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猫と旅する漂流者  作者: 與吉
29/90

クロは『冬眠』しソラとシロは暖炉の前で丸くなる。

『東の森』の手前での簡易小屋生活10日後・・・

簡易小屋は『土壁』に囲われた堅甲な護り重視の砦化になりつつあった。

高さ2mの幅1mの『土壁』は灰犬や黒犬の襲撃を防ぐ盾になり

『土魔法』で作られた簡易小屋は見た目地上2階の巨大な岩であった。

巨大な岩には扉と数か所の窓があり近づかなければ人工物には見えない作りになっていた。


本来はクロの為に地下に『冬眠』用の部屋を確保する為に

『東の森』の手前まで来ていたのだが快適に冬期間を過ごすにあたり

防衛面事を考え防寒麺の事を考えながら簡易小屋を作っていたら・・・

小型の砦という名の要塞と化していた・・・。


しかも、簡易小屋の地下へは緩やかな通路を通り

ジン達の住居や簡単な倉庫兼仕事部屋があったり

クロ専用の寝室があったり・・・

何より草原で生い茂っていた薬草を一部ではあるが

土ごとアイテムボックスに保管し地下2階の部屋で自家用に栽培していた。

部屋の広さは高さ3mで20mx20mの部屋で暖炉もあったが

光りと水の確保は『生活魔法』で補いながら薬草の栽培をしていた。


簡易小屋は地上部の巨大な岩での生活はオズマさん達が来日した時しか使わず

冬期間中は地下1階で生活をしつつ

地下2階の薬草の世話をしたり

地下3階の『冬眠』中のクロを撫でたりしていた。


ソラとシロはというと地下生活にも順応し暖炉の前で仲良く昼寝をしたり

クロの側で一緒に眠っていたりしていた。


ジンも住居が完成してからは2~3日はゆっくり身体休めをしていたが

地下3階のクロの寝室が完成して数日後『冬眠』が始まり


『そろそろ眠るね・・・。』

「了解、僕らは初めての『冬眠』だから

何かあれば呼べばすぐ行くし起きるまで側にいるからね。」

『ん、ありがとう・・・。』


クロはそう言いながら地下3階の『冬眠』用の部屋へ向かう

ソラとシロはクロに付き添いながら地下3階へ向かい

クロが布団に入り『おやすみなさい・・・。』と声をかけながら

クロは静かに眠るのだった・・・。


『おやすみ~』

『また、はるに~』


ソラとシロはクロに声をかけてからジンの元へ戻るのだった。

クロの部屋というか簡易小屋の地下部分は暖炉により冬期間と思えないほど暖かく

地上部へ出なければ春や夏の服装で過ごす事が可能だった。

それでも地下2階の薬草畑の暖炉の前は昼寝の定位置となり

暖炉前には『土魔法』でソファーを作り毛皮の敷物が敷かれていた。


ジンもポーション作成時は地下1階の仕事部屋で調合し

調理こそ地下1階で行っていたが食事に関しては薬草畑の暖炉前で食事をしていた。


街で生活していた時によりも時間の流れが緩やかな感じで

ジン達は日課だった朝錬は休みがちになっていたが

簡易小屋の生活では『生活魔法』を常時使用し

暮らしやすさを求める為に『土魔法』で地下部分を拡張し補強を施していく。

地下にお風呂を作りはしたが地上部にも露天風呂を作り

ここでの暮らしを街以上に快適にし

宿屋以上に住みやすい環境を作り

そして、定期的に簡易小屋に襲撃する灰犬や黒犬を討伐したり

定期的に新鮮な肉を確保しジンは『串焼き』の下拵えをし

ジンのアイテムボックスには『串焼き』が大量にあるのだが

簡易小屋の生活が始まりソラやシロの食欲は衰え知らずで

1日3食必ず『串焼き』や『焼き鳥』を食べ

それに加え晩酌時にも『串焼き』や『焼き鳥』を酒の肴にし

灰犬や黒犬の肉はジン達にとっては大切な食料となっていた。


暫らくすると簡易小屋は雪景色になり

地上2階の窓の外は雪が積もり見るからに寒そうであった・・・。

ソラとシロは外の雪を見る『『さむい~』』と言って地下2階の薬草畑に戻ってしまった。

ジンはMAPで周囲を警戒しながら灰犬や黒犬の群れがいないかを調べ

簡易小屋の周囲に危険が無い事を確認し


「今日は暖炉の前でゆっくりできそう。」


ジンは各部屋の暖炉に薪を投入し簡易小屋の室温を安定させ

ソラ達が昼寝をしている薬草畑へ向かうのだった。



簡易小屋地下2階の薬草畑は『胃腸薬』や『熱さまし』など

ジンがギルドへ卸しているポーションの材料とは違い

冬期間中に調合しながらポーションの効能を向上させる為の

試験的な薬草が多種多様に薬草畑に生い茂っていた。


食べられる野菜などは苗も種も無く育てる事は無理であったが

この地下での薬草畑が効率よく栽培できればと考え

露店で野菜の苗の購入をする必要があるなと考えていた。

どういう訳か収穫した薬草は数日後には新たな薬草が生い茂り

無限薬草採取が可能になったが原因が分からず仕舞いだったが

採取した薬草に問題無い事が『鑑定』で証明されていたので

ジンは毎日一定数のポーション作成をし

冒険者生活時よりも大量のポーションを調合する事になり

簡易小屋生活でジンはポーション屋としての実力を向上する事になる。


ソラとシロは日長一日暖炉の前で昼寝をしていたが

昼寝にも飽きていた頃からソラとシロは地下2階の拡張作業を始めていた。

それは『土魔法』で小さなトンネルを掘るというものだったが。

トンネルの広さがソラやシロの身体に合わせて掘られており

幅30cmの高さ50cmの通路なのでジンには入る事が出来ず

ジンがトンネルの長さを知ったのは偶然MAPを展開した時に

ソラとシロの新たに作ったトンネルがMAPに表示されていたからだった。

ジン的にはトンネルの長さは把握できても用途が分からず

何故にトンネルを掘っているのか分からず仕舞いであった。


「まぁ、地下室の拡張見たいだと考えれば・・・分からなくも無いか。」


ジンも『土魔法』で簡易小屋や地下室を作るのは好きだし

時間を忘れて魔力枯渇ギリギリ仕事をする事が多かった為に

魔力枯渇で「トンネル内で倒れなきゃいいが・・・」と思うジンであった。



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