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猫と旅する漂流者  作者: 與吉
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旅立つ前の準備。

『サラタコス』に到着したジン達は買い物をし

露店で美味しい料理や食材・食糧を購入した。


買い物や食事を済ませたジン達は冒険者ギルドに立ち寄り

討伐依頼で街の周囲で何が危険かを調べていた。

その中で野犬や黒犬以外にも河付近には大蜥蜴などがいた。


「大蜥蜴・・・?草原や森ではいないのかな??」

『河付近にいるなら近づかなきゃ大丈夫かな?』

『みてはみたいけどたべれるのかな?』

『河ですか・・・水の中での戦闘になるのかな?』

「どうだろうね。水辺の生物なら戦い方も今までと違うだろうし・・。」

『ジン場合、河での釣りの時に気を付ければ大丈夫・・・かな?』

『かわさかなのほうがきになる~。』

『危ない事はやらない方向で・・・お願いしますね。』

「もちろん、みんながいるんだから危険な事はしない。」


依頼掲示板には討伐依頼が多数あり

『野犬討伐』『黒犬討伐』『黒熊討伐』『大蜥蜴討伐』などがあり

それ以外にも『各種薬草採取』や『山菜採取』に『各種ポーションの納品』もあった。

ジンがお世話になる『薬草採取』もあったのだが薬草の種類が多く

その中にはジンの知らない薬草があったのでギルドの資料室で調べる事になる。


「体力回復に魔力回復の薬草は知ってるけど・・・

火傷回復や凍傷回復の薬草は初めて見るな・・・。」

『『クラシラス』の周辺では見かけない薬草だね。』

『このやくそうたちもあつめるの?』

『薬草の数だけポーションの種類も増える。』

「クロの言う通りポーションが増えるのは嬉しいかも。

後でポーション屋によってみるのも面白いかな?」


依頼掲示板でジン達が色々話しているのを

街の冒険者たちは「にゃーにゃー何話してるんだ?」とか

「何故に犬や猫が?」や「あの亀おかしくない?」と話してる。


このギルドの待合室にはギルドの受付嬢が数人と

待合テーブルでは冒険者達が相談をしていたり

依頼掲示板で自分に合った依頼を探している冒険者がいたり

それ以外にも冒険者になりたての少年少女達がいる。


「そういえば『サラタコス』は若い冒険者が多いね。

中堅冒険者も数多く在籍しているし・・・良いギルドだね。

後ろに控えている子供達も冒険者なのかな?」

『冒険者になるのに年齢制限は無かったんじゃ?』

『そうなの?』

『何か理由があるのかな?』


ジンの呟きに同じく掲示板を見ていた冒険者が


「あの子達は孤児院出身の冒険者で若い子達は見習いをしてるね。」


「孤児院の冒険者ですか?

見習いの冒険者というのを初めて聞いたんですが?」


「冒険者になるには年齢制限は無いのは知っているね。

あの子達は5才からここで冒険者として登録してるんだけど

本格的に討伐依頼は無理だし薬草採取をしようにも危険が付きものだ。

そこで冒険者パーティーに見習いとして参加し収入を得る。

この街独特な考えなのかな??」


「それでも危険な事には変わらないと思うんですが?」


「そこはギルドからの一定の信頼と信用出来る冒険者を選び

依頼にも見習い同行の場合は少しだけ報酬が上乗せされる・・・。

そう言う訳だから俺達にも彼らにも得る者があるんだよ。」


「彼らは見習いから冒険者になるんですか?」


「そう言う訳じゃないと思うんだけど・・・。

孤児院は15才で出て行かなきゃ行けないとかで

それまでに見習いをしながら進む道を探すらしいよ。

ギルドカードを作ってあれば街から街へ移動する事も出来るし

尚且つ依頼や採取などを経験しておけば冒険者として暮らす事も可能だしね。」


「15才で独り立ち・・・。仕事をしながら仕事を得るか・・・。

やはり彼らは討伐をする冒険者に憧れているんでしょうか?」


「そうさな~。この街の冒険者の8割は討伐メインの冒険者かな?

彼らもそれを見て育っているから・・・やはり討伐メインの冒険者になるんじゃないかな?

黒鳥や黒飛蝗を討伐する冒険者は数多く必要だしね。」


「警護冒険者か・・・。

僕の場合は採取が好きなら一緒にパーティー組みたいけどね。」


「君は採取メインの冒険者なの?

子猫や子犬がいるから討伐向けじゃないとは思っていたけど・・・。

それにパーティー組みたいと思っても初めて見る顔だし

ギルドの方から断られるんじゃないのか?」


「街から街へ移動しながら薬草採取しているので

年齢とか関係なくパーティーを組めたらと思ったんですがね。」


「それで目的地は?」


「南の街『アリスリセ』です。

夏頃には到着したいので明日には街を離れるんですがね。」


「本気でパーティーを組みたいと考えているなら

ギルド職員たち会いの元で見習いの冒険者達と面接をしてみてはどうかな?

過去に何度か前例もあるし・・・何よりギルドでパーティー申請をする訳だから

最低でも半年は行動を共にする必要があるし

パーティーを解除するにしてもギルドで申請する必要がある。」


「それは見習い冒険者を一時的というか半年は一緒にいると?」


「少し違うな一緒にいるけど同等に冒険者として扱うと言う感じかな?

衣食住を含めて君と同じようにやって行くと言う事だね。」


「ランクEの薬草採取ばかりの冒険者に就いていこうとしますかね?」


「それを含めてギルド職員に相談してみたら?」


「受付嬢に相談すればいいですかね?」


「あぁ、大丈夫だ。」


ジンは「ありがとう」とお礼を言い討伐掲示板から離れた位置で

ソラやシロ、クロと相談をするのだった。


「あの子達の中から仲間を探したいんだがいいかな?」

『ジンは新しく旅の仲間を増やしたいの?』

『こわいひとはいやだよ。』

『優しい子なら良いけど・・・。』

「街の中でも森の中でも僕1人では身動きが取れない時があるし

この辺で仲間を増やさないと大変だと思ってね。」

『確かに野営だけなら問題ないけど街の中ではジンの側から離れられないのはなぁ・・。』

「まずは受付嬢に相談してみよう。ダメならしょうがないけど・・・。

まずは相談してから考えよう。いきなりベテランの冒険者達と一緒の旅はイヤでしょ?」

『『『それはイヤ!』』』

「うん・・・、僕も嫌だな・・・

イヤだから見習いの子達を育てて旅をした方が良いかと思ってね。」


ジンのその一言にソラ達は『確かに・・・』と声を揃え

ソラ達がイヤだと思った子達には声をかけないから大丈夫と言い聞かせ

ジンは受付嬢にお願いしに行くのだった。


「すいません、見習い冒険者を雇いたいんですが?」


「えーと、雇いたいと言うのはパーティー申請の事ですか?」


「似ていますが少し違います、パーティーを組むにしても僕は彼らの事を知りません。

まずは彼らと話をし納得した者達を冒険者として雇います。

もちろん、その間の衣食住はこちらでみますが

一定期間というのは南の街『アリスリセ』に向かう事です。」


「それはこの街を離れると言う事ですか?

見習いの彼らが納得すれば問題無いのですが・・・。

それで面談を直ぐに実施するとして街を離れるのはいつですか?」


「明日には次の街へ向かう予定です。

雇い入れるにしても彼らの装備や衣装などを買い揃える必要がありますから

急ぎで申し訳ありませんが宜しくお願いします。」


「わかりました。それで雇い入れる条件は何かありますか?」


「僕は討伐依頼を極力しません。薬草採取がメインの冒険者です。

武器を用い強くなる事を望むのなら一緒に行けないと思います。

衣食住は面倒みますが料理が出来るなら嬉しいです。

最後に子犬と子猫が一緒でも大丈夫なら問題無いです。」


「・・・それは冒険者としてはあまり聞かない無いようですね。

その内容でしたら誰も申し込まない可能性があるのですが・・・。」


「大丈夫です。その時は1人で街を離れるだけですから。」


「では、暫らくお待ちください。

準備が揃い次第お呼びしますので座ってお待ちください。」


受付嬢は部屋の奥へ向かい次に待合室にいる見習い冒険者を会議室に呼びだしている。

10分後にぞろぞろと見習いの冒険者が待合室から出るのを確認したジンは

「誰も残って無いかも・・・」と思い

『どんまい』とソラとシロが慰めてくれた。

膝の上に小型化したクロを乗せ甲羅を撫でていると

受付嬢がジンの元へ来て「準備出来ました、会議室にどうぞ。」と言われ

ソラを頭に乗せシロとクロを抱きしめながら会議室へ向かうのだった。


「さてさて、何人残っているのかな?」

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