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猫と旅する漂流者  作者: 與吉
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解体する者たち。

褐色の肌にで短めの白髪交じりの男性は解体スペースを見回し


「誰が『うさぎ』を持ってきたんじゃ!」


再び大声をあげるのでソラが怖がってソラが震えている。

ジンはソラを腕の中で抱きしめっるようにし「だいじょうぶだからね・・」と話し

ソラが落ち着くまで撫で続ける・・・。


「あの『うさぎ』を持ち込んだのは自分ですが・・・。」


ジンはソラが落ち着いたのを見計らって声をあげる。

それを聞いた大声を出していた男性は


「あの黒い『野うさぎ』はどこで討伐したのが教えてもらいたい!」

「場所ですか・・・・?草原ですが何か??」

「それは街を囲む草原で間違いないのか??」

「そうですよ、街から走って暫くしたところですね。」


それを聞いた男性は考え込むようにギルド職員と相談をはじめ・・・

褐色の男性とギルド職員は『黒うさぎ』を囲みながら話し合い・・・


「それで君は・・・」

「ジンです。ギルドに薬草を納品している。」


褐色の男性がジンのことを知らないようなので

受付のギルド職員がジンの名前を教えてくれた。


「そうか・・・君がジン君か・・・

それで草原という話だけど他に黒い『野うさぎ」はいなかったのかい?」

「はい、本当は『野うさぎ』で討伐の予行練習しようと思ってたんですが・・・

草原を移動していても『野うさぎ』も『一角ウサギ』も見つける事は出来ませんでした。」

「もしかして、黒い『野うさぎ』の影響で草原から逃げ出した・・・とか?」

「あの・・・黒い『野うさぎ』はどうでもいいので解体をしてもらえますか?」

「そういえば、そうだったな・・・黒い『野うさぎ』は解体を代行するということだが

毛皮や肉についてはどうするんだ?」

「解体料金にもよりますが肉は宿屋で調理してもらう予定です。

毛皮も敷物や野営時の布団代わりになるかと・・・。」

「多少はギルドへ納品はせんのか??」

「最初の討伐記念として手元に置きたいんですが・・・ダメですか?」

「あ、いや、ダメというわけじゃなくてだな。」

「とりあえず、解体を早くしてもらいたいんですが・・・

夕方前には宿屋へ戻って調理をお願いしないといけないので・・・・。」


褐色の男性とギルド職員は互いに頷き合い

解体スペースで急ピッチで『黒うさぎ』を解体していくのだった。

最初に肉の塊をジンに渡しアイテムに保管し

次にキズの無い毛皮をアイテムに放り込み最初の討伐を終えるのだったが・・・。


「今のはマジックバックに保管したのか?

それともアイテムボックスの類なのか??」


肉と毛皮がいきなり目の前から消えるのを見た褐色の男性とギルド職員たちは


「いや、アイテムボックスなら全部を保管するには無理があるし

何より魔法を使用した形跡が無かったような・・・。」

「背負いのリュックがマジックバックなんじゃないのか・

リュックの大きさに応じてマジックバックの所持量も変わるはずだし・・・」

「そんなことより黒い『野うさぎ』が気になるな。

今まで見たことのない真黒な『野うさぎ』・・・味も気になるが

何よりなぜ草原に現れたのか・・・草原の生態系がおかしくなる危険があるな・・・。」


ジンはアイテムに保管した肉の名称が『黒うさぎの肉』と『黒うさぎの毛皮』になっているのを見て

少しだけニヤリとし「今晩は肉料理だぁ~」とソラに話しかけるのだった。


ジンは最後に解体料金をギルド職員に支払い宿屋へ帰ろうと思ったが


「ジン君少しだけ待ってくれないか

黒い『野うさぎ』の毛皮と肉について相談があるのだが・・・」

「相談??」

「ギルドでの買い取りは言いとして肉の味が気になるだが・・・

少しばかり食べる事は出来ないだろうか・・・」

「宿屋のオーナーにお願いすれば大丈夫だと思うけど・・・

自分らが宿泊している宿屋は知ってますか?」


すると褐色の男性の隣に控えていたギルド職員が


「確か『はちみつ熊さん』じゃなかったですか?」

「はい、そうです。

オーナーも『野うさぎ』の肉を期待しているはずなので

すぐに戻りたいんですが・・・それと・・・・誰ですか??」

「あー、そういえば紹介がまだだったね。

冒険者ギルドのギルドマスターの『ローランド』だ。」

「あー、あなたがギルドマスターでしたか

初めまして薬草採取がメインのジンです。

こちらが家族の『ソラ』です。」

『にゃー(はじめまして~)』

「子猫・・・?いや、それよりも青い猫??」


『ローランド』は『ソラ』を見つめながらつぶつぶ言っているが

今は宿屋は戻り肉の調理が大事なので・・・。


「あの『ローランド』さんは宿屋の位置が分かるなら

夕方にでも宿屋にお越し下さい。自分からオーナーにお伝えするので・・・。」

『にゃにゃー(はやくかえろう~)』

「そうか分かった、夕方には必ず行くからよろしくな!」

「はい」

『にゃー(あいよ)』


ジンはソラを頭に乗せ冒険者ギルドを後にするのだった・・・。


ジンが去った解体スペースでは黒い『野うさぎ』についての話し合いをしていた。

それは正体不明の黒い『野うさぎ』の出現についてだが・・・

それ以上に黒い『野うさぎ』の外傷が無かった事が一番大きく

何より剣や槍や弓矢のキズが無く

唯一攻撃をしたと思われる頭部に殴られた跡だった。


「ジン君は武器は装備して無かったよな・・・。」

「そうですね、昨日まで薬草採取をして戦闘はせずに逃げ回ってたはずです。」

「それより素手で殴り倒したというのが信じられないのですが・・・。」

「スキルによるものなのか魔法によるものなのか・・・分からない事ばかりだ。」

「黒い『野うさぎ』ですが・・・『鑑定』結果が出ました。

『野うさぎ亜種』という事ですが・・・ギルドマスター聞いた事ありますか?」

「『野うさぎ亜種』か・・・ギルドの資料室にでも詳しい資料があればいいんだが・・・」

「明日からギルド職員に資料室で『亜種』について調べさせます!」

「それと黒い『野うさぎ』が草原に出現した事を発表しよう。

ジン君の話では『野うさぎ』よりも俊敏で頭突きをしてくるという事だから

『亜種』に遭遇したら正面を叩かずに側面を叩けと!!」

「もしくは、即離脱を推奨かな・・・。

ジン君の話では『身体強化』と『速度強化』でギリギリ避けれると言ってたし・・・」

「それは本当ですか・・・。

魔法強化状態でギリギリ避けれる性能ですか・・・。」

・・・・

・・・

・・

「それでギルドマスターだけが『野うさぎ亜種』の味見ですか?」


「・・・まぁ、ギルドの代表として?

食べないといけないかなと・・・。」


褐色のギルドマスター『ローランド』登場!


黒い『野うさぎ』の正体が『野うさぎ亜種』と・・・。

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