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猫と旅する漂流者  作者: 與吉
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雪原を駆ける。

雪積もる草原で簡易小屋で暮らし始めて30日目

ジン達は白狼や大狼の襲撃の度に『土壁』を『岩壁』にし

さらに『岩壁』も高さを2mから3mに嵩上げし

厚さも1.5mから2mに補強し強固になった事で

住居部である巨大岩も大幅に改装し2階私用から4階仕様になり

『岩壁』3mから草原や『東の森』を見渡せる様になった。


「それにしても草原の積雪量が増した気がするね。」

『ジンは雪が積もっても大丈夫でしょ?』

『そとさむそう・・・。』

「まぁ、『岩壁』から白狼や大狼を倒せるし

魔法で雪原に足が嵌まる事は無いけどさ・・・。

本来なら道具屋で『輪樏わかんじき』を購入するつもりだったし

まさか魔法で雪原を移動出来るとは・・・。

それに足元に魔力のフィールドを形成するやり方は初めて知ったけど維持が難しい。」

『慣れれば空中も駆ける事も出来るよ~。』

『おぼえたいけど・・・そとにでたくない~。』

「雪の上を駆けるより空を駆けるのは嬉しいかも。

まぁ、魔力の消費が激しいのは修練不足かもしれないし・・・

今は実戦で修練しながら魔力を抑える事を覚えよう。

雪や空を駆ける事が可能なら水の上も移動可能だろうし・・・

修得次第では移動範囲向上に繋がるはず!」

『魔力操作はジン次第だよ。

春になればクロにも教える事が出来るし

そうすれば川を越えるのも山を越えるのも数段落になるはず~!』

『おぉ~、おもしろそう~。』

「そっか、この魔法は多様性に優れていいるのか

それでこの魔法の名前は何て言うの?」

『さぁ~、『魔力を纏う』のと一緒で名前の無い魔法だよ。

魔法というより魔力操作で生まれた感じなのかな?

だから『無名』の魔法・・・だたし『無名』を知る人はあまりいない。』

『しらないまほう?』

「『無名』か・・・魔力操作から生まれた魔法なのか。

まさか『魔力を纏う』のにも名前が無いとは・・・知らなかった。」

『攻撃魔法でも無いしスキルとしても確立した魔法じゃないからね。

はっきり『火魔法』とか『水魔法』という概念が無いし

ギルドにも魔法の詳細を知ってる人はいないんじゃないかな?

それでも魔力でフィールドを形成し足場を創れる人はいると思うけど

魔力消費が激しいから修得しようとする人はいないと思うよ。』

『おぼえればたのしそうなのにね~。』

「道具屋で『輪樏わかんじき』があれば雪の上でも移動出来るし

今日ここに来るオズマさん達は犬ぞりで来る筈だから無理に修得する必要は無いか・・・。

それにしても魔力にこんな使い方があるとは・・・

ソラの一言で新しい魔法を修得した感じがするよ。」

『ジンの『魔力を纏う』の考えから思いついただけなんだけど

まさか本当に魔力の足場を作り移動する事が出来るとは・・・こっちの方が驚きだよ。』

『うんうん、おどろき~。』

「この事はオズマさん達に見せても大丈夫かな?」

『大丈夫じゃない?魔力や魔法は使い方次第だし使いこなせるかは別問題だしね。』

『そそ、べつもんだい~。』


「お、オズマさん達が草原に進入した・・・。」


ジンはMAPを展開し草原にオズマさん達が進入した事を知る。

それと同時に草原や『東の森』の赤マーカーが移動を始める・・・

オズマさん達に接近する者もいれば逆に警戒し離れる者

『東の森』の赤マーカーは様子見をしているのか動かずにいる。


「どうしようかオズマさん達が襲われそう・・・。」

『助けに行くなら早い方が良いんじゃ?』

『すぐいくの?いっしょにいくよ??』

「すぐに行くけどソラとシロは待機ね。

みんなで向かうとクロが寂しがるしね・・・

それに簡易小屋の周りにも白狼や大狼が集まりつつあるし

もしもの時は討伐お願いするね。」

『任せて!』

『まかせて!』


ソラとシロは毛糸装備を身に纏い窓際に立ち周囲を警戒する。

ジンは毛糸のセーターとマフラーと厚手のマントを装備し『火魔法』の魔力を纏ってから


「それじゃ、行ってくる!」

『こっちは任せて!』

『いってらっしゃい。』


ジンはソラとシロを撫でてからオズマさんの元へ急ぐ事になる。

MAPで確認しても赤マーカーが接近しているのが分かる。

襲撃こそされていないようだが赤マーカーが集まるっている事を知る。


ジンは簡易小屋から飛び出しMAPを頼りに駆けだす!

『火魔法』の魔力を纏い防寒しつつ

駆けだす足元には魔力でフィールドを形成し一直線に向かう!!


駆けながらMAPを見ると赤マーカーの襲撃を受けながらも

犬ぞりの速度を落とす事無く移動しているのが分かる。

何より赤マーカーを確実に減らしながら移動している所を見ると

オズマさん達3人は凄腕の冒険者だったと知る事になる。


ジンがオズマさん達と合流した時にはMAPには赤マーカーの反応が無く

討伐した白狼や大狼をマジックバックで回収しているオズマさん達の姿だった。

なにより襲撃されたにもかかわらず3人ともニコニコしており

ジンが不思議そうな顔で出迎えていると


「やぁ、ジンさん久しぶり!

白狼と大狼が大猟ですよ、これで暫らくは贅沢出来ます!!」

「白狼は毛皮はギルドでも高値で取引されていて

3人で山分けしても結構な報酬が期待できますよ!!」

「冬期間しか見かけない白狼や大狼がこれ程いるとは・・・

近年では有り得ない事なんだけど・・・今は嬉しいと考える事にします!」


どうやら白狼と大狼はオズマさん達にとって嬉しい襲撃であり

毛皮を確保できた事が話の内容でもわかるように報酬も良いみたいだった。


「久しぶりです、あの白狼や大狼の襲撃はあまりないんですか?」

「そうだね、草原ではあまり見かけないね。

『東の森』では白狼や大狼は見かけるけど・・・これほどの数は無いな。」

「確かにギルドでも1度に持ち込まれたとしても2~3体のはずだし

集団で襲撃とかは聞いたことありませんね・・・。」

「黒犬や灰犬と違い群れて行動はしますが

集団で襲撃するというのは・・・ギルドでも聞いたことありませんね。」


「そうなんですか?

何度も簡易小屋で襲撃を受けていたんですが・・・

『土壁』を破壊され何度も修復を繰り返して来たんだけど・・・。」


ジンの何度も襲撃を受けたという話を聞き

オズマさん達はマジックバックに白狼と大狼を収納している手を止め


「それは群れて襲撃を受けたという事かな?」

「最近毎日の様に襲撃を受けて簡易小屋も改修を繰り返してましたし

今もソラとシロが簡易小屋を護って貰ってますが

白狼や大狼が簡易小屋の周囲にいると思います。」

「それは大丈夫なの??」

「それならすぐに戻らないと!」

「大丈夫ですよ、ソラもシロも僕より強いですし~。」


ジンがニコニコしながら話すとオズマさん達は

疲れた顔をしながら黙々とマジックバックに白狼と大狼を回収していく。

ジンは周囲を警戒しながらMAPを展開し簡易小屋の状況を確認すると

赤マーカーの反応が消えているのを確認し「ほっ」としてると

ソラが討伐した白狼と大狼を回収しているのを知り

「やはり僕が1番弱いかも・・・」と呟くのだった。


「それじゃ、白狼と大狼を回収し終えたから簡易小屋へ行こうか!」


ジンも犬ぞりに乗り簡易小屋へ向かう。

雪原を駆ける犬ぞりは寒さよりも見た目以上に速度がある事に驚き

ジンは『火魔法』の魔力を纏う事を忘れながら簡易小屋へ戻る事になる。


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