『土壁』よりも堅甲にし。
ジン達が簡易小屋20日後が過ぎた頃・・・
簡易小屋の周辺の草原や『東の森』での赤マーカーが増加しつつあった。
1日数回の灰犬達の襲撃は『土壁』でも耐えられたが
灰犬や黒犬のよりも巨大な白狼や大狼が興味本心に『土壁』に攻撃し
『土壁』を破壊した為に簡易小屋2階の巨大な岩の上から
ソラとシロが魔法で狙撃し動きを阻害し
ジンが簡易小屋から飛び出し群れを蹴散らす毎日になっていた。
ジンも狼たちの襲撃によりポーション作成よりも
1日の大半の時間を『土壁』の修復や狼達の討伐をし
ソラやシロは美味しい食糧が増える事に喜び
討伐の度に狼達を解体し『串焼き』や『ステーキ』に調理する。
ジンが調理をする為にソラとシロが『火魔法』の魔力を纏い『土壁』の修復する。
防寒の『火魔法』の魔力の纏いはソラから教わり
狼達との戦いでジンが実践で修得し
シロも『土壁』修復をし修得していたが
ジン・ソラ・シロは纏いで寒くないはずなのに毛糸のセーターを着込み
完璧な防寒装備で外での活動をしていた。
ソラとシロは全身毛糸のセーターでもこもこになり
毛糸の靴下とマフラーも装備し完璧な冬仕様になっていた。
このソラとシロの毛糸装備は『クラシラス』の道具屋で購入した。
テイム専用装備という事でなかなか売れずにいたので低価格で数セット購入した。
毛糸のもこもこ装備は簡易小屋での生活をする上で常時着込み
お風呂とトイレの時以外は必ず着込み冬期間の制服と化していた。
その為1日に数回『生活魔法』で汚れを落とし綺麗にしていた。
「それにしても毎日の襲撃でポーション作成が出来ない・・・。」
『毎日『土壁』の修復ばかり・・・。』
『おそとさむい・・・。』
「狼達の毛皮と肉が入手できて嬉しいけど毎日解体ばかりで・・・。」
『狼の『串焼き』と『ステーキ』美味しい~。』
『おいしいよね~。』
「次のオズマさん達が来た時に灰犬と黒犬を買い取りしてもらおう。
狼達の肉の在庫もあるし未解体の灰犬と黒犬達は売り払います。」
『アイテムボックスにも『串焼き』や『焼き鳥』もあるし
灰犬と黒犬はギルドに全売りしちゃおう~。』
『さむいのはきらいだけど・・・
おいしい『くしやき』はすき~。』
「白狼や大狼は討伐して食してみたけど・・・
次は黒熊や大猪の肉が気になるね!」
『美味しいのかな?』
『おいしいの?』
「んー、美味しいらしいけど白狼や大狼よりも強敵の黒熊や大猪相手に
『土壁』が耐えられるかな?耐えれないなら簡易小屋も危ういね・・・。」
『それもそうか、危ない事は避けましょ。』
『さけましょ~。』
「それで『土壁』の修復はどうなっているの?
ぱっと見で言えば『土壁』が分厚くなった??」
『そうだね、元の『土壁』の厚さが1mだったけど
今は『土壁』の厚さを1.5mになってるし
何より壁の構成を固めた土より岩にしてあるしね。』
『かっちかちにしてある~。』
「それで『土壁』が最初の頃より色合いが変わったのか・・・
『土壁』で防壁を作成したけど・・・
『土魔法』的には『岩壁』で防壁を作成していたのか・・・
僕も防壁を作る時は最初から『岩壁』を使用した方が良いのかもな~。」
『消費魔力が増えるけど防壁が数段堅甲になるし
襲撃にも耐えれる防壁作りには必須かもね~。』
『ぼうへきつくりすき~。』
「襲撃されても耐えれる簡易小屋作りは難しいね。」
『寒くなく美味しい食事があれば問題無し!』
『おいしいはせいぎ!』
「攻撃に耐えれる建物なら夜もゆっくり寝れるんだけどね。
それとお風呂は必要!食事は買い込めば問題無し!!」
『露店の『串焼き』と『焼き鳥』があれば生きていける!』
『『くしやき』すき!』
ジンはソラとシロを撫でつつ頷くのだった。
野営時に美味しい食事とお風呂に加え安心して寝れる状況に満足していたが
冒険者ギルドで活動している冒険者の野営時の現状を知らずにいた。
大抵の冒険者は野営時では食事は携帯食で済ませ
寝る時も交代で見張りを立て眠る事になる。
もちろん宿屋の時の様にお風呂は無しという・・・。
一部の冒険者たちはジン達の様に『土魔法』で建物を建てる者もいるらしいが
お風呂を作り快適な野営ライフをする者は・・・冒険者ギルドには皆無なのだが・・・。
この日のジンはMAPを展開しながら晩酌し
簡易小屋の周囲の状況や『東の森』の周囲に加え
『クラシラス』の周囲もMAPを拡大し細かく調べていた。
その中で夜中にも関わらず『東の森』で動き回る赤マーカーがいたり
それ以外にも『東の森』で集団で群れている赤マーカーがいたり
それよりもジン達以外にも『東の森』で野営しているのが確認できた。
冒険者はジン達よりも『クラシラス』よりに野営暮らしをしているみたいだった。もえずらい
見た感じ赤マーカーの姿も無くジン達の簡易小屋よりも安全そうであったが・・・。
ジンは寝る前に簡易小屋の各階の暖炉に薪を投入し
就寝中に暖炉の火が消えない様に心掛ける事になる。
最後に寝る前に地下への階段を『土魔法』で塞ぎ
『岩壁』を破壊されても大丈夫な対策をした。
簡易小屋は巨大な岩を模した作りになっていたが
扉と窓に煙突以外は巨大な岩の硬さを用いた建物であり
巨大な岩を破壊可能な魔物がいない『東の森』』では破壊不可能な砦となっていたが
壊されないとわかっていても万全にしなければ安心できないようで
ジンは毎日暖炉に薪を投入し階段を塞ぎ眠る様にしていた。
こっそりソラが『岩壁』を含む簡易小屋の周囲を『魔法障壁』で囲い
ジン達を護っている事を誰も知る由も無かった・・・。
それと『東の森』が1つの反応がゆっくりと簡易小屋へ近づくのだが
ジンを始めソラやシロが気が付く事は無かった・・・。
1日数メートル近づき・・・そして、動きを止め・・・。
そして、ジン達がその反応を知るのはオズマさん達が簡易小屋へ到着した夜になってからだった。




