美味しい『うさぎ』と新たな『うさぎ亜種』。
まず、最初に『野うさぎ亜種』の肉は絶品だった。
宿屋のオーナーにお願いし人数分の『野うさぎ』料理を調理してもらったのだが・・・
美味しさのあまりジンやソラだけじゃなく
『シオン』さんや『アロズ』さんまで『野うさぎ』のステーキをお代わりし
それを見たギルドマスターの『ローランド』やオーナーまで追加でステーキを食べ始め
巨大な『野うさぎ亜種』の肉は残り6割まで減らすのだった・・・。
「美味しかった・・・『野うさぎ』とは違う肉汁たっぷりで・・・あれはヤバいな。」
「これだけ美味しいなら『野うさぎ亜種』を専門で討伐パーティーが現れるかも・・・。」
「それよりもオーナーの料理の腕が際立つ結果になった様な・・・。」
「すげー美味しかった。『野うさぎ』ハンターになってもいいかも♪」
『にゃーにゃー(『野うさぎ』美味しかった~)」
「ソラも美味しかったか~」
この日ばかりは『ローランド』も食い過ぎで帰る事が出来ず
ジン達と同様に宿屋に宿泊する事になる。
『シオン』さんや『アロズ』さんも同様に食い過ぎで
早々に部屋に戻り膨らんだ腹を抱える様に眠る事になる。
ジンは今日討伐した『野うさぎ亜種』の事を考え
ベッドに横になりながらMAPを展開し
今日「野うさぎ亜種」を討伐した付近を見ていると・・・。
「草原には10以上の赤マーカーが点在しているか・・・
この中のどれが『野うさぎ亜種』なんだろ・・・」
『まだ『野うさぎ亜種』がいたの~?』
「いや、赤マーカーだけで『野うさぎ亜種』かどうかはわからないな・・・」
『日中より夜の方が『野うさぎ』がいるのかな??』
「草原での野営は怖いな・・・」
『うん・・・』
「明日からは薬草採取しながら赤マーカーを探してみようか~」
『おぅ~、『野うさぎ』美味しかった~』
「そろそろ寝よう・・・」
『うん・・・・・』
初討伐で疲れたのかジンはソラを抱きしめたまま静かに寝始め
ソラは寝ているジンに「そっと」回復魔法を唱えるのだった。
『今日はお疲れ様・・・』
ソラはジンの心労が少しでも和らげればと思い魔法を唱え
ジンの寝顔に癒されながらソラは眠るのだった。
次の日からのジンは薬草採取をしつつ積極的に討伐を行うようになり
少しずつではあるがLvUpをし初心者冒険者でありながらLv15になっていた。
冒険者ギルドとしてもジンのランクアップを考えていたが
ジンはギルドの薬草採取の依頼しかしない為にランクアップ不可の状態になっていた。
ギルドではランクアップしてもらいたいが
ジンとしてはランクアップに拘りが無く
3日間薬草採取や討伐をし1日休日をするというローテーションで過ごしていた。
休日には宿屋のオーナーから『料理』を教えてもらったり
『シオン』さんや『アロズ』さんから『解体』を教えてもらったり
それと同時に『野うさぎ』の毛皮や肉が大量にアイテムに保管していた。
宿屋の肉はジンが担当し宿泊費代わりにオーナーに渡していた。
何故か冒険者ギルドのギルドマスターの『ローランド』が3日おきに宿泊をし
『野うさぎ』料理を満足いくまで食べて帰るという日課が出来ていた。
ジンはLv15になりスキルポイントが14に増えた事により
新たに『土魔法』を修得し『土壁』で簡易小屋を作り上げる事になる。
熟練の冒険者になるとイメージのみで建物を立てる事が可能になるという・・・。
それ以外には『ゴーレム作成』を修得しているのだが・・・
なかなかイメージ通りのゴーレムが作れずに断念していた。
「『土壁』での簡易小屋作りはもう少しイメージを膨らませるとして・・・
『ゴーレム作成』については粘土を使って練習かな・・・。」
『ジンはどんなゴーレムを作りたいの~?』
「騎乗可能なゴーレムかな・・・もしくは、馬車を引くゴーレム!」
『ジンは馬車を買うの~』
「そだね、この街も好きだけど色々な場所へ行ってみたいし
色々美味しい物を食べてみたいしね♪」
『美味しい物はいいね~♪』
「オーナーから料理を教えてもらっているから
野営時にも美味しい料理を期待してね♪」
『楽しみ~』
ジンは『野うさぎ亜種』討伐後から『クラシラス』を離れ旅をするという事を考えていた。
道具屋から調理道具一式を購入したり
オーナーから教えてもらった調味料を譲ってもらったり
『野うさぎ』の毛皮で敷物やマントを作り
野営時でも宿屋の様に快適に寝れるようにした。
次の日からジンとソラは草原へ2泊3日の薬草採取と『野うさぎ』討伐へ向かう。
宿屋のオーナーには3日目に戻る事を告げ
ジン達は食材を買い込み久しぶりに旅気分で草原へ向かうのだった。
冒険者ギルドには修練を兼ねて野営をする事を教えてから向かうのだが
野営から戻り次第ギルドへ報告をしてほしいと言われ・・・
「報告ですか・・・それはいいですが何故ですか?」
「『野うさぎ亜種』が予想以上に目撃情報がありまして・・・
討伐に向かった冒険者が帰り討ちにあったケースもありまして・・・
その為に冒険者ギルドでは草原への討伐や採取の際にもギルドへの報告を義務付けしてるんです。」
「昨日までは何も聞いてませんでした・・・。」
「ジンさんは言わなくても毎日ギルドへ顔を出してるじゃないですか・・・」
「あー、そういえば・・・・そうでしたね。」
「一応、草原では『野うさぎ亜種』の目撃情報に加え
『一角うさぎ亜種』の目撃情報が上がってきて・・・
ランクCの冒険者達が討伐に向かったのですが・・・まだ戻ってきてません。」
「『一角うさぎ亜種』ですか・・・やはり黒色なんですか?」
「はい、黒い『一角うさぎ』だったと・・・
『クラシラス』から10km離れた草原での目撃情報という事で
捜索範囲も広く発見できずにいるのかもしれません・・・」
「街から10kmも離れているなら薬草採取の採取場所から離れ過ぎてるな
それに『一角うさぎ』の亜種なら倒せない可能性もあるし・・・
今回はあまり街から離れないようにしよう・・・。」
「それがいいです。無理は禁物です。」
「それに『一角うさぎ』は倒した事無いし・・・
あの『一角うさぎ』は美味しいんですかね??」
「・・・・『野うさぎ』より美味しいですよ。
美味しいからと言って『一角うさぎ亜種』を探そうとか倒そうとか考えないでくださいね。」
「・・・・・・もちろんだよ。」
『美味しいなら探して倒そう~』
この後こっそり草原での『一角うさぎ亜種』討伐に向かうのだが・・・
『クラシラス』から10km圏内という広大な広さを探すのは無理があるので
MAPを常時展開しながら薬草採取をし
赤マーカーを発見次第出向く事を考えていた。
『料理』と『解体』はスキルポイントを使わずに修得し
『土魔法』と『ゴーレム作成』はスキルポイントを2消費して修得した。
スキルポイントは残り12となるのだが・・・何を修得するかは未定なので
ジンは冒険者を続けながらスキルや魔法を修練し修得していくのだった。




