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猫と旅する漂流者  作者: 與吉
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黒熊討伐後に日常。

『東の森』にあるジンの簡易小屋『大岩』の日常は少し変わっていた。

季節に関係なく早朝からの朝錬と言う名の魔力操作の修練。

そして、『大岩』内部にある暖炉の火を切らさない事。

最後に地下2Fにある薬草畑での生活。

元々は『大岩』の地上部で生活をしていたのだが

冬期間に突入し寒さに負けて地下生活していた。


簡易小屋では1日何度も白狼や大狼らに襲撃され

朝錬や修練よりも実践ばかりだった為に

黒熊討伐後に襲撃される事が減りジン達は普通の日常を楽しんでいた。

それは朝錬を薬草採取をしポーション作成をする。

食事も襲撃があった頃は料理をする事も出来なかったので

最近ではアイテムボックスを整理する傍ら解体と調理を行い

『串焼き』『ステーキ』『煮込み料理』の定番料理を作り上げた。

野菜や果実は秋口に大量に購入していたが

ソラやシロは肉料理が好きみたいで野菜の消費がなかなか進まない状態になっていた。

果実は食後や間食で食べる事が多くジンの膝の上で「もきゅもきゅ」と食していた。



この日も地下2Fの薬草畑で薬草採取をしていたジンは

薬草畑の薬草の変化に首を傾げていた。


「あれ、薬草畑の範囲拡張してない?」


薬草を10本1束にしアイテムボックスに保管していたのだが

収穫しても薬草畑の薬草が一向に減る気配が無い・・・

それ以上に生い茂っている薬草が野生のものより育ちが良いのか大型だった。


「薬草は大きいし収穫が間に合わない気配が・・・。

薬草はこのまま育つとどうなるんだろ?」


大抵の植物は育つと花が咲き実を付ける。

野生種の薬草では花が咲く所までは見た事あるけど・・・。

その先はどうなってるんだろ??


暫らく薬草を収穫していると修練を終え休憩を知らせる為にソラ達がやってくる。

地下2Fでジンが採取をしている間にソラとシロは魔力を纏いながら駆けっこをしたり

魔力でフィールドを形成し空中を駆けたりして自由自在に動き回っている。

室内と言う事で攻撃魔法を禁止にしているのだが移動速度が速すぎた。

『身体強化』『速度強化』を唱えているのか通常の速度では有り得ない早さを維持していた。


「午前中の修練は終わったの?」

『午前中の修練は終わったよ~

ソラもジンと同じようにフィールド形成で移動可能になったし

午後からは外で魔法を撃ち合うよ。』

『うちまくる~。』

「あんまり頑張らなくていいからね。

最近は近づく白狼や大狼がいないと言っても危険だからね。」

『『大岩』の側でやるから大丈夫!

『岩壁』の外へ出ないから大丈夫!!』

『だいじょうぶ!』

「そかそか、『岩壁』の中での修練なら大丈夫かな?

間違っても『大岩』や『岩壁』の破壊だけはダメだからね。」

『『わかった!』』

「それじゃ、昼ご飯にしようか~。」

『お腹ぺこぺこ~。』

『ぺこぺこ~。』


ソラは『ぺこぺこ~』と言いながらジンの頭へ飛び乗り

シロも『ぺこぺこ~』と言いながらジンに胸に飛びつき抱っこする。

ジンはソラとシロを撫でながら「あんまり強くならなくていいからね~」と話し

『何で?』とソラに聞かれると「僕よりも強くなるのは・・・」と呟くのだった。

それを聞いたソラとシロは声を揃えて『『ジンは強いよ!』』と声を上げる。

ジンはびっくりしながらも「強くは無いよ?」と話すのだが・・・

ソラとシロからは『それ以上ジンが強くなったら置いて行かれる・・・。』と話し

ソラとシロはジンに抱きつくのだった。


「まぁ、なんだ・・・。

ソラとシロが強くなるのは賛成だから・・・

無理だけはしないでね・・・。」

『うん!無理はしない頑張るだけ!!』

『がんばるだけ!!』

「そかそか、僕も頑張るだけだし!

一緒に頑張るか~!」


とは言ってもジンのスキルは攻撃魔法の『魔法弾ボルト』がLv3

それ以外のスキルもLv3ではあるものの補助的な魔法しか修得しておらず

スキルがLv5になった『土魔法』は攻撃魔法を使えない状態で・・・

戦闘時に使えそうなのは『土壁』と『落し穴』ぐらいだった・・・。

魔法障壁もスキルLv3になり防御面が向上しているものの

ジンのスキル形成は攻めるより護るスタイルになっていた。

勿論攻めのスキルが無い訳では無いのだが・・・

唯一の攻撃スキルの『格闘』はLv3になっていたが

直接攻撃の『殴る』と『蹴る』という感じでのものだった。


それに比べてソラとシロは魔法による遠距離攻撃が可能な為に

白狼や大狼の襲撃時にはソラとシロが攻撃を担当し

ジンが戦場を駆けまわり倒した狼達をアイテムボックスに保管していった。

それは普通では考えられない事なのだがジンにはよくわからない事だった。


それはソラにしろシロにしろ攻撃魔法が飛び交う戦場において

魔法を避け狼達の攻撃を交わし倒した狼達を回収する。

それほど危険な行為と言う事をジンは理解していたが

にへら~と笑いながら「魔法より早く動けば大丈夫」と言い

『狼達の攻撃はどうするの?』と聞かれれば「狼より速く動けば平気」と言った。

実際に『身体強化』と『速度強化』を唱えれば狼達よりは早く動けはするものの

狼の群れの攻撃は危険を伴い尚且つ攻撃魔法が飛び交う戦場というのは・・・

1つ間違えば魔法に被弾したり狼達が牙を剥く・・・。

『魔法障壁』と『魔闘衣まとい』を修得したから大丈夫というものでもないし

一度ソラは『魔法障壁があれば攻撃を完全に防ぐ事は無理があるよ』と教えると


「そうだね、魔法障壁は魔力を糧に展開する盾・・・

魔力が無ければ維持する事も出来ないのは知っている。」

『それなら何で危険な戦場へ立つの?

凄く危険だと思うけど??』

「危険ではあるけど魔法と狼の動きを把握できれば大丈夫だよ。」

『把握ってジンは魔法や狼達の動きが分かるの?』

「わかるというか知る事は出来るよ。」


ジンはそう言ってMAPを展開する。


「ソラも知ってると思うけどMAPでは狼達は赤マーカーで知る事が出来る。

それは攻撃魔法も同じ赤マーカーで表示されるので全ての赤マーカーを避けるれば・・・。」

『確かに可能かもしれないけど・・・凄い危険だね。』

「逃げるのは得意だし生き残るのには自信があるよ!」

『それはどうやって?』

「逃げながら『落し穴』を掘りまくって走って逃げたりとか

『土壁』を自分の周りに展開して攻撃を防ぐ間に地下に穴を掘って地中に逃げたりね!」

『もしくは『大岩』を作って立て篭もるとか?』

「その方法が一番確実かもね食糧もあるしさ~。」

『ジンは戦うのは嫌いなの?』

「んー、嫌いというか戦うのに慣れないのかな?

戦う力はあるけど戦いたいとは思わないし・・・

勿論襲われれば反撃はするし殲滅するけど・・・

どちらかと言えば戦うよりは調合する方が好きだからね~。

それと料理を作るの好きかな~。」

『それだと冒険者ギルドから何か言われないの?』

「ギルドには野うさぎや野犬を倒せる事は知ってるはずだし

それ以上に薬草採取やポーションの納品帆方が嬉しそうだった気が・・・。」

『確かに薬草畑を見た時は驚いて喜んでいた気がする。

今の時期そんなにポーションや薬草が欲しいのかな??』

「今度オズマさん達が着たら聞いてみようか~。

もしかしたら僕達が知らない所で何が起こっているのかもしれないし・・・。」


それから2日後、簡易小屋『大岩』にオズマさん達が1ヵ月よりも速く訪れる事になる。

オズマ差達3人に冒険者ギルドから新たに2人を加えた5人で・・・。

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