に釣り

焼魚に調理した料理を確保したいと思い始めていた。


「それにしてもチコちゃんとリコちゃんは美味しそうに食べているなぁ。」

『そうだね、『猫耳族』は魚好きと言うのは本当みたいだね。』

「焼魚を食べる時は2人とも尻尾が同じように揺れてるね。」

『嬉しい時とかは特に尻尾の動きが一緒に動いてるね~。』

「耳とかも一緒にぴこぴこ動いてるし・・・うんうん可愛いなぁ。」


釣りの合間にチコとリコを見ながらジンは隣で休憩中のクロと一緒に

後ろの荷台の前で焚き火で焼魚を前にしている2人を見ている。

「うまうま~」とか「おいしいね。」とかニコニコしながら食べている。

その姿を見ていると釣りを止めれる雰囲気じゃない気がして

この日は暗くなるまで川辺で釣り続ける事になる。

最終的に合計30匹以上の焼魚を手にしたが・・・

気が付けばチコとリコが夕方までに4匹の焼魚を食べ

晩ご飯を食べずに早々に眠ってしまった。

ジンは2人を『生活魔法』で綺麗にしてから荷台へ運び

布団に寝かせてから遅めの晩ご飯を食べ始める。


「それにしても焼魚は2人には好評だったね~。」

『そうだね、美味しかったけど・・・・。』

『『串焼き』の方が好き~』

「シロは『串焼き』の方が好きか~」

『うん、焼魚は美味しいけど『串焼き』なら毎日でも食べれる~』

「そかそか、僕はどちらも好きだけど

ソラとシロ的には焼魚はたまに食べる方が良いかな?」

『チコちゃんとリコちゃんは毎日でも食べたいと思うけど・・・

やはり『串焼き』や『ステーキ』の方が好きかな?』

『うん、好き!』


ソラとシロは魚よりも肉が好きなのね・・・。

そう言えばクロは焼魚を一口食べただけだったけど?


「クロは焼魚を食べてみてどうだった?

一口しか食べてなかったと思うけど?」

『んー、焼魚は初めて食べたけど『串焼き』の方が好きかな・・・。

それよりも野菜や果実の方が好きだし・・・選べないよ。』

「クロも毎日焼魚よりは『串焼き』や果実の方が好きっと・・・。」

『うん、好きかも。』

「了解です、本当は肉と野菜をバランスよく食べた方が良いんだけど・・・

ソラとシロは肉好きというか『串焼き』と『ステーキ』が好きだし

クロは野菜と果実好きというか林檎が好きだよね。

チコちゃん達は魚好きと言う事を知ったし

今以上に食材や料理の事を考えると面白いかも。」

『ジンの料理なら好きだよ?』

『うん、ジンの料理好きだよ!』

『森にいた頃より美味しい食事に満足です。』

「それは良かった、美味しい食事と温かい住まいがあれば僕は嬉しい。

まぁ、温かい住まいと言う割に野営ばかりなんだけどね・・・。」

『美味しい食事と雨風を凌げる場所があれば十分。』

『美味しい食事があれば満足~。』

『そだね、美味しい食事と安全に暮らせる環境があるから満足です。』

「そう言ってもらえると嬉しいな。

何となく街暮らしより旅しながら生きる方が楽しくなってきたし

最初はソラと2人だけだったけど・・・

シロが仲間になったしクロとも一緒になった。

チコちゃんやリコちゃんとも旅をする事になったし

冒険者らしくないかもしれないけど

クロに乗りながら旅が出来たら嬉しいかな~。」

『確かに冒険者ギルドで見かけた冒険者達とは違う生き方っぽいけど

なんとなくジンらしくて良いかも。』

『みんなで旅するのは賛成!』

『みんなを乗せて色々な所へ行くのは楽しいかも~』

「とりあえず夏が終わる前に南の街に到着したいね。」

『ここから馬車で1カ月の距離らしいけど?』

『クロなら1カ月かからないんじゃ?』

『頑張れば10日間で着くんじゃない?』

「それなら採取を控えめにして・・・先に進むか。」

『チコちゃんとリコちゃんの為に魚は確保した方が良いんじゃ?』

『美味しそうに焼魚食べてたね。』

『さすが『猫耳族』と言う感じだけど

彼女達は毎日の修練や採取も泣き言1つ言わずについてくるし

このまま成長してもらいたいね。』

「僕の知ってる知識は全て教えたいね。」

『それは魔法もスキルも?』

『黒熊をも殴り倒す様になる?』

『それは成長しすぎでしょ・・・。』

「そういえばチコちゃんとリコちゃんは武器が無かったね。

今は採取ナイフと調理ナイフしか武器らしい物を渡してないか・・・。」

『それ以前に2人に渡す武器は・・・買ってあるの?』

「・・・無いな。武器の良し悪し解る訳無いし

武器の扱いとかも教える事は・・・出来ないな。」

『2人にはこのまま無手での『格闘』を教えていく感じかな?』


「出来れば戦わずに済む世界になればいいんだけどね。」


そう思いながらもジンのMAPには荷台を取り囲む赤マーカーが表示されており

ソラとシロは周囲を警戒しながら『土弾』や『魔法弾』を唱えている。

クロは荷台を囲う様に『魔法障壁』を展開し守りを固め

ジンは「やれやれゆっくり休む事も出来ないか・・・。」と呟き


「ソラとシロは援護よろしく!

クロは待機して荷台とチコちゃん達を護ってね!!」

『『『任せて!』』」


食後の運動にしては無理があるが荷台の周囲1k圏内を駆け

MAPで反応があった赤マーカーを駆逐していく・・・

その殆どが川辺と言う事で大蜥蜴だったが

解体方法が分からないのでアイテムボックスに保管するだけで

食糧になる訳でもないのでジンは殴り倒しつつ回収していく。


「次の街では大蜥蜴をギルドに納品する必要があるか・・・。

ギルドで買い取り不可じゃないよな・・・。」


そう思いながら18体の大蜥蜴をアイテムボックスに保管し

ジンはソラ達が待つ荷台へと戻るのだった。

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