表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
27/68

第二十四話

第二十四話です。よろしくお願いします

「さてと、朝食もすませたから、早速街に向かいましょうか」


「わかった…。街までは歩くんだよな?だいたいどれくらいでつくんだ?」


「そうねぇ…、だいたい歩きだと1時間半くらいかな?走れば40分くらいでつけるわよ」


「それって、肉体強化魔法使っての時間?」


「そうね、あくまで私ならそれくらいでつくっていう時間よ」


「なら、俺はもっとかかるんじゃないか?」


「そうでもないわよ。ゲンは気付いてないかもしれないけど、無意識に肉体強化魔法を自分にかけてるわよ?」


「そうなのか?気付かなかったよ」


「それに、仮にもSランク相当の力を持っているんだから、コントロールとかもちゃんとできるはずよ」


「どうやるんだ?」


「簡単よ。魔法はイメージで使うんだから、自分が強化されるのをイメージすればいいだけのことよ」


「そうなるのか。なら、練習がてら向かいますか」


「そうね。行きましょうか?ちゃんとついてきてよね?」


「わかった。頑張るよ」


俺が頷くと、エリカは玄関のドアを開けて外に出る。


「街は北にあるから、このままこの道を真っ直ぐ進めばいいの」


「わかった…。最初から走るんだよな?」


「えぇ、もちろん…。じゃあ、行くわよ?準備はいい?」


「大丈夫だ、問題無い。行こうか」


俺はエリカの左後ろに立ち、軽くジャンプする。


「それじゃ、行くわよ?レディ………ゴー」


エリカはゴーというと同時に走り出す。

俺もエリカの合図に反応して走り出す。


「ちゃんとついてきてる?もう少しスピード上げるわよ?」


「少し待ってくれ。体は大丈夫なんだが、目がまだついてこないんだ。もう少しこの速さで慣れさせてくれ」


「わかった」


俺は予想よりも速く走れる事に感動しながら、しかし目が追い付けない程の速さに慣れていないため、木に何度かぶつかりそうになる。


「目が走る速度についてこないなら、魔法を使いなさい。視力強化を使えば、大丈夫になるはずよ」


エリカがアドバイスをくれる。


「私も基本的には魔法で五感を強化して走っているから、ゲンもやってみるといいわ」


「わかった、やってみるよ」


俺は、自分の五感が強化される事をイメージする。

イメージに魔力を流し、魔法という形をつくっていく。

俺は、体内に渦巻く魔力が魔法として作用されるのを感じた。

瞬間、世界が研ぎ澄まされた。

世界がゆっくり流れ、小鳥の声がきこえ、木々の匂いが肺を満たす。


「これはすごいな。世界が新しく感じるよ」


「そうでしょ?結構気持ちいいのよね、これ」


「確かにな…。初めてなのに、全然不快じゃない。むしろ、しっくりくる」


「ちゃんと五感を強化できたみたいだから、スピードを上げるわよ?ついてきてね?」


「わかった」


俺が頷いたのを見たエリカがスピードを上げる。

俺もついて行くためにスピードを上げる。

エリカはどんどんスピードを上げて、一歩の幅がどんどん広くなる。

俺も歩幅を大きくとり、エリカに続く。

今やエリカと俺は、一歩で3メートルはとんでいる。

今なら100メートル走で、世界記録を出せそうだ。


「街までこのままのスピードで行くわよ?後30分はこのままだから、頑張りなさいよ」


「わかった。頑張るよ」


俺は頷き、エリカの後をついていく。

エリカの言ったとおり、それから30分くらいで街に到着した。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ