表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
25/68

第二十二話

第二十二話です。よろしくお願いします

「……………」


「すみませんでした…」


俺は現在、エリカに土下座しているところである。


「けっしてやましい気持ちがあったわけではございません。神に誓ってあれは事故です」


「……………」


「わたくしとしましては、なにぶん寛大なる措置をいただきたく存じ上げます」


「……………」


「エリカさん…?怒っているのはわかっているのですが、反応をいただけないかなぁと思うのですが…」


「……………」


「エリカさん?」


「……………」


「エリカさま?」


「……………はぁ」


「本当にすみませんでした…。悪気はなかったんです…」


「もういいわ。どっちかっていうと、土下座までされた事に驚いていた方が強いから…」


「では…?」


「えぇ。私としても、あれは事故だと思うし…」


「ゆるしていただけるのですか?」


「もちろんよ…とは言いにくいけどね…」


「すみません…」


「実際問題、見たんでしょ?」


「まぁ…見えてしまいました…」


「その…どうだった?」


「どうだったとおっしゃいますと?」


「気持ち悪くなかった?」


「そんなばかな!!」


「だって…私ってほら、身長無いでしょ?なのに胸が大きいから、里ではよくからかわれたのよ…」


「気持ち悪いわけがありません!むしろ女神のようでしたっ!!」


俺はキャラが崩れるほどの勢いでまくしたてる。


「身長が無い?そんなのはっきり言ってどうでもいいのです。大事なのは、バランスです!!」


「バランス?」


「そうです。体のラインのバランスこそが、最も重視すべき要素なのです!!エリカは確かに身長が無いですが、バランスが凄まじく良いのです!!」


俺はエリカに詰め寄る。


「むしろ、ナイス低身長です!これぞ萌えだと断言できます!!」


「そ、そうなの…」


「その通りです。何も気に病む事はありません!!エリカはそのままで充分美しいのですから!!」


「あ、ありがとう…」


「いえ、当然の事を言ったまでです。むしろ、大変ありがとうございましたっ!!」


「ど、どういたしまして…でいいのかしら??」


「はいっ!!ありがとうございましたっ」


すべてを言い切った俺は、満足した笑顔を浮かべた。

主人公キャラ崩壊しました。思春期だもの

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ