旅の始まり③
チコちゃんとリコちゃんが魔力と魔法の修練を続けて1ヶ月後
2人とも『無魔法』の『魔法障壁』と『魔法弾』を修得した。
ジンのMAPにより極力戦闘は避けてきたが戦う力を得たと言う事で
薬草採取や野営時には野犬や黒犬の討伐をし数回の戦闘しながら
実戦的に魔法を学んでいくのだった。
「チコちゃんとリコちゃんは魔力が少ないから極力無駄撃ちしないように!」
「「はい!」」
薬草採取時にジンは野犬の群れが近づくのを知り
一応ソラとシロにチコとリコの護衛をお願いしてから
野犬の群れに突っ込み戦闘を開始した。
ジンは『魔法障壁』を展開し野犬の攻撃を完全に防ぎ
チコとリコに向かい「『魔法弾』で狙い撃て!」と叫び
2人は野犬達に向かい『魔法弾』を放つのだが・・・
初めての実践と動きまくる野犬に中々命中する事が出来ず
「慌てなくていい一点集中で撃ち抜け!」
「「はい!!」」
ジンの言葉通りチコとリコは野犬1体に標準を合わせ
魔力を集中し野犬に『魔法弾』を狙い撃つ!
「集中・・集中・・・狙い撃つ!」
「狙って・・・合わせて・・・・撃つ!!」
ドオォ!ドガァ!
「良し!残りもよろしく!!」
「「任せて!」」
チコとリコの放った『魔法弾』は同じ野犬に当たり
頭部と腹部に命中し1体を倒した。
これで残り3体になりジンは『魔法障壁』を展開しながら
野犬を殴り蹴り少しでも戦局が良くなるように行動していた。
ジンに蹴られ野犬達は持ち前の素早さが無くなり
目に見えて消耗しきっていた。
そうなるとチコとリコの魔法が面白いほど命中していく。
ジンにより行動を制限された野犬達は狙いをチコ達に向かうのだが
そこはジンの『土壁』を作成し行動を制限していく。
『土壁』を次々展開しては解体し野犬達は動けずにいると・・・
野犬達に『魔法弾』が命中し数分後にはジンの周りに倒された野犬の群れが・・・
ジンは野犬をアイテムボックスに保管しチコ達の元へ向かう。
チコとリコは野犬を倒し魔力枯渇でフラフラしていたが
クロの甲羅の幼木に寄りかかり疲れながらもニコニコしている。
「2人ともお疲れ~。」
「「疲れました~。」」
「初めての実践だったけど大丈夫だった?」
「なかなか魔法が当たらず・・・。」
「当たらなかった・・・。」
「もう少し実戦を経験すれば大丈夫だと思うけど?」
「そうなんですか?今でも緊張しっぱなしなんですが・・・。」
「もっと練習しなくちゃ・・・。」
チコとリコはジンと話しながら魔力枯渇で寝落ちしてしまった。
ジンはアイテムボックスから荷馬車を取り出し
2人を布団に寝かせ「お疲れ様」と声をかけるのだった。
暫らくするとジンのMAPに赤マーカーの反応があり
ジンはクロと荷馬車を中心に『土壁』で囲い安全を確保してから
「それじゃ、何か接近してくるから相手してくるよ。」
ジンはクロに手を振り『土壁』に立ちソラとシロに
「ソラとシロはチコちゃん達の側を離れないでね。」
『任せて!」
『てつだわなくていいの?』
「今の戦闘でも『魔法障壁』で耐えてただけだし
『土壁』も魔力枯渇するだけ魔力も消費して無いし・・・」
『危ないと思ったら仲介するからね?』
『まほううつから!』
「僕よりも『土壁』が襲撃されたら
その時は2人を護ってね?
クロも『魔法障壁』で荷馬車を重点的に護って貰うよ?」
『うん、任せて!』
クロはそう言うと自身と荷馬車を『魔法障壁』で囲っていく。
その上でソラとシロも『魔法障壁』を唱え3重の『魔法障壁』が
クロと荷馬車を囲い始める・・・。
「『土壁』以上に堅甲な護りになった気がするが
何とも贅沢な『魔法障壁』の使い方な気がしてきたな。」
クロと荷馬車は微かに光る障壁に守られている。
ソラ達の魔力も心配だし早めに倒すか・・・。
MAPで赤マーカーが向かってくる方向に目を向ける。
「野犬じゃ無く黒犬か・・・。」
『土壁』から飛び降りたジンは黒犬達に向かい
『身体強化』と『速度強化』を唱えて野犬へ駆けていく。
次に『魔闘衣』を唱えて野犬の群れの中行く。
『魔法弾』を『魔闘衣』し戦場を縦横無尽に駆けまくる。
黒犬達よりも速く移動をし頭部への一撃で倒していく。
最小限の動きで黒犬の攻撃を避け反撃していく。
5分後に黒犬を倒しソラ達の元へ戻る。
「やはり避けるのは難しいな・・・逃げる方が得意だよ。」
黒犬達の攻撃は避けきったはずなのにジン的には納得がいかないでいた。
最低限で避けていたはずだったが逃げるように避けていたので
「まだまだだな。」と呟くのだった。




