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猫と旅する漂流者  作者: 與吉
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麦と大豆に街到着と。

次の街『サラタコス』は街道に沿って河が流れ

西側が平原で畑が並んでおり害獣進入を防ぐ柵が設けられている。

東側に草原が広がり奥の方に森が広がる緑豊かな場所になっていた。

それと河幅が広く馬車や歩いて渡る事は無理っぽい感じがしたが

河があるから草原や森からの害獣が近づく事が無いのかと思え

畑作に向いた立地条件なんじゃないかと思うほどだった。


畑では麦や大豆などが植えられており

数人の男性が農作業をしているのを確認できた。

杭などで作られた柵の入り口では冒険者3人が弓を手にし

害獣が現れても大丈夫な様に周囲警戒をしている。


ジンはクロに乗りながら冒険者達に手を振りながら


「お疲れ様です、やはり畑を襲う害獣でもいるんですか?」


冒険者3人はジンに話しかけられ驚きはしたが


「あぁ、野犬が多いが黒犬も現れることあるから気を抜けないな。」

「やはり野犬や黒犬がいるんだ・・・。」

「もっとも野菜はそれ以外にも鳥や虫の方が被害が拡大するんだけどね。」

「鳥ですか・・・?それに虫・・・??」

「鳥は黒鳥と言われる全身真っ黒な鳥で収穫時に空から襲ってくるね・・・。」

「集団の『黒鳥くろとり』の襲撃時期はギルドから冒険者達を雇い何とかするんだがね。」

「虫は葉を食い散らす葉喰いといわれる『黒飛蝗くろばった』が夏頃に現れるね。」

「『黒飛蝗』は毎年現れる年もあれば・・・数年現れない年もあるからな。

こればかりは周囲の街や農村に出現報告に耳を傾ける必要があるな。」

「どちらもギルドで討伐依頼が?」

「もちろんギルドにお願いしてるけど・・・ランクC以上の冒険者が担当するかな?」

「なるほどランクC以上ですか・・・僕らには無理ですね。」

「そうなのかい?

変わった黒亀に乗ってるから上位ランクの冒険者かと思ったんだが?」

「確かに黒亀に木が生えてるのは生まれて初めて見るの~。」

「それに可愛い子猫と子犬が・・・可愛いのぉ~。」


冒険者達の褒められソラとシロは嬉しそうに『『ほめられた~』』と話し

クロも『僕は?僕は??』と声を上げていたのでジンは甲羅を撫で


「この子達は仲間で家族なんです。

僕は冒険者ですが薬草採取やポーション作成が専門で

ランクEの冒険者をやってますジンと言います。

子猫はソラで子犬はシロで黒亀がクロと言います。」

『『『よろしく!』』』


ソラ達は揃って返事をしていたが『にゃー』『わん』『きゅー』としか

冒険者達には聞こえず『やはり可愛い・・』とか『いいなぁ・・』と話している。


「我々は畑の警護をしている冒険者で私がシールドで警護冒険者のリーダーをしている。」

「私は冒険者のカルナンです。警護冒険者なのかな?」

「僕も警護冒険者でコロナです。この畑は8人の冒険者が交代で警護してます。


「1つの畑を8人の警護冒険者が担当してるんですか?」


「担当というか中で働いている作業員の家族が冒険者になり護っているという感じかな?」

「畑は長男や次男が頑張り三男や四男が冒険者になり手伝っているのかな?」

「弓が上手な者が警護冒険者になる場合もあるし・・・僕は畑仕事より冒険者の方が好きですよ。」


「『クラシラス』では見かけない仕事なので・・・。

それにしても畑作が多い時は冒険者の仕事も違うのか・・・。」


「ジンさんは採取専門で『調合』冒険者なの?」


「『調合』冒険者というのは?」


「あまり一般的ではないけど採取しポーション作成する冒険者の事言うね。」

「自ら薬草を採取しポーションを作成する方々?」

「最終的に冒険者からポーション屋になる人達?」


「ポーション屋ですか・・・面倒そうですね。

店を構えるのも大変そうだしギルドへ納品した方が楽ですよ?」


「・・・変わってますね。」

「・・・ポーション屋で好きな値段で売れるのに。」

「・・・面倒だからポーション屋を断るとは変ね。」


「それにこの子達がいるし店を構えるのは考えられません。

気ままに冒険者をしながら放浪した方がいいです。」


「放浪冒険者?」

「旅する冒険者?」

「どこか目的地があるんですか?」


「南の街『アリスリセ』に冬まで到着したいね。

暖かい地域にあるとかで寒くないと聞いたので楽しみでいっぱいです。」


「『アリスリセ』か・・・馬車で1カ月の距離だったはず・・・。」

「大型の魔物が現れたって噂があったはずだけど?」

「それより海鮮物が美味しいって聞いたけど??」


「距離的には1カ月の距離か・・・今からなら夏頃には到着するかな?」


「あまり寄り道しなきゃ直ぐ着くはずだけど?」

「『アリスリセ』まで農業が盛んな街や果実が豊富な街もあるし・・・」

「『アリスリセ』までは美味しい料理や食材が豊富だから寄り道必須!」


「美味しい料理と食材が豊富か・・・これは危険だな。

所持金が足りない予感・・・稼ぎながら南を目指すしかないか・・・。

ちなみに『サラタコス』での美味しい料理と食材と言えば何ですか?」


「この街では麦と大豆が豊富にあるのでパンやパスタがお勧めかな。」

「豆料理も数多くあるから一度は食べてもらいたいね。」

「それと麦酒もお勧めしたいね。果実酒とは違った味わいだし!」


「ふむふむ、パンやパスタに豆料理に麦酒と・・・なるほど。

色々教えてもらってありがとうございます。

教えてもらった料理は必ず食しますね!」


「いやいや、可愛い子達を見れたお礼だが・・・。」

「黒亀が泊めれる宿屋があるかどうか・・・。」

「それだけが気ががりだな・・・ゆっくり泊れない無いのはな。」


「あぁー、それなら大丈夫ですよ。

ここに来るまで連続10日間野営しながらやってきましたから~。」


「あれ?10日間野営??」

「『クラシラス』から直ぐの場所なのに??」

「何をして10日間も??」


「薬草採取や山菜採取してましたね、晩酌に山菜料理が合うんですよ。」


「薬草だけじゃなく山菜も採取するのか・・・。」

「山菜を採取より調理できる事に驚きだがな・・。」

「冒険者ギルドでも山菜の採取依頼があったはずだが?」

「あれは地元の冒険者たち向けの依頼なんだが最近の若い連中はな・・・

山菜の種類は勿論の事、採取すらできない者が多いんだよな。」

「そういうコロナだって山菜採取は苦手だろうに・・・。」

「山菜苦いし美味しくないし・・・。」


「やはり苦手な人が多いんですね。

あの苦みが美味しんですがね・・。」


ジン達はシールドさん達に手を振り『サラタコス』に向かうのだった。

街の入り口でジンはギルドカードを提示し無事に街へ入る事が出来たが


「大型の黒亀が止まれる宿屋は無いが

冒険者ギルドでならかわりに泊めれる場所を提供可能かもしれないし

街へ到着した事の報告を兼ねて聞いてみてはどうかね?」


困り顔の門番さんから宿屋が無理でもギルドで何とかなるかもと聞き


「わかりました、ギルドへ向かってみます。

それとパンとパスタが美味しいと聞いたんですが・・・

お勧めのお店があれば知りたいんですが??」


「それなら露店街のパン屋が美味しいよ。

見せそれぞれで味が違うから食べ比べすると面白いかも。

この街では白パンが美味しいから是非食べてみてくれ!!」


「露店街の白パンですね。是非食べてみます!!」


そう言いジンは門番さんに手を振りギルドへ向かうのだが

ソラとシロがギルドへ到着するまでの間に美味しそうな匂いにつられ

『美味しそうな匂い・・・』とか『はやくたべにいこう・・・』と言われ


「ギルドで薬草や山菜を納品してから露店へ行こう。」

『はーい、パン以外にも美味しい匂いが・・・。』

『おにくりょうりはないのかな?』

『果物は無いのかな?』

「まぁ、露店街に行く時はクロは小型化した方が良いかもね。

荷馬車はアイテムボックスに保管すればいいし

この街では納品できる者は全て納品し所持金にします!!」

『それは何で??』

『たべものかうため?』

「それもあるけど美味しい物をいっぱい買う為と

これから先の街でも同じくらい美味しい物が溢れているなら

街で時間を使うより薬草採取をしたりして所持金を増やしながら先へ進んだ方が良い!」

『美味しい物を探して街から街へ?』

『くいだおれてまちからまちへ??』

『美味しい物は全て食べたいからね・・・。』

「食材があっても料理人がいない・・・。」

『ジンの料理好きよ?』

『うん、すき~。』

『料理人って人を雇うの?』

「このメンバーに新しく人を雇うのは・・・無理があるか。」


その後、冒険者ギルドで到着の報告をしクロと泊れる場所を提供してもらうのだが

宿泊場所がギルドの裏庭との事で勝手に『土魔法』で簡易小屋を作り上げ

露店街で白パンや数種類のパスタを食べて「この味は作れんは・・。」と思い

小麦粉などを袋買いしたり麦酒を樽買いしたり

野菜や果実も忘れずに購入し再びアイテムボックスが食糧過多になった。

『串焼き』や『焼き鳥』といった肉料理は数が少なく

種類よりも数を購入する事になるのだがソラやシロが気に入り

『サラタコス』の『串焼き』や『焼き鳥』はソラとシロ専用になる。



次の日から2日間『サラタコス』で薬草採取をし追加で食糧を購入後

再び次の街へ向かいために南下する事になる。


なるのだが河が近くの街という事で釣り竿一式を購入し

時間があれば釣りを楽しむつもりでいた。


『サラタコス』周囲の畑の警護冒険者リーダーのシールド。

同僚の警護冒険者カルナンとコロナ。

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