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猫と旅する漂流者  作者: 與吉
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再び臨時買い取りと地下の薬草畑と。

「それじゃ、今回はポーションのみの納品と言う事で良いですか?」


テーブルに並べられたポーション類を『鑑定』し

カラーズさんとキースさんはポーションの品質を調べ

オズマさんが納品書を書き記していく。


「それにしてもジンさんのポーションは相変わらず品質が良いですね。」

「『熱さまし』や『咳止め』も店売りの物と同等の品質ですよ。」


ポーションを手に取りカラーズさんとキースさんが褒めてくれる。

ジンは調合してポーションが褒められてニコニコし

ソラとシロもジンと同じくニコニコしながら2人の話を聞いている。


「店売りの品質と同等と言われても

いつも通り調合しただけですし褒めてもらえたので嬉しいですが・・・。」


「それにしても冬期間で定期的にポーションを納品できるというのも不思議ですが?」

「そうですよね、冬期間前に調合したポーションでは無いみたいですが・・・。」

「ポーションの品質から乾燥薬草では無いみたいですし・・・。」


「あぁー、薬草は今朝採取した物だからじゃないですか?」


「「「今朝??」」」

「外は雪が積もってますが?」

「雪の下から採取したんですか?」

「いや、冬期間前に草原の薬草は枯れ始めるので雪の下には薬草が無いはず・・・。」


「そうですね、外から草原から採取したのではなく、ここの地下で採取した薬草です。」


「「「地下??」」」

「この地下に薬草が生えていると?」

「それよりも薬草を育てているんですか?」


「育てているというより今いる場所が来客用として

この下に僕らの寝室があり薬草畑がありクロの冬眠部屋があります。

薬草を育てようと思ったのは定期的にポーション作成が出来ればと考えての事だったんですが

今では採取しても次から次に増えてきていて・・・

部屋いっぱいに薬草が生い茂る状態になってますね。」


「薬草畑ですか・・・薬草は採取する物と考えている人が多い中

ジンさん達は地下に畑を作り育てているとは予想以上の事をしてますね。」

「それでポーションの品質が冬期間中にも拘らず高品質だったんですね。」

「物は相談ですが、地下の薬草が生えている場所を見せてもらえる事は可能ですか?」


オズマさん、カラーズさん、キースさんはジンの話を聞き

地下の薬草畑が気になりジンの話を聞きながら足元を見つめ

ジンを期待する眼差しで見つめながら「「「見たい見たい!」」」と目で語っていた。


「まぁ、見るぐらいなら大丈夫ですが・・・薬草しか見る物無いですよ??」


「それでも気になります!」

「薬草を自ら育てたという話は聞いた事はありますが

地下に畑を作り薬草作りをしたというのは稀なので気になります!」

「ちなみに地下の薬草畑はジンさんが1人で作ったんですか?」


「基本は僕とソラとシロで作ったかな?

薬草畑があるスペースは拡張とかはソラとシロがやってたし

部屋の明かりとか暖炉や煙突は僕が担当したし

最近は薬草畑でポーション作成もしてるから絶賛地下暮らしかな?」


地下へ案内する事になりジンはソラとシロを抱っこし


「それじゃ、ポーションの納品を済ませてから向かいましょうか。」


そう言うとオズマさんが納品書を書き終え

カラーズさんとキースさんが各ポーションの報酬額を説明し

手続きに不備が無い事を確認しオズマさんがポーションをマジックバックに保管し


「今回のギルドへの納品は完了しました。

ポーションの報酬に関しては次回お届けします。

それと前回の白狼と大狼の報酬をお渡しします。」


オズマさんはマジックバックから白狼と大狼の報酬が入った革袋をテーブルに置き

それと報酬内容に書かれた納品書をジンに手渡し


「前回の白狼と大狼の解体が良かった事もあり

毛皮と狼肉の報酬が予想以上に高額になりました。」


「そうですか、報酬額が増えるのは嬉しいです。

革の上下を買い替えないといけないので・・・。」


「それは壁に掛けてある革の上下の事ですか?

前回はジンさんが着用していたと思うんですが・・・何かありました?」


カラーズさんとキースさんは壁に掛けてある革の上下を見ながら

損傷具合を確かめ2人して首を振り


「これは戦闘で破損したという感じがしないんですが・・・?」

「それに数日でここまでボロボロになるとは・・・。」

「ジンさんはこの数日で何と闘ったんですか?

白狼や大狼の群れと闘っても大丈夫だと思っていたんですが・・・。」


オズマさんも革の上下に触れ損傷具合を確かめ

戦闘傷が無いのに気が付き首を傾げている。


「オズマさん達が街へ戻った夜に襲撃がありました。

戦ったのは黒熊だと思うんですが・・・初めて黒熊と対面したので確信は無いのですが・・・。」


「えーと、それをジンさん1人で撃退されたんですか?

ソラさんやシロさんもご一緒では無く??」


「その日は白狼や大狼も森の方にいるのが見えたので

ソラとシロにはそちらの方を担当してもらってました。」


それを聞いたオズマさん達3人は「「「はぁ~」」」とため息を吐き

オズマさんがジンの肩をぽんぽんと叩き

カラーズさんが「無謀すぎ」と呟き

キースさんは「無茶しすぎ」とため息をし

3人声を揃えて「「「ランクEのやることじゃない・・・」」」と話し


「あまり無茶苦茶な事をすると早死にするぞ・・・。」

「黒熊はパーティーを組んで討伐するのに・・・。」

「良く攻撃が通ったね・・・。」

「それ以上にジンのギルドランクがあっていないんじゃないのか?」

「まぁ、無事なら良いがあまり無理しちゃダメだよ・・・。」

「それで倒した黒熊はどうしたの?解体した??」


「いえ、黒熊の解体は初めてなので倒した状態のまま保管してます。

解体はギルドにお任せしようかと・・・。」


「そうだね解体に自信が無い場合はギルドに任せた方が良いし

未熟な者が解体し失敗した場合の事を考えると・・・

有料ではあるがギルドに解体をお願いした方が良いです。」

「その場で毛皮や熊肉の買い取りも可能ですし

ギルド職員の『鑑定』スキルで食用かどうかも知れるしね。」

「ジンさんも『解体』スキルは修得してるんですか?」


「一応は『解体』スキルは宿屋に宿泊している時に

『シオン』さんと『アロズ』さんに教えてもらい

一緒に宿屋のオーナーに『料理』を教えてもらい『料理』スキルも修得済みです。」


「それなら黒熊の解体も可能なのでは・・・?」


キースさんが首を傾げながら聞いてきたので


「『解体』スキルを修得していると言っても

『野うさぎ』を解体し『解体』スキルを覚えたので

白狼や大狼の大きさまでなら『解体』する自信がありますが

黒熊の解体には自信が無いです・・・黒熊が巨大すぎてやり方がさっぱりです。」


「なるほど・・・『解体』スキルは修得してはいるが

『解体』慣れしていないという訳か・・・」

「それと解体した事があるのが小型から中型までと・・・。」

「1番『解体』が得意なのは・・・やはり『野うさぎ』ですか?」


「数だけで言えば『野犬』や『黒犬』ですが・・・

最近では『白狼』や『大狼』ですかね・・・。

どちらも解体後には『串焼き』に調理し美味しく頂いていますが・・・。」


「それで前回の毛皮と肉の量が一致していなかったんですね。

明らかに肉の量が少ないと思ったら・・・なるほど。」

「『クラシラス』の露店では『野犬』や『黒犬』の『串焼き』は多いですが

『白狼』や『大狼』の『串焼き』は・・・ないかも。」

「実際には『串焼き』にするよりも美味しく調理して

宿屋や酒場で提供しているからね・・・。」

「『串焼き』にするには勿体無いんだけどな・・・ここでは普通に食卓に並ぶのか。」

「それで黒熊も街へ戻る時に納品するのかい?」


「んー、黒熊の調理方法が分からないので

解体後は毛皮は全てギルドに納品して熊肉はある程度欲しいですね。」


「それなら毛皮をギルドに納品した報酬額で『解体』費用を支払い

足りない分を熊肉で補填するという事でいいかな?」

「それでも黒熊の毛皮の報酬額だけで賄う事が出来そうな気がするが・・・。」

「その辺の事は実際に黒熊を見てから考えようか

黒熊は街へ戻る直前にでも渡してもらえれば大丈夫だから

今は地下の薬草畑へ行きたい!」

「あぁ、今は薬草の事が気がかりだ!」

「ささ、ジンさん案内よろしく!!」


うむ、黒熊の話題よりも地下の薬草畑が気になるのか


「とりあえず地下2Fへ向かいましょう。」


抱っこしていたソラとシロはジンとオズマさん達の会話の途中で眠り始め

ジンの腕の中で静かに昼寝をしていた。

それを見てジンはニコニコしながら地下へ続く扉を開くのだった。


扉の先は魔法で照らされ明るく『土魔法』で創りこまれているのが確認でき

オズマさん達は通路の壁を触りながら『土壁』よりも硬いのに驚き

それ以上に通路が暖かい事にも不思議に思っていた。

暫らくするとジン達の寝室に到着し・・・

何も無い部屋に首を傾げ・・・次の扉を開け地下2Fへ向かうのだった。



地下2Fの薬草畑に到着したオズマさん達は40mx40mの薬草畑に驚き

そして、薬草が育つ環境の明かりと暖房に気が付き

「あれは『生活魔法』で明かりを確保か・・・」とか

「暖房は部屋にすみにある暖炉と煙突により確保しているのか・・・」とか

「薬草の種類も思ったよりありますね・・・」とか話してた。

それ以上に『土魔法』で地下室を作れるかを議論し始め

ジンは話が長引きそうなので暖炉に薪を投入し

暖炉の前で毛皮の敷物に座りソラとシロを交互に撫で撫でしていく。


「はぁ、毎日こんな感じに生活出来ればいいのに・・。」


仕事はしつつ子猫と子犬を日長1日撫でながらの生活。


「ダメ人間に一直線な気もするが・・・

最低限毎日の修練を怠らなければ大丈夫な気もするし。」

『毎日ジンと一緒にいられるなら問題無いよ~。』

『じんといっしょがいい~。』

「そかそか、嬉しい事を言ってくれる。

春になればクロも一緒に暮らしていくし今から楽しみ~。」

『春になれば成長したクロも一緒だし楽しみだね~。』

『くろもいっしょ~。』


オズマさん達3人が地下2Fの薬草畑を満足するまで調べ終わる頃には

ジン達は暖炉の前で仲良く昼寝をする事になるのだが

昼ご飯を食べずにいた事に気が付き空腹で目を覚ますのだった。

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