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安楽椅子ニート  作者: お赤飯
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風習 噂の出所編

井口「あ、おはようございます。」

水島「おはようございます。」

井口「あ、皆さん、お揃いで。」

水島「じゃあ、そうですね。皆さん、お揃いになったので、早速、打ち合わせの方、始めていきたいと思います。 早速、私から。今回、ドラマを企画しました、水島です。どうぞ、皆さん、企画書の方、ご覧になって下さい。」

火野「じゃ、次、いいですか。主にディレクションを行います、火野です。よろしくお願いします。」

水島「続いて、私の方から、ご紹介させて頂きます。監督の大津監督。」

大津「あ、どうも。大津です。よろしくぅ。」

水島「メインの、唐沢さん。夢我さん。」

大津「現役のアイドルちゃんじゃない!」

唐沢「はじめまして。と言っても、はじめてじゃない方もいらっしゃいますが、俳優より、バスと鉄道ばっかりで呼ばれちゃう、唐沢です。よろしく。」

夢我「おはようございます。チープドリーミンの夢我です。よろしくお願いします。」

水島「ええ、そして、ディレクター役の井口さん。」

井口「あ、すみません。一番遅れてきたのに、早めに挨拶、させていただきまして。ええ。俳優の井口です。主に、舞台が中心です。」

水島「それから、夢我さんのマネージャー役、浅作さん。」

浅作「どうも、よろしくお願いします。浅作です。」

水島「伊藤、このメンバーで、ドラマの方、撮っていきたいと思っています。資料にあります通り、心霊特番の、再現ドラマになります。」

大津「へぇ。心霊ねぇ。」

水島「具体的に説明いたしますと、インターネットで、”生け贄の風習のある村”というのが話題になってまして、」

唐沢「生け贄?」

夢我「ああ、掲示板で見ました。」

大津「今時、そんな、カビが生えたような怪談話、ウケるの?」

浅作「確かに、俺達からしてみたら、子供の時、よく聞いた怪談話だけど、昭和の臭いがプンプンするねぇ。」

夢我「え?古臭いんですか?」

大津「そんなに真新しい話にゃ、俺は思えないけどね。一周まわって、こういう話が今の子、は面白いのかねぇ?俺には分かんねぇけど。」

唐沢「アレですよ、怪談話とか、妖怪とか、全部、今風にアレンジされてリバイバルされてますよ。ターボババアって知ってます?」

大津「ターボ・・・え?」

夢我「監督、知らないんですかぁ?かわいい」

火野「昔、妖怪テケテケとか言われていたアレです。」

井口「火野さん、若いのに、よく知ってんねぇ?」

浅作「え?なに、井口さん、ディレクターさんと知り合いなの?」

井口「あ、ほら、僕、小っさい劇団やってるじゃないですか、火野さん、そういう売れない箱、見にきてくれるんですよ。それが縁で、ひっぱってもらったって訳ですよ。あれ、これ、話ちゃっていいのかな?」

火野「別に構いませんよ。オーディションで決めた訳じゃないし。」

浅作「ええぇ、縁故? なんだよ、俺以外にも、縁故いるのかよぉ。」

水島「ああ、井口さんと浅作さんは、火野さんが、是非、キャスティングしたいと、申し出があったので、お願いする事にしました。」

大津「せまい業界だからねぇ。かくいう俺も、縁故だよ。火野さんに目ぇかけてもらってんの。」

火野「大津さんくらい有名な人が、何、言ってんですか?」

夢我「あの、ところで、なんですか、その、妖怪テケテケって。」

水島「高速道路を、時速100キロで、両手両足でてけてけ、てけてけ、追いかけて来る婆さんだよ。」

夢我「こっわ」

大津「俺がガキの頃は、時速40キロだったんだぜ?時速40キロでも、ガキにしてみりゃ相当、早くておっかないイメージだったんだ。だって、みんな歩きと自転車の時代だぜ?」

浅作「あれ、60キロじゃなかったでしたっけ?」

大津「そりゃ、君は新幹線、高速道路世代だろ?だからテケテケもスピードアップしてるんだよ。」

井口「確かに今、聞くと40キロじゃそんなに早いって思えないですもんね。」

火野「怪談話は、時代によって、変わりますから。設定なんてガバガバですよ。」

夢我「ターボババアは200キロですよ」

唐沢「笑っちゃダメだけど、進化してますね。40キロから200キロか。相当な進化ですよ。」

水島「掲示板の都市伝説を分析しても仕方がないんですが」

大津「”都市伝説”とかいう言葉も今風だよな。怪談話だろ?って。」

唐沢「そんな事言ってたらオッサンの仲間入りですよ。」

浅作「オッサンだしな。」

水島「それで、ウケているキーワードとしては”生け贄””呪い””村””廃村””風習”が考えられます。」

火野「あの、田舎暮らし、田舎に移住と言ったあえて都会から郊外に生活拠点を移すブームがありますが、安易な移住によって思っていた生活と違ったとか、そういう話があって、特に、地元民とのトラブルは多いようです。」

井口「郷にいては郷に従えって言葉があるんだけどなぁ。」

火野「ローカルルールについていけないとか、あるんですけど、いわゆる村八分ですよね。」

浅作「ゴミ出ししても持っていってくれないとかな。」

火野「地元の人にしてみれば、ゴミ出しのルールを守らないとか、自治会費を払わない、そもそも、自治会に入らない。元からそこに住んでいる人の言い分もありますから、これはどっちが正しいとか、言えないですね。」

夢我「うっざ」

唐沢「まぁ、どっちもどっちって印象だけどね。市役所とかちゃんと間に入ってくれないから。」

大津「行政なんて何もしてくれやしねぇよ。どっちにもいい顔するんだから。・・・・東京でも一緒。隣人ビンゴだよ。」

浅作「監督、そういうのは、隣人ガチャって言うんですよ。」

大津「ガチャ?」

浅作「ガチャガチャ。ほら、100円いれて回すと玩具が出てくる。」

大津「あー、ラーメン屋に置いてある、アレか。占いの。」

井口「違いますよ。」

火野「何が言いたいかと言えば、現実問題の郊外移住が、村八分の要因で、うまくいかない。それと、生け贄うんぬんの村独自の風習。それが、マッチングして、具体的な怖さを増長しているのではないか、と考えました。」

唐沢「確かにそうだろうね。」

井口「地元ローカルルールの押しつけなんて、怪しい村の風習と何ら変わらないからね。分かる。分かる。」

大津「田舎のお祭りの寄り合いなんて、内輪の酒のみ会だろ?生け贄の話していてもおかしくないしな。」

火野「他所から来た人間にしてみたら、内輪で固まって独自のルールで、物事すべてが決まってしまうのは、恐怖でしかないし、不気味ですよね。しかもその内容が開示される事もない。全て、閉鎖的。」

大津「ああ、その閉鎖的な村の恐怖を、撮りたいわけなんだな?」

火野「ああ、ええ。・・・そうなんです。」

水島「それで今回、ドラマ化するにあたって、そのまま生け贄の村をドラマにしても、最近の人には刺さらないだろうと思いまして」

浅作「そりゃ大魔神だからなぁ。」

大津「大映は画が固いからなぁ。東映と違って。」

火野「そういう事じゃないです。」

夢我「え?・・・・笑うところ?」

水島「ユーチューバーが、昔、生け贄の風習があった村を、見に行って、あ、勝手に見に行って呪われるっていうコンセプトにしました。」

火野「スポンサーの意向でユーチューブ、ユーチューバーって言葉が使えなくて、」

大津「セリフでもダメなの?」

火野「マルシーがついているんです。それに、そこのコマーシャルも入るので、ユーチューバーの悪い印象を与える内容は控えるようにと、お達しがありました。」

水島「そこで、心霊番組の取材というドラマの方が、中高年世代にも分かりやすいだろうと、思いまして、企画した所、企画が通りました。はい。」

唐沢「あ、それで、僕がキャスティングされったって事?」

水島「はい。唐沢さんはもうホントに、若い人からお年寄りまで、知名度もありますし、」

唐沢「バスばっかり乗ってるけどね。」

浅作「あのさ、俺が言うのもなんだけど、普通に、芝居じゃなくて、ロケに行っちゃった方が楽だろうよ?」

井口「ああ、確かに。」

火野「実はもう一つ、企画意図がありまして。”後味が悪い、気味が悪いホラー短編”ブームに乗っかろうと、考えております。」

大津「?」

浅作「な、なに?それ、オッサンにも分かりやすく説明してくれない?」

夢我「あ、ああ。わかりみ」

浅作「夢我ちゃん、わかるの?・・・・夢我ちゃんって言ったった? あ、大丈夫?」

夢我「気になさらないで下さい。」

浅作「マネージャーさん、あ、ごめんね?」

井口「今は浅作さんがマネージャーじゃないの?」

浅作「笑う所じゃないよ、ほんと、ごめんね、」

火野「仮面をかぶったホラー作家の作品が映画化されたり、家の間取りがおかしいとか、絵がおかしいとか、あと、普通に読むと何ともない話が、最後にヒントを与えられて、それをヒントに最初から読み直すと、真相が分かってまったく意味が変わってくる怪談とか。あれなんですよ、ゾっとしたり背筋が凍りつくような、気味の悪い感じのコンテンツが、ホラー系エンタテイメントで密かにブームなんです。」

唐沢「へぇ。」

火野「フェイクドキュメンタリー、モキュメンタリーが熱いんですよ。私達もそれに乗っかっていきたいと思いまして、あえて、ドラマ化する事にしました。」

大津「あ、でもさ、フェイクドキュメントって本来、ホラーって意味じゃにゃいぜ?」

夢我「にゃ? かわいい」

火野「それはそうなんですけど。ハンドカメラをあえて使って、低予算で、映像が撮れるっていうのが当たったのは確かだと思うんです。あの、画角のブレが、恐怖を煽る演出と相性がいいんですよね。」

浅作「でも、酔うよね。画面酔いしちゃうよ。」

井口「あれでしょ?わざと、画質が悪いように、後で、編集するんでしょ?」

大津「まぁ、古い機材で撮っても、今の機材に素材を取り込めなかったら意味ないからなぁ。」

水島「今回は、テレビ特番のミニドラマなんで、そんなにクオリティは求めていないんで」

大津「お前、何いってんだ?」

水島「え?」

火野「申し訳ありません。監督。・・・ほら、水島君、謝って。」

水島「?」

唐沢「君、プロデューサーだろ?何番目のプロデューサーか知らないけど、監督の前で、ちょっと失礼じゃない? 僕も分からんでもないけど、打ち合わせの段階で、クオリティは二の次だなんて言われたら、そりゃ、怒るよ?」

水島「あ、あ、あ、申し訳ありませんでした。あの、そういう意味じゃなくて、あの、」

大津「・・・分かってるよ、分かってるよ、予算が出ないんだろ。」

火野「ここだけの話なんですけど、当初は、ユーチューブで上げようと思って企画しだしたんですが、局のプロデューサーの目に留まって、番組内で使ってもらえるようになったんです。」

浅作「ああ、体のいいオーディションだろ? タモさんのやってる不思議な話のドラマ番組。これでうまくハマれば、それで使うとか、そういう。」

唐沢「じゃ、割がいいのは監督だけじゃないか!」

浅作「いい仕事するから、次が決まったら、また呼んでよ? 監督もさぁ。」

大津「俺にキャスティング権はねぇよ。でも、口出しはできるけどな。ははははははははははは!」

水島「はは、はは、はははは」

火野「要するに、こういうコンテンツは奪い合いなんですよ。」

大津「子供騙しじゃシラけるし、本格的に作れば金がかかる。小器用な人材が求められているって訳かぁ。・・・癪に障るなぁ。」

井口「声がかかるだけいいじゃないですか。」

唐沢「うまくヒットすれば、ドラマ化、映画化。しかも原作が無いっていうのが、広告代理店としては更に良しって所でしょうね。」

火野「火をつけられるように、がんばりましょう。」

大津「で? どこで撮るんだよ、どうせ、スケジュールも無いんだろ?」

水島「都内の、山で。」

夢我「・・・東京で?だってこの話、中国地方じゃないんですか?」

水島「山って言っても、雑木林です。」

浅作「今、ロケハン、充実してるもんなぁ。」

火野「ええ。コーディネーターさんも営業に回ってきてくれるので。イメージ通りの所が都内に幾つか、あるんですよ。廃墟っぽい、空き家が。空き家って言っても、空き家として残している物件なんですけどね。」

浅作「へぇ。」

唐沢「じゃ、1日で撮れちゃう、感じ?」

水島「はい。夜のシーンは、コントラストを下げて、夜風に見せる演出になっています。」

井口「じゃ昼間、撮るのね。」

大津「ほんとの真っ暗闇じゃ、映らねぇし。照明焚くのもおかしいしな。ま、そこは妥当なとこだな。」

水島「あ、すいません。あと、会議のシーンがあって、それは、また、ここで撮ろうかと。」

井口「ここ?」

水島「後日、ここで撮影いたします。」

唐沢「じゃ、なか2日って事でOK?」

水島「あ、はい。」

浅作「なんか、うまい事やって、会議のシーンなんか、ロケバスの中で撮ったっていいんじゃない?そしたら、1日で終わるよ? プロデューサー、会議室にこだわりがあんの?」

水島「いえ、ないですけど。」

浅作「監督は?」

大津「俺はないよ。プロデューサー様の言いなりよ。」

井口「わざわざ別日に撮るのも大変だよね。」

火野「そこら辺はまた追ってご連絡いたします。本との兼ね合いもありますから。」

唐沢「本なんて、現場のノリで変えちゃえばいいんだよ。渥美清先生なんかザラだったなんて聞くよ?」

夢我「・・・アツミ?」

大津「あの人、キッチリタイプって聞いたぜ?アドリブ絶対許さないって。」

浅作「ああ、セリフ守らないのは森繁先生だよ。あの人はダメだ。」

火野「時代ですよね。今じゃコンプラ違反で何処も使いたがりませんよ。」

夢我「え?そんなに凄い人なんですか?」

大津「凄いっていうか、凄いな。出てくる女優はぜんぶ食っちゃうし。・・・噂だけどな。」

唐沢「よく先輩から聞きますけど、噂じゃなくて、本当でしょ?」

火野「不倫とかじゃなくて、一回女優と寝るのが趣味みたいな話は聞きますよね。しかも主演女優。・・・法的にも色々アウトですよ、今は。」

夢我「芸能界、こっわ」

大津「寝ながら演技指導してるって、言ってたけど、そういう建前が通用する時代だからなぁ。ま、どこまで本当かは知らないけど。」

水島「話を戻しますと、都内で、都内って言っても、西の方、八王子から先にはなるとは思うんですが、都内で撮影を行います。」

大津「天気は?関係なし?」

火野「ええ。撮っちゃいます。1日だけしか使えないので。」

大津「はい、了解、了解っと。」

水島「基本、ゾンビものとかじゃないんで、驚かされて驚く、タイプの演技と変わってくるので、そこだけ、ちょっと、お願いします。」

唐沢「見えないのに、驚けって事? ああ、はい。覚えておきます。」

夢我「私、演技経験ないんですけど、本当に、大丈夫でしょうか?」

浅作「大丈夫、大丈夫、声張ってれば驚いた風に見えるから。」

大津「そうそう。思い切って声、出せば、悲鳴に聞こえるから。」

火野「夢我さんは、特番にも出演しますんで」

井口「え?」

唐沢「え?そうなの? ああ、そっちも呼ばれないかなぁ。」

浅作「どっちかって言えば、夢我ちゃんありきの企画じゃん。」

夢我「ははははは ははははは スタジオ、呼ばれちゃいました。」

火野「夢我さんは、都市伝説やホラー、サスペンスに造詣が深いという事で、アテンドされてます。」

大津「今、タレントも細分化だからなぁ。何か売りがないとテレビに呼ばれないよ?オタクみたに。」

唐沢「僕はバスに詳しい訳じゃないんですけどね。バスっていうと、呼ばれますね。」

夢我「バススターって言えば唐沢さんですよ。」

唐沢「反対に電車関係だと呼ばれないんですよ、これが。」

浅作「変な色がついちゃうと、良し悪しだねぇ。」

井口「ガンダムなんか一度でも出れば、擦れるまで擦り続けられちゃうみたいだから。」

大津「ガンダム?」

浅作「ああ、俺も聞いた事あるけど、なんかの拍子に声をあてたら、ゲームとかパチンコを作るたんびに、呼ばれるんだってな。いやぁ羨ましいよ。」

火野「キャラクター人気っていうか、ガンダム関係なしに、たまたま主要なキャラクターだったりしたら人気が出て、アニメより今は、パチンコですから。その度に、声を撮りなおすんです。」

大津「パチンコなら、俺もお世話になってるわ。ギャンギャン、ギャンギャン、演出が五月蠅い奴だろ?」

唐沢「主題歌、歌ってる子、僕より先輩なんですけど、アイドルで売り出したのに、何時の間にか、ガンダムに擦り寄って、今やアニメの顔みたいな感じで売ってますよ。」

火野「ホリプロは、だいたい新人に、アニメの主題歌、歌わせるんですけどね。山瀬まみ、松本明子とか、それこそ、森口博子とか。荻野目洋子もそうだし。」

大津「事務所が強い所はね。ホリプロ、80年代は無双だったからな。」

火野「フジテレビとホリプロは、天下でしたから。」

井口「運だよ運。役者の運だよ。もうそう思うしかない。」

浅作「いや、秋元だよ。秋元康のお眼鏡に叶えば、あのブームに乗れたんだよ。と、俺は振り返って思う。」

大津「いやぁ、あやかりたいもんだねぇ。」

井口「監督は、監督業で、名前が売れているからいいじゃないですか。」

大津「バカヤロー。お前、俺なんか、テレビ尺のテレビ監督だよ? でっかい仕事なんて、年に何回かある2時間サスペンスぐらいだよ?しかも最近は、2時間サスペンスも撮らなくなってきてるから声がまったくかからねぇ。」

浅作「ほんと、ドラマ、撮らなくなりましたよね?監督。」

大津「けっきょく、コレ。コレ。局にコレがないの。」

井口「だから定期的にドラマ撮る、国営放送一択になっちゃうんですよ。あそこはギャラは安いけど、なんだかんだドラマは撮ってくれるから、役者にとってはありがたい存在なんですよね。」

浅作「あそこ、全国区じゃん?顔が売れれば、一気だよ一気。俺の知り合い、宇宙人の役で、社会の番組で1年間、出てたんだけど、」

夢我「宇宙人?」

浅作「たかが15分の番組でも1年も続けば、そりゃいい宣伝になるよ。あれも運だよな。」

火野「宇宙人が、地球人の生態を調べる為にやってきたっていう設定で、社会科の、産業だったり町の公共福祉を調査するっていう内容ですね。」

浅作「そうそう。俺、あの番組のプロデューサーに聞いた事あるんだけど、宇宙人の上司役。それから主題歌、歌ってる人。プロデューサーが元々ファンで、起用したらしいぜ?」

井口「まぁ僕達も縁故起用だから似たようなもんですけどね。」

大津「民放は金、渋いけど、国営は、金、渋らないからな。」

唐沢「そういえば1チャンって怖い話、作らないけど?あれ、何か、意味があるんですか?やっぱり国民の平均値出さないといけないから、怖い話、やらないんですかね?」

井口「ドキュメントで平気で、怖い話、流すけど、モキュメント、見ないね、そう言えば。」

大津「俺も見たけどさ、冤罪事件の奴? 公安に貼りついてインタビューしてたけど、あれ、殺されないのかね? あれ、怖かったよ。」

唐沢「コント番組は、ウッチャンがやってるけど、昔はマッチャンがやってたけど、1チャンでコントやると、途端に笑いが固くなるの、あれ、どういう具合なんですかね?」

大津「ああ、あれは、要するに、崇高な笑いなんだよ。IQが高い笑い。だから、俺の笑いについて来られる奴だけ笑えっていうスタイルだから。上級国民向けの笑いなの。俺は理解できないけどね。」

井口「コント番組が作れないこのご時世だから、演者も、コントを発信できるだけありがたいと思ってるんじゃないですか?僕もあの笑いにはついていけないですけど。」

大津「まあ、あれだよ。こんな所でボヤいてても仕方がないんだけどな。」

唐沢「そうですね。」

大津「怖そうな奴、撮ればいいんだろ?話をまとめると。」

井口「ざっくり、いきましたね。ざっくり。」

水島「ええ。まだ、他が手を出していないネタなんで、目新しいっていうのもありますし、」

浅作「目新しいか?」

水島「ヒットを狙っていきたいっていうのがあります。例え15分のドラマでも、注目されれば、一気に日本中、話題に上がりますし。」

大津「拡散って奴だな?」

火野「はい。あわよくば、その、次の展開を期待したいですし。あの、怖いの見た?って感じで。」

大津「いいね、いいね、俺、そいうの嫌いじゃないよ。」

火野「私達も予算がないながらも、世間に、仕掛けていきたいなと思っています。」

唐沢「・・・あの、プロモーションとか下手そうだけど、だいじょうぶ?」

水島「そこは、なんとか、局のプロデューサーと相談して、はい。」

火野「出来がよいドラマを作れたら、このドラマが、番組を喰っちゃうと思うんで、嫌でも、特番の顔になると思うんですよね。そのつもりではいるんですが。」

唐沢「言うねぇ?」

井口「ドラマの意図としたら、むしろ、宣伝が邪魔になるんじゃない? その、見ている人が少ない方が、あれ見た?って口コミで、投稿してくれれば、見たいけど、見れなかった人に、火がつくから。」

浅作「火がつくと、勝手に、違法アップロードする奴でてくるからな。こっちが用意しなくても、違法動画、あげてくれるし。」

水島「こちらとしては、法にひっかかるものは、ダメなんですけど。」

火野「そういうの放送局がやってくれますから。・・・違法でも合法でも、拡散されればこちらの勝ちです。」

水島「・・・・・ええ。では、皆さんのスケジュールの確認と、本が出来上がり次第、ご連絡差し上げます。では、皆さん、是非、よろしくお願いします。」

火野「よろしくお願いします。」




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