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アルグリア戦記 ~1/31,104,000秒の世界~  作者: 虎口兼近
第1章 プロローグ
8/40

第7話 廃神さん...驚愕する(4)

 毎月...3日...13日...23日......更新予定ですが、アルグリア戦記が累計八万字達成するまで3日から毎日更新しています。集英社WEB小説大賞に本作を応募する為です。

 作者には夢があります。“妄想ゲームの歴史を現実でゲーム化する”事です。コー○ー○○○ゲームスさんで、○○の野望のファンタジー版歴史シミュレーションゲームとしてゲーム化される中継点になる事を切に願って投稿します。いつから本作が仮想小説だと誤解していた? 本作は作者の妄想ゲームの設定集を備忘録化したものです。勘違いさせたのならお許し下さい。

●アルグリア大陸暦千五百三十八年二月十四日 

【ハルベルト山脈~渓谷(けいこく)の洞窟~花水晶の間】






【カルマ】

()()()~♪ いただきます~♪』






 カルマは空中を短距離転移しながら、『氷狼(ヒョウロウ)』エンプレスの乳房に飛び付き、母乳をウグウグっと飲みながら()()()()(?)の母親エンプレスにお願い事をするのだった。






【カルマ】

()()()の寝床の隅を貸して下さい、......おねがいします!』






 そして、エンプレスは微笑み崩れながら、其れを快諾し身悶えるのだった......。






【エンプレス】

『う、う、......うん(か、か、......可愛い♥)』






 FHSLG【アルグリア戦記】での十の災厄(アンタッチャブル)設定(認識)は、アルグリア大陸に於ける、人類に対する神々からの代行者である。




 人類は時に傲り高ぶり、神々への感謝を忘れる生き物である。




 そんな人類の力及ばない存在を身近に感じる事に依り、人類が日常で神々への祈りを疎かにしない為の、()()()()()()であった。

 



 『氷狼(ヒョウロウ)』エンプレスは、迷宮『ハルベルト山脈』を守護しており、単独(ソロ)以外で許し無く立ち入った者に、容赦なく神罰(しんばつ)を降り下ろす。




 【アルグリア戦記】での高難易度制覇(クリア)経験者の中でも、十の災厄(アンタッチャブル)一角(いっかく)を討伐した事のあるプレイヤーは一握りであり、それだけ無慈悲な存在だと言う事だ。




 そして、一度討伐した災厄も二十四時間で()()()()()され、より()()なった状態で復活(リスポーン)するので、次回に討伐出来る可能性は大幅に下がる。




 災厄とは何度でも蘇って来る、各々の縄張り(テリトリー)と言うな名の迷宮(ダンジョン)を守護するボスモンスターで、それも一人では討伐不可能な多人数で初めて討伐可能なレイドボスで、其れに加えて定位置に居るわけではない、神出鬼没(しんしゅつきぼつ)徘徊(はいかい)型レイドボスだった。




 また、(たち)が悪い事に()()()()()()()()()縄張り(テリトリー)から離れて活動可能になる、......最悪な存在其れが災厄だった。




 『氷狼(ヒョウロウ)』エンプレスは、普精霊人(ヒューマン)種の赤ちゃんが、何故念話が使えるのか聞こうと考えていたが、赤ちゃんの余りの可愛さと愛しさに思考を放棄した。




 そして、カルマは一心不乱に母乳を飲みながらも、次の行動に移ろうとしていたが、エンプレスは赤ちゃんを尻尾で優しく包みながら、余りの可愛さにに見悶えていた......。






【カルマ】

『...ごちそうさまでした! ...あっ、母さん少し離して欲しいんだけど......(よし! これで! ()()()()()()()()!)』




【エンプレス】

『えっ! ......』






 カルマは既視感(デジャブ)を覚えた.........。






【システムメッセージ】

『が~ん♪ ......特異(エクストラ)個体名《エンプレス》が個体名《カルマ》から精神攻撃を受けました! ......受けました! ......受けました! ......』





 『氷狼(ヒョウロウ)』エンプレスは赤ちゃんに再度拒絶されたと思い込み、二度目の()()()の衝撃で(たましい)に大打撃を受けたのだった。






【システムメッセージ】

『ぽ~ん♪ ......特異(エクストラ)個体名《エンプレス》の才能(スキル)《精神耐性Ⅰ》の習熟度レベルが上がりました! ......』






 カルマは()()()をした.........。






【システムメッセージ】

『が~ん♪ ......特異(エクストラ)個体名《エンプレス》が個体名《カルマ》から精神攻撃を受けました! ......受けました! ......受けました! ......特異(エクストラ)個体名《エンプレス》は個体名《カルマ》から精神攻撃を受け状態異常《精神崩壊(せいしんほうかい)》になりました! ......』






 カルマは()()()()()()になった......。






【システムメッセージ】

『が~ん♪ ......特異(エクストラ)個体名《エンプレス》が個体名《カルマ》から精神攻撃を受けました! ......受けました! ......受けました! ......特異(エクストラ)個体名《エンプレス》が個体名《カルマ》に討伐されました!』






 カルマは()()になった。......。






【カルマ】

『............。(............。)』






 カルマは考えるのを止めた......。






【システムメッセージ】

『ど~ん♪ ......個体名《カルマ》は称号《無の境地(ナインボーダー)》を獲得しました!』






 カルマはパタンっと倒れた、............そして、......青白い光に包まれた!






●アルグリア大陸暦千五百三十八年二月二十三日 

【ハルベルト山脈~渓谷(けいこく)の洞窟~花水晶の間】






【システムメッセージ】

『ぽ~ん♪ ......特異(エクストラ)個体名《カルマ》の個体レベルが上がりました! ......上がりました! ......上がりました! ......特異(エクストラ)個体名《カルマ》の称号《氷狼(ヒョウロウ)殺戮者(サツリクシャ)》が《氷狼(ヒョウロウ)殲滅者(センメツシャ)》に書き替えられました! ......』






 カルマは、()()()()の母親『氷狼(ヒョウロウ)』エンプレスを再度討伐してから、エンプレスが再度復活する時刻にアラームを設定した。




 そして、自分の何気無い言葉(※何故か精神攻撃判定される)でエンプレスが亡くなら無い様に、精神耐性を上げて貰う為に、粛々(しゅくしゅく)()()を繰り返していた。




 初回討伐から数えて十回目の討伐が終了した時には、エンプレスの才能(スキル)が《精神防御Ⅹ》にレベルアップしていたので、次回復活時には上位才能(スキル)に進化しているとカルマは推測していた。




 そして、カルマの称号《氷狼(ヒョウロウ)討伐者(トウバツシャ)》も《氷狼(ヒョウロウ)殺戮者(サツリクシャ)》になり、今回で《氷狼(ヒョウロウ)殲滅者(センメツシャ)》に上位進化している。




 《氷狼(ヒョウロウ)討伐者(トウバツシャ)》の効果は身体能力値×十倍と獲得経験値×十倍で、《氷狼(ヒョウロウ)殺戮者(サツリクシャ)》の効果は身体能力値×百倍と獲得経験値×百倍で、《氷狼(ヒョウロウ)殲滅者(センメツシャ)》の効果は身体能力値×千倍と獲得経験値×千倍だった。




 通常、氷狼(ヒョウロウ)を討伐する事、自体が不可能に近く、復活時には弱点が強化されて、加えて()()()()()()()()されるので、()()して討伐を繰り返せる様な存在では決してない。






【システムメッセージ】

『ぽ~ん♪ ......特異(エクストラ)個体名《カルマ》の称号《精神崩壊者(ソウルブレイカー)》が《魂捕食者(ソウルイーター)》に書き替えられました! ......』






 カルマの称号《精神破壊者(ソウルバスター)》も《精神崩壊者(ソウルブレイカー)》になり、今回で《精神捕食者(ソウルイーター)》に上位進化している。




 《精神破壊者(ソウルバスター)》の効果は、()()で攻撃に精神破壊効果【攻撃対象のSP(精神力)値の減退(小)効果】付与で、《精神崩壊者(ソウルブレイカー)》の効果は、()()で攻撃に精神崩壊効果【攻撃対象のSP(精神力)値の減退(中)効果と精神に激痛(小)効果(身体中の神経に激痛を与える)】付与だった。




 そして、《魂捕食者(ソウルイーター)》の効果は、()()で攻撃に魂捕食効果【攻撃対象のSP(精神力)値の減退(大)効果と精神に激痛(中)効果と精神捕食効果(対象のSP値の減退量分を自分のSP値に獲得出来る。そして、SP限界値の超過分は経験値として獲得出来る)】付与だった。




 また、部隊編成された者にもその効果が付与されると言う超不正行為(スーパーチート)を越える埒外不正行為(ウルトラチート)な称号だった。






【システムメッセージ】

『ぽ~ん♪ ......特異(エクストラ)個体名《カルマ》は称号《十の災厄(アンタッチャブル)討伐者(トウバツシャ)》を獲得しました! ......』




【カルマ】

『あぅあぅあぅあぁぁ~! (えぇぇぇ、......マジか~!)』






 極寒の花水晶の間で、空中に浮かぶカルマが真っ裸で叫ぶ! 




 その視線の先には、目の前に浮かぶ半透明の記録(ログ)表示が無機質に映っていた......。






◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆






 アルグリア大陸の北東の中央寄りに位置するエルブリタニア帝国のアダーク領(旧ギエロア大王国領)は、皇帝直轄領であり、派遣された代官エレミダス・エルヴィスに統治が任されていた。




 エレミダス・エルヴィスは、帝国の門閥貴族の巨頭アレグス・エルヴィス侯爵の三男であり、才気に溢れ冷静沈着な人物であり、闇森精霊人(ダークエルフ)種の住民達と他種族の住民達との融合統治に手腕を発揮していた。




 世界樹(ユグドラシル)大戦からアダーク領は奇跡の復活を遂げ、総人口も劇的に増加し続けている。




 それには帝国の走狗(猟犬)として雇われている闇森精霊人(ダークエルフ)種を(みき)とし、他種族を枝として取り入れた傭兵忍者集団『フウマ』の存在が大きかった。




 しかしながら、傭兵忍者集団『フウマ』は決して表舞台に出る事はなかった。




 森精霊人(エルフ)種と闇森精霊人(ダークエルフ)種の世界樹(ユグドラシル)大戦からのより一層大きくなった種族間の確執と大戦後の経緯もあり、侮蔑(ぶべつ)屈辱(くつじょく)の中、汚辱(おじょく)の泥水を啜りながらも雌伏の時を過ごしていた......。




 動乱の産声が上がろうとしているまさにその時、エルブリタニア帝国の()()()()から傭兵忍者集団に密命(みつめい)が下った。




 それは()()()()()()()()()の行方を追う事だった。






 ()くして、帝国の猟犬はアルグリア大陸全土に解き放たれた、......そして、運命(シナリオ)宿命(変更不可設定)交錯(こうさく)する中、猟犬達の雌伏の時が終わろうとしていた。








 To be《続きは》 continued(また次回で)! ......

ご都合主義にガッカリした方も、後もう少しお付き合い下さい! 第12話までお読み頂き、合わないと感じたら、それはもうって感じです!


ご都合主義も行き過ぎだと思った人は、★評価・ブックマーク登録・感想よろしくお願いします!


最後に、読者の皆様に感謝を、お読み頂き、ありがとうです!


【2020/07/13 改訂しました】

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