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猫と旅する漂流者  作者: 與吉
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薬草採取の3日目と戦闘と。

草原での薬草採取3日目ジンは簡易小屋を解除し

ジン・ソラ・子犬は日課の朝錬をし朝食後に街へ向け歩き出していた。

ソラと子犬はジンの少し前をトコトコと歩き時折ジンの方を向きながら歩いていた。


「今日は薬草採取を最低限にして街へ向け移動するからね~」

『わかった~』

『わん!(わかった)』


ソラはコクコクと頷きながら返事をし

子犬は元気よくしっぽを振りながら返事をした。

ジンはMAPを展開しながら街を目指していたが

街までの通行ルート上に3ヶ所の薬草採取場所があり

その中の1つに赤マーカーの光源が確認できた・・・。


「このまま歩いて行けば・・・

昼過ぎには目視で赤マーカーの正体が分かるかもしれないけど・・・」

『どうかしたの~?』

『わん?(どしたの?)』


ジンの呟きをソラや子犬が後ろを向きながら聞いてきたので


「んー、街へ向かう前に戦闘に突入するかも??」

『この先に何かいるのね・・・』

『くーん?(なにか・・?)』


子犬はよくわからない感じだったので


『ジンにはこの先に何がいるかを分かるんだよ~』

『わん!(すごいなぁ)』

『それで危険は無いの?

子犬もいるんだし戦闘を避けても・・・』

「今のところ昼頃には何がいるか目視で確認出来る筈・・・

『野うさぎ』なら戦ってもいいけど・・・

『野うさぎ亜種』なら遠回りになっても回避するよ」

『それで反応の数は?』

「今現在で3つ確認出来る・・・」

『『野犬』や『黒犬』の可能性もあるのよね・・・

その時はどうする?子犬と同種の可能性もあるけど・・・』

「向かってきたら戦うよ・・・

子犬の同族であっても向かってくるなら迎え撃つだけだよ

それに子犬は家族だし渡さないよ!」

『わんわん!(じんのそばがいい!)』

『この子はジンの側がいいってさ~』


ソラは子犬の言葉を通訳して教えてくれた。

ジンはニコニコしながらソラの話を聞き「そっか~」と呟くのだった。

暫らくしてから1つ目の薬草採取場所に到着し

ジンは果物をカットし小皿の盛り付けたり

ミルクの小瓶を取り出し小皿に注ぐと

ソラや子犬が嬉しそうにミルクを飲み始める。

ジンは果物を食べながらMAPを確認し赤マーカーの反応方向を凝視していた。


「んー、距離的に目視での確認は無理か・・・」

『んー、向こうにいるの~?』

『くーん?(むこう?)』


ジンの凝視している方向にソラと子犬が『ジー』っと見つめている。

暫らくするとソラと子犬は何も見えなかったのか首を振り


『何も見えないけど・・・

何かがいるのは分かる・・・

数にして3つ・・・強いのか弱いのかは分からないけど・・・』

『わんわんわん!(なにかいるね・・・)』

「そっか、何かいるのは分かるのか・・・

ソラと子犬が優秀なのか離れた位置の反応まで分かるとは・・・」

『それでどうする?このまま薬草採取するの??』

「とりあえず、薬草を少しでも採取するつもり・・・

薬草10本1束を2組は採取するつもりだから

ソラと子犬は周囲の警戒をしてもらえるかな?」

『了解、任せて~』

『わん!(まかせて)』


ソラと子犬はミルクを元気よく飲み始め・・・

小皿のミルクが無くなるとジンの傍まで来て


『美味しかった~』

『わん(おいし~)』

「ミルクはもういいの?」

『うん~周囲の警戒するね~』

『わん(けいかいする~)』

「そかそか、それなら僕も薬草採取するか~」


ジンは果物の盛りつけられた小皿をアイテム内に保管し

ソラと子犬を撫でながら「警戒よろしくな~」と声をかけ

薬草採取を開始するのだった。


ソラはジンが薬草採取を黙々とこなすのを見てから

子犬と一緒に何かの反応する方向を『ジー』と見つめていたが

距離的に大丈夫と思いソラは子犬と一緒に魔力の修練を始めるのだった。

ジンはソラと子犬が修練をしているのを横目で見ながら

一応MAP展開し視界の片隅でチェックしながら薬草採取をしていた。


赤マーカーは3つ目の薬草採取場所から移動してはおらず

薬草を食べているのか・・・もしくは、棲み処が採取場所にあるのか・・・

こればかりは実際に接近して確かめるしかないのだが・・・


ジンが薬草10本1束を2組採取し終えた頃

ソラは魔力枯渇でダウンした子犬の介抱をしていた・・・。


『大丈夫~?』

『くーん(ふらふらする~)』

『魔力枯渇状態だから魔力が回復すれば大丈夫~!』

『くーん(わかった~)』


ソラと話をしていた子犬は暫らくすると静かに眠り始め・・・。

ソラは子犬の側に座り『ゆっくりおやすみ~』と話しかけるのだった。

ジンは薬草の束をアイテム内に保管してから

眠っている子犬を肩掛けバックに入れてから再び歩き始める。


「それじゃ、街へ向け移動しようか~」

『おぅ~、子犬が起きないようにゆっくり行こう~』

「そだね、慣れない魔力の修練での魔力枯渇だろうし・・・

最初は僕も魔力枯渇はきつかったなぁ・・・」

『子犬の場合・・・魔力枯渇ばかりじゃない気がするけど・・・』

「やはり慣れない環境とか?」

『慣れない環境もだけど・・・色々頑張りすぎているのかも』

「そっか、子犬に無理をさせているのかもなぁ

もう少し慣れていけば大丈夫なのかもなぁ」

『慣れるというかジンは子犬の事を溺愛しすぎ・・・

このままいくと甘やかしすぎです・・・』

「そんな事は無いよ、ソラと同じくらい大事にしているだけなのに」

『はぁ、大事にされているのは分かるけど

甘やかしすぎるのはダメだからね!』

「了解です・・・」


その後、2つ目の薬草採取場所で子犬が目を覚まし

少し早めに昼ご飯を食べてから薬草を10本1束で3束を採取し

再び魔力の修練で子犬が魔力枯渇で肩掛けバックで運ばれる事になる。


そして、3つ目の薬草採取場所へ向かう・・・

そこでジン達が採取場所で薬草を食する『野うさぎ亜種』と『野うさぎ』を目撃し

子犬が目を覚まし『わん!』の声で『野うさぎ亜種』や『野うさぎ』がジン達の存在に気が付き

3匹6つの目がジン達を捉えたと思ったら・・・勢いよくジン達に向かって跳ねてきた!!

ドーン!!ドーン!!!ドドーン!!!!

3匹が確実にジン達を追い詰める様に囲み頭突きを仕掛けてくる。

ジン達は『身体強化』『速度強化』を唱えながら攻撃を避けていく。


「魔法で強化すれば攻撃を避ける事は可能だね!」

『どうする倒す?それとも逃げる??』

『くーん(なになに??)』

『今戦闘中だからバックから出ちゃダメだよ~』

『わん(わかった~)』

「子犬はバックから出ちゃ危険だし・・・

一撃で3匹を倒すしかないか・・・・」

『サポートするからジンは全力で攻撃して~!』


ソラはジンと自身の周囲に『魔力障壁』を展開し

『野うさぎ亜種』や『野うさぎ』の攻撃に備える事になる。


ジンは左右の拳に魔力を纏い『野うさぎ亜種』に向かい攻撃を仕掛ける。

ジンは頭突きを避けてから『野うさぎ亜種』の横面へ『ドゴッ!』と殴る。

殴られた『野うさぎ亜種』は『ゴキッ!』と鈍い音と共に崩れ落ちる・・・。

続けざまに『野うさぎ』2匹も攻撃を避け攻撃をし

『ドゴッ!』『ゴキッ!』『ドゴッ!』『ゴキッ!』

ジンの攻撃は『身体強化』『速度強化』に加え

左右の拳の魔力の纏いと『格闘』スキルの攻撃力向上により

普通では有り得ない一撃必殺の攻撃力にて瞬殺してしまっていた・・・。

その証拠に戦闘後のジンは魔力枯渇ギリギリまで魔力を消費し

『野うさぎ亜種』や『野うさぎ』2匹をアイテム内に保管し

「はぁはぁはぁ」と息を切らせながら座りこんでしまった。


「疲れた・・・この戦い方は連戦無理だな・・・」


ジンは座った体勢のまま横になり草原の真ん中に大の字で横になるのだった。

子犬は肩掛けバックから飛び出しジンの顔をペロペロと舐めまわす。

ジンは子犬が甘えてきたので抱きしめながら


「大丈夫だったか~戦闘終了したからもう大丈夫だぞ~」

『ジンの側が一番安全だから~』

『くーん(だいじょぶだったの~)』

『ジンは強いし負けないよ~』

『わん(つよい~)』

「少しだけ眠るけどお願いしていいかな・・・・」


ジンはそう言うと子犬を抱きしめながら静かに眠り始める・・・。

子犬はジンに抱かれながら再び眠り始め

ソラは眠り始めるジン達を眺めながら周囲の警戒を始めるのだった。

いつでも『魔力障壁』を展開出来る様に

何より襲撃からジン達を護る様に

ソラは周囲の警戒を怠らずにいた・・・。


『クラシラス』までもう少しという距離で休憩という名の休息を取り

ソラは今日はここで野営かなと思いはじめていた。

薬草採取3日目も薬草10本1束を6束採取し

『野うさぎ亜種』1匹と『野うさぎ』2匹を撃退成功。

ジンは魔力枯渇でその場でダウン・・・

日々の修練で魔力操作が向上したはずが

実戦になると過剰に魔力を消費し

『身体強化』『速度強化』に加え

左右の拳に魔力を纏ったのは良いのだが

過剰な魔力消費で一撃の攻撃力が向上したのは予想外の事だった。


一撃で『野うさぎ亜種』を倒した事は良いのだが

攻撃3回で魔力枯渇というのは実戦向きとは言えず

眠りこむジンや子犬を見つめながらソラは『明日からも修練必須だね~』と呟くのだった。

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