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猫と旅する漂流者  作者: 與吉
28/90

『東の森』へ移動。

次の日は宿屋のオーナーから追加で調理済みの料理を受け取り

ソラとシロには毛糸のマフラーで着飾り

クロの甲羅には毛皮のマントをし

ジンは革の上下に厚手のマントと毛糸のマフラーと手袋をし

冬季装備で冒険者ギルドへ向かうのだった。


『クラシラス』は秋も終りということで肌寒い日々が続いていた。

露店では『串焼き』や『焼き鳥』よりも温かいスープの露店があったり

身体を温める料理が増えている感じがしていた。

ジンも鍋で各スープを小鍋で購入したり

道具屋と雑貨屋では簡易スープを購入していた。


ジン達が冒険者ギルドに到着し中に入ると受付嬢達が事務仕事をしていた。


「おはようございます。」

「おはようございます、これから森へすぐ向かいますか?」

「はい、準備完了です。」


ジンはクロの上でまったりしているソラとシロを撫でながら答える。


「それではジンさんと同行するギルド職員を呼んできますね。」

「あ、はい。」


そう言うと受付嬢は奥の部屋へ行き

冒険者3名と共にジンの前にやってきた。

3人とも革鎧を装備し腰には片手剣と楯があり

ジンよりも冒険者風な装いをしていた。


「こちらが冬季間中にジンさんの簡易小屋を訪ねる3名です。

3人ともギルド職員ではありますが元ランクCの冒険者です。

右からオズマ、カラーズ、キースです。」

「はじめまして、オズマです。

ジンさんとは何度か解体スペースで顔合わせていると思いますが・・・。」


ジンは何度か解体スペースへ行っているが・・・

首を傾げ解体スペースのギルド職員を思い出そうとして・・・挫折した。

首をふりふりと横に振り・・・「ごめんなさい・・・。」と呟くのだった。


「・・・はじめまして、カラーズです。

オズマと一緒で解体スペースで解体要員務めです。」

「同じく、キースです。

2人と同じく解体要員です、ジンさんは度々獲物を持ち込んで聞くるので覚えてます。」


2人の顔を見ながら・・・「だめ・・・覚えて無いや・・・。」

その一言でオズマ、カラーズ、キースは少しだけ凹むのだった。

受付嬢はジンとオズマ、カラーズ、キースの4人のやり取りを面白げに見つめていた。


「あの顔合わせはその辺でいいですか?

それでジンさんは『東の森』の入り口で冬を越えるということですが・・・」

「はい、街を出て草原を通り『東の森』の手前で冬を越す予定です。

小冊子の地図で言うと・・・この辺です。」


ジンはギルドから渡された小冊子の地図を指さし

冬季間過ごす予定の場所を受付嬢とオズマさんらに教えるのだった。

受付嬢は別の小冊子の地図のページにジンの指さした場所に印をつけ・・・。


「なるほど・・・馬車で半日の距離かな?」

「そうですね、今回はクロに騎乗していくので半日はかからないはず。」

「あのあまり速く移動されますとオズマさん達が追いつかれない可能性が・・・。」

「え、馬か馬車で追いかけてくるんじゃ??」

「一応、馬車で追いかけるんですが街道以外を走る訳ですから

通常より速度が落ちる訳で・・・

出来れば後ろを気にして移動してもらえれば・・・

ギルドとしても大変助かるんですが・・・。」

「まぁ、それについては大丈夫だと思います。

それと冬季間はどうやって森の入口まで移動するんですか??」

「冬季間の移動は犬ぞりを使用します。

犬型や狼型をテイムした冒険者が冬季間限定で馬車の代わりに活躍します。」

「犬ぞり・・・ですか。初耳です。」

「雪原では馬車よりも犬ぞりの方が利用者も安心しますし

何より雪降る中では馬達も寒さに凍えて馬車を引く事が出来ません。

月1でジンさんの簡易小屋へ訪ねる時も犬ぞりで行きますので

簡易小屋の方も犬ぞりが侵入できる入り口があれば助かります。」

「犬ぞりの入口か・・・それは簡易小屋を作る時にでも・・・。」

「そうですね、その時はよろしくお願いします。

それではオズマさんお願いします。

カラーズさんとキースさんは街から簡易小屋までの道筋をお願いします。」

「「「はい、任せてください。」」」

「それじゃ、行きましょうか~。」


ジンは受付嬢に手をふりクロに騎乗する。

ソラとシロは肩掛けバックに入り頭を出している。

暫くするとオズマさんらが馬車に乗りギルド前にやってくる。


「それじゃ、『東の森』の入口へ向かいましょうか~。」

「はい、お願いします。」

「それではジンさん春にまた会いましょう。」

「はい、また!」


ジンはクロの甲羅を撫でながら「それじゃ、行こうか~」と声をかけ

冒険者ギルド前からゆっくりと移動を開始する。

ソラとシロは受付嬢に『にゃー』と『わん!』と鳴くと

受付嬢は嬉しそうにソラとシロに手をふるのだった。

移動を開始したクロの後ろにはオズマさんらが乗る馬車がいる。


『クラシラス』の街中ではゆっくり移動していた

クロは街を出てからはジンの唱えた『身体強化』と『速度強化』の効果と

ソラの『魔法障壁』により高速移動と移動中の体温の低下を抑え

クロは目的地まで一直線に移動する事になる。

もっともオズマさん達を振り切ったことに気が付き減速したのだが・・・。

『身体強化』と『速度強化』に『魔法障壁』が加わる事により

草原でも街道並みの速度になり馬車を振り切ったようだ。


ジン達は一度戻りオズマさん達の乗った馬車を迎えに行き

今度は馬車と並行するように『東の森』の入口へ移動するのだった。


時間的に数回の休憩をし目的地へ到着したのは昼過ぎだった。



最初にジンが簡易小屋予定地で始めたことは『土壁』で周囲を囲み

安全な場所の確保と安心して昼ご飯を食べれる場所の確保だった。


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