ギルドへの臨時買い取りと。
ジン達が犬ぞりで簡易小屋に到着すると
オズマさん達が簡易小屋の『大岩』と『岩壁』を見ながら
「前に見た時より大きくなってるし・・・。」
「それよりも街の防壁より堅甲になって無いか?」
「防壁もそうだが中央の大岩は・・・なんだ??」
オズマさん達は『岩壁』の大きさに驚き
更に住居部分の『大岩』に再び驚き
ジンは『岩壁』の入り口の壁を『土魔法』で解除し
「まぁ、襲撃が多くて改修していくうちにね・・・
とりあえず中へどうぞ、『大岩』の扉から内部に入れますから~。」
『岩壁』の一部を解除するのをオズマさん達が驚き
「あれは『土魔法』で入り口を改築したのか・・・」
「いやいや、『岩壁』を取り消すにしても魔力の流れが・・・」
「『岩壁』の厚さが凄い事になってるぞ・・・」
3人とも色々話し合って動こうとして無いので
「それじゃ、僕が犬ぞりを中へ移動しますね~。」
そう言いジンはしゃがみながら犬達に「中へ入ろうか~」と声をかけ
『岩壁』を通り抜け・・・オズマさん達が『岩壁』の外側にいたので
「早く中へ入って下さい。閉めますよ!」と声をかけると3人とを慌てて中へ駆け込み
次の瞬間ジンは再び『岩壁』の入り口を『土魔法』で塞ぐのであった。
やはりオズマさん達3人は「「「!!!」」」驚いていたが
ジンは知らないふりをして『大岩』の扉を開け犬ぞりを住居部分へ移動する事が出来た。
住居内に入ったという事で犬ぞりを外し
犬達は嬉しそうにしっぽを振っていたのでジンは「お疲れ様」と声をかけ
犬達を撫で撫でしていく・・・暫らくするとソラとシロが
『お帰りなさい。どうやら大丈夫だったみたいだね。』
『おかえり~いぬもおつかれ~。』
『『わんわん。』』
「あぁ、僕が行かなくてもオズマさん達3人で対応出来てたかも・・・
さすがギルド職員って感じだったよ。」
『そっか、無事で良かったよ・・・。
こっちも襲撃はあったけど撃退したからね。』
『うちまくりました~。』
「そかそか、2人ともお疲れ様。
解体は後で・・・かな?」
『そうだね、それにしても・・・あの3人は何をしてるの?』
『??』
ソラの言う3人が何をしているのとは・・・
『大岩』の住居内部を見つめるオズマさん達の事であった。
『岩壁』に驚き次に『大岩』に驚き・・・なんとも忙しい3人だった。
それに比べジンに撫でられている犬達は嬉しそうに撫でまわされている。
ソラとシロも犬達に混ざって犬達と一緒に撫で撫でしてると
再起動したオズマさん達が慌ててジンに話しかける。
「この住居部分も『土魔法』で?」
「それよりも最初の住居部分は『大岩』じゃ無かったよね?」
「何で内部は暖かいの?」
「えーと、この住居部分の『大岩』は『土魔法』で構築し
度重なる白狼や大狼の襲撃で修復を繰り返していくうちにね・・・。
暖かいのは暖炉の火を消さないようにしているからかな?」
「これ程まで巨大な建造物を作り上げるとは・・・
『クラシラス』のギルド職員でも作り上げる事が出来るかどうか・・・。」
「建物を作るよりも岩を作り上げる方が魔力消費が大きいはずなんだが・・・。」
「それよりも暖炉で室温を安定しているのが驚きです。」
「そんな事より食事にしませんか?
そろそろ昼ご飯のはずですし・・・。」
「そうですね、まずは食事をしてから話を聞きましょう。」
「犬達も一緒で良いですか?」
「朝から走りっぱなしでお腹が空いていると思うので・・。」
「わかりました、食事はソラやシロと同じもので良いですか?」
「はい、大丈夫です。」
「それじゃ準備するので少し待ってて下さいね。」
ジンはそう言い食事の準備を始める。
『串焼き』や『焼き鳥』を暖炉で温め直し
スープや煮込み料理を小分けにした小型の鍋も温め
その間に作り置きしたパンを切り分けたりし
準備時間10分後には野営の食事とは思えない料理を3人に振舞う事になる。
オズマ、カラーズ、キースの3人の目の前のテーブルには
『串焼き』と『焼き鳥』が盛りつけられた大皿に
人数分のスープに煮込み料理が並べられており
パンも多めに大皿に盛りつけてありお代わり自由になっていた。
今日はソラとシロは犬達と一緒に暖炉の前で食事をすると言い
『串焼き』と『焼き鳥』を串を抜いた状態で大皿に盛り
水の入った皿やカットした林檎なども一緒に並べられ
犬達は勿論の事、ソラやシロも嬉しそうに食事をしていた。
「僕達も食べましょうか~。
ここでの食事は宿屋のオーナーから教えてもらった料理とか
露店で購入した食材が殆どですが・・・最近は白狼や大狼の肉が手に入って
『串焼き』の味が数段美味しくなってます~。」
「この辺も白狼や大狼が出現してるんですか?」
「はい、最初は野犬が多かったんですが・・・
灰犬や黒犬が現れたと思ったら・・・
数日後には白狼や大狼が簡易小屋を襲撃するようになり・・・
それに最近では・・・『東の森』の方にイヤな気配が・・・。」
「本来であれば草原では滅多に白狼や大狼は現れないのですが
『クラシラス』の周囲でも灰犬の群れが商隊を襲われたという話があり
やはり今年は何かおかしいですね・・・。」
「それに簡易小屋への襲撃は話で聞いた事がありますが
撃退したにも拘らず何度も襲撃に合うというのもおかしいですね。」
「ジンさんの言うイヤな気配というのも気がかりですが・・・。」
ジンにとってはいつも通りの食事であったが
オズマさん達からしたら野営の食事で干し肉や黒パン以外の食事は初めてであり
何より温かい料理が並ぶというのは野営時では考えられないと教えられた・・・。
3人ともマジックバックを所持していたが最低限の食糧を所持し
討伐や採取の事を考えマジックバックの空きスペースは常に確保していると教えられた。
なのでジン達の豊富な食材や食糧は冒険者的には聞いた事が無く
生活重視にマジックバックを使いこなすジンの考えに関心しつつも
野営時に贅沢な食事をするよりも回復を考えポーションを買い込んだり
替えの武器などを買い込み野営の事より生き残る事を第一に考えていると教えられた。
それにしてもソラやシロはいつも通りだが
犬達も満腹したのか暖炉の前で丸くなり仲良く昼寝を始めている。
ジン達は食事を終え作り置きしたポーションや
未解体の野犬や黒犬、灰犬などをオズマさん達に渡しギルドへ納品してもらう。
「ポーションは下級30本の中級50本の回復系に・・・
『風邪薬』を40本の『胃腸薬』を同じく40本をお願いします。
それに追加で未解体ですが野犬が30体に黒犬が20体と灰犬が30体もお願いします。」
「こちらからお願いしたポーションですが結構な数を調合しましたね。」
「あの白狼と大狼も討伐したと聞いたんですが・・・?」
「白狼と大狼は解体し調理しちゃいました。
毛皮がありますがギルドで買い取りしますか?」
「毛皮の数はどれくらいありますか?」
「白狼が30体に大狼が42体ですね。
今日討伐した白狼や大狼は未解体で数に入れてませんが・・・。」
「それでは解体した分の毛皮をギルドに納品しますのでお願いします。」
「確かにこちらが今回の納品を書き記した証明書です。」
オズマさん、カラーズさん、キースさんの3人は証明書の数に不備が無い事を確認し
ジンに渡す物、ギルドに渡す物、控えの証明書の3枚に目を通し
不備が無い事と納品した商品の報酬を後日渡す事を確認し
犬達が昼寝から目覚めたら『クラシラス』へ急ぎ戻る事になる。
そして、3日後に再び戻る事を確認しオズマさん達は帰って行った。




