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猫と旅する漂流者  作者: 與吉
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街への帰還と次の目的地。

冬眠からクロが目覚めたという事で簡易小屋『大岩』を解体し

地下2Fの薬草畑を地上へ植え替えをした後に

ジン達は簡易小屋があった場所に一礼し『クラシラス』へ戻った。


成長したクロは身体の大きさが3mにもなり

大きさ的には馬や牛と同等の大きさで

甲羅の幼木が日傘の役割をし街へ帰る道中

ソラとシロは気持ちよさそうにジンに抱かれ昼寝をしている。


「それにしてもクロは成長して恰好良くなったね!」

『そうなの?少しだけ身体が大きくなった気はするけど?』

「大きくなったのは成長期なのかな?

去年の冬眠明けはどうだったの?今年と違うのかな??」

『去年の冬眠は寒かった気がするなぁ

今年は冬眠しているのに洞窟内がポカポカしてて快適だった気がする。

何かに護られている感じがしたし・・・何でだろ?』

「クロが眠っていた部屋の上で毎日魔法を唱えていたからかな?

それと洞窟内がポカポカしていたのは暖炉の暖かさかな?

暖炉の火を切らさないようにしてたし

地下2Fで薬草を育ててかから夏日よりというより小春日和って環境だったかな?」

『それでか冬眠しているのに寝ている間も草原にいる感じがしたのは・・・

それと凄い美味しそうな匂いがしていた気がする。』

「『串焼き』か『煮込み料理』の匂いかな?

『焼き鳥』は早々に食べ切ったし・・・。」

『そうなのかな・・・?

いつもの『串焼き』よりも美味しそうな匂いだった気がするんだが?』

「白狼や大狼の『串焼き』かな?

冬期間最初の頃は襲撃されっぱなしで結構美味しかった!

白狼の『串焼き』がアイテムボックス内にあるから休憩時に食べてみ」

『おぉ、嬉しいな!肉より果物の方が好きなんだけど

あの美味しそうな匂いの料理は楽しみだ♪』

「ぎりぎり春まで食糧が切れなかったけど

食材は全て調理済みだし街へ戻ったら調味料に加え食材を大量購入せねば!

果物や野菜も買いたいが時期的に乾燥野菜や果実が買えればいいかな・・・。」

『え、果物無いの?林檎とか無いの??』

「林檎なら箱買いしクロ用に林檎を2箱あるよ?

梨や桃などは食べ尽くしたけど・・・。」

『林檎2箱・・・食べ放題・・・えへへへ。』


クロは「えへへ」とニコニコしながら『クラシラス』へと駆けて行く。

冬眠明けでも食べる事が大好きなのは変わらないみたいで

ジンをクロの甲羅に座りながら甲羅を撫でていく。

冬眠し成長したクロが変わらない事にほっとし

今のクロなら冒険者とし街から街への移動時にも騎乗出来るし

何より大きく成長した事で広い甲羅でまったり過ごせるのは嬉しかった。



『クラシラス』へ帰還し最初に冒険者ギルドへ薬草やポーションの納品や

冬期間中の簡易小屋『大岩』の解体の報告をする為だった。

街へ入ると同時に大きさを3mの身体から1mに変化させてからギルドへ向かい

冬眠明けにクロの姿形が変わった事を報告し

今のクロが黒亀なのか別の亀種になったのかを知りたかったのだが

ギルドの職員達からも「初めて見ました。」とか「黒亀の亜種?もしくは新種?」と言われ

このままクロとしてジンがテイムしても問題無いという事でギルドを後にした。

薬草やポーションの報酬額はランクEとしては破格の報酬額であったが

ギルドの帰り道に色々買い物をし報酬の使いきるのだった・・・。


この日のジンの買い物は新たにソラ・シロ・クロにスカーフやリボンを購入し

食糧として『串焼き』や『焼き鳥』を大量に購入!

焼きたてパンや小麦粉も多めに買いこみ

乾燥野菜や果物に調味料も忘れずに購入した。


革の上下を報酬し新たに『裁縫さいほう』スキルLv1を修得し

ボロボロだった革の上下は補修を施し予備の革の上下になった。

それ以外でも厚手のマントを補修したり

ジンの下着を手直したりしていた。

革の上下は戦闘などで破損するが下着に関しては『生活魔法』で綺麗にしているが

やはり長い間使うと劣化してきてボロボロになり手直しをしてはいるものの

数カ月使用すれば買い替える様にしていた。

今回のジンの下着は冬期間と言う長い間に使い回し使った結果・・・

新たに下着を購入するとともに予備分の下着や布服の上下に加え

靴下や革靴に革の手袋も各4組購入し補修用の布や革も亭主に教えてもらい追加購入した。

数カ月も街を離れても生活でジンは食糧以外でも必要な物がある事を知り

ジンのアイテムボックスはホームセンターの倉庫の様に食糧から衣類まで揃える事になる。


この日は『クラシラス』のジンのお世話になっている宿屋『はちみつ熊さん』に泊り

冬期間での出来事をオーナーやシオンさん、アロズさんに報告し

お土産として白狼や大狼の『串焼き』や『毛皮』をプレゼントした。

ソラやシロは灰犬のハイジや黒犬のクロナに冬期間中の事を教えているみたいだ。

クロは冬眠明けで寂しかったのかジンの側から離れないようにしていたので

ジンも小さくなったクロを膝に乗せ撫でながら過ごす事になる。


ここでもクロの姿を見てオーナーを始めシオンさんやアロズさんが驚き


「黒亀の様にも見えるが・・・甲羅の木はなんだろ?」

「ギルドでは何と言ってたんだい?解らないという事は無いと思うけど・・・」

「身体が一回り大きくなったのは成長したからとして・・・木はいったい・・」


「ギルドとしても良く分からないという事でしたが

僕がクロと一緒にいる事が出来るみたいなので木が何なのかは木になりません。

それよりもこれからどうするかですか・・・。」


「この街で冒険者をするんじゃないの?」

「もしくは草原で野営生活を再開とか?」

「それかポーション作成に専念するの?」


「今のところ考えているのはクロの冬眠しなくても生活出来る場所を目指します!

寒くなる冬期間に冬眠が必要となるなら暖かい場所を目指そうかと思います。」


「温かい場所ですか・・・南の街か・・・。」

「確か南の街では大型の海の魔物が現れたと噂が・・・あったはず。」

「去年の秋頃からそんな噂がありましたね。」

「倒されたという報告を聞いてないから・・・どうなったんだろ?」


「その海に魔物は海上で襲われるんですか?

それとも海岸にいても被害を受けたんですか?」


「漁に出た船が襲われたのが最初で・・・

討伐に向かった冒険者を乗せた船が襲撃され失敗したと思う。」

「海岸での被害は無かったが被害拡大を恐れて海岸を立ち入り禁止にしたはず」

「海上でも何に襲われたのか正体を確かめる前に船を破壊されたはず」


「それなら海中から襲われ沈められたと・・・

船で迎え撃つのは無理というか不可能なのか・・・。

海辺に行かなければ危険は無いと考えた方が良いのかな?」


「そうだね、南の街で魚介類が食べれないのはいたいが

冒険者として内陸部で暮らすなら問題無いはず・・・。」

「北部の街同様に回復アイテムが品薄気味なので

ジンさんなら歓迎されるんじゃないかな?」

「船での漁業は無理でも海岸からの釣りで多少は魚介類は出回っているらしいが

絶対量が少なく漁師は仕事自体休業みたいだがな・・・。」


「なるほど海岸での釣りが可能なのか・・・。

のんびり磯釣りをするというのも面白いかも!」


漁師も釣りをするなら南の街では釣り道具も買えるはずだし

何も釣れなくてものんびり出来るから釣りは好きなんだよな・・・。

社会人になってからは釣りをしなくなり10年は御無沙汰な気がする。


「よし、3日後には南の街へ出発だな!」


「「「はや!!」」」


それから3日間は薬草採取とポーション作成で旅費を稼ぎ

多すぎる食糧とオーナー作の調理した数々の料理をアイテムボックスに保管し

露店の定番『串焼き』『焼き鳥』を多めに購入し

アイテムボックスにはジン達が半年は食べ繋ぐ事が出来るほどの食糧を保持する。


やはり食事が1番と考えているジン達であったが

ギルド報酬の8割を食材や料理につぎ込み

『はちみつ熊さん』の面々は呆れはしたが

「ジンさん達ならそうだよな・・・。」と呟くのだった。

新たなスキル『裁縫さいほう』Lv1を修得。

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