第十八話
第十八話です。よろしくお願いします
「さて、それじゃあ残りの「世界についての知識①」と「エリカとの絆」の2つについても見てみましょう」
「そうだな…」
俺は頷き、まずは「世界についての知識①」のページを開いてみる。
世界についての知識①
世界というものについての知識基礎編。
全世界記録集にアクセスできる下位権限を扱える。
全世界記録集
神がつくった世界のすべてが記録されている本。
アクセスする事で必要な知識を取り出して読み込める。
一度読み込んだ知識は忘れることがない。
アクセスと唱える事で使える。
「これは…便利だな」
俺はおもわず呟く。
「そうね…」
エリカも頷く。
「とりあえず、使ってみたらどう?」
「そうだな…。だが、何について調べよう?」
「気になる事とかないの?例えば魔法についてとか…」
「そうだな、魔法について調べてみるか、………アクセス」
俺が唱えると、目の前に本が現れた。
(夏野限無と認識。下位権限でのアクセスを許可します)
「これは?これがデータベースなのか?」
(その通りです、夏野限無様。キーワードを指定して下さい。キーワードによる音声検索が可能です)
「そうか、なら「魔法について」で頼む」
(承りました。キーワード「魔法」で検索します。…検索結果が出ました。魔法についての知識をインプットしますか?)
「よろしく頼む」
(承りました。魔法についての知識をインプットします。………完了しました。別のキーワードを指定しますか?)
「いや、大丈夫だ。ありがとう」
(では、またのご利用をお待ちしております。クローズと唱えて下さい)
「わかった。…クローズ」
俺がそう唱えると、本が消える。
そして、俺の頭の中に「魔法」についての知識が書き込まれたという実感がある。
「今のがデータベースなの?本みたいだったけど…?」
「そうらしいな…。事実、俺は「魔法」についての知識が書き込まれている」
「わかるの?」
「あぁ…。必要な時に必要なだけ取り出せるらしい…。実際さっきまでの俺が知らなかった、魔法の種類などの基本的な知識が手に入っているしな」
「例えばどんなの?」
「そうだな…「魔法の系統」についてとかだな」
そう。
俺の頭の中には、さっきまでなかった魔法についての知識がある。
例えば「魔法の系統」について。
魔法には系統が3つあり、それぞれ「回復系統」「付加系統」「属性系統」となっている。
「回復系統」は、その名の通りに「回復」という「現象」を起こす魔法系統。
「付加系統」は「何か」に「現象」を「付加」させる魔法系統。
「属性系統」は様々な「属性(火や水、風や雷、時や空など)」を「扱う」魔法系統である。
という知識が認識できている。
「俺が極めたのは「回復系統」だから、治癒術士として世界をまわるのもいいかもしれない…。」
「そうね…。凄腕の治癒術士になれると思うわ」
「まぁだが、とりあえずはエリカに恩を返すのが先だな」
「そう…。それは助かるわね」
「そうか…、なら良かった」
俺はエリカに微笑む。
「じゃあ、次は「エリカとの絆」を見てみましょうよ」
「そうだな…」
俺は、「エリカとの絆」のページを開いてみた。
読んでいただきありがとうございます。
今日は予約投稿できました。
次回は「エリカとの絆」についてです。




